カメラと星景写真の日々

まだ見ぬ星景写真を求めて

カメラと星景写真の日々

【天体撮影記 第108夜】 長崎県 崎戸島 不知夜月の夜に北緯33度線展望台から夏の天の川を

【スポンサーリンク】

普段は満月期の撮影は控えて、登山したり家で家事したり、ブログを書いたりしているのですが、8月の天体撮影記103夜以来まともに夏の天の川撮影をしていなかったのと今週は仕事で三連休が取れなくてなおかつ翌週の三連休は天気が悪そうだったので長崎県 崎戸島の北緯33度線展望台での撮影を行いました。

この日は満月から一日経過した不知夜月(いざいよいつき)で、月の出は19時20分ごろになります。(九州時間で )また、日の入りも18時30頃で月の出からすぐの時間帯はどうにかこうにか撮影ができます。

 

1. 崎戸島 北緯33度線展望台について 

長崎県 崎戸島にある北緯33度線展望台は360°を見渡せるパノラマ展望台になっています。長崎県のサンセットロードでも紹介されているポイントになり、星よりも夕焼けスポットとして名高いところです。

近くにはサンセットリゾートサキトというホテルがありその敷地内を進んだ場所に広い駐車場があります。が、最初はなかなかわかりにくいと思います。

展望台は整備されており、360°を見渡せるパノラマ展望台なので星の観測にはとても適していますが、あいにくトイレはないので長時間滞在にはやや不向きな場所と感じました。

また、海風が強いので風が強い日や冬場などは防寒対策をしていかないと大変な目に合う場所です。

2. 長崎県 崎戸島の空の暗さ

f:id:Starryheavens:20190915233330p:plain

(Light pollution map)

数値は0.16とここ最近訪れた天体撮影地の中ではかなり暗いレベルです。

今回は日が沈んで一時間後と月の出が被っているので、あまり参考になる写真ではないですが、天の川は十分に見える場所です。

撮影前少し気になっていたのが松島のJ-POWERの光害ぐらいでしたがさほど影響はなさそうな感じでした。

また、北側には佐世保大島造船所、すぐ近くにサンセットリゾートサキトホテルがありますがこちらも特段目につくような光害ではありませんでした。

 

3. 崎戸島 不知夜月の夜に北緯33度線展望台から夏の天の川を

 崎戸島の北緯33度線展望台に関しては夕焼けに関しての記事は多いのですが、星に関しての紹介記事や写真は天の川が撮影できるポジションながらほとんど紹介されていないのが不思議な所です。

まあ、多くの観光地からかなり離れた位置にあるのと目立った被写体がないのが原因かもしれません。

f:id:Starryheavens:20190915233332j:plain

日の入りから50分ぐらい経過した夜空です。まだまだ、日が沈んだ方向は写真で撮影すると明るく天の川がようやく写るぐらいです。ただ、この時間帯から一気に暗い空になってきます。

f:id:Starryheavens:20190915233338j:plain

北緯33度線展望台と天の川。

右に見えるオレンジ色は夕焼け、左は満月過ぎの不知夜月の月出による月焼けになります。

丁度天の川が夕焼けと月焼けに挟まれた形になっている状態です。天の川のみの撮影だとこの時間帯に撮影することはほとんどないですのでちょっと新鮮味があります。それに、天の川が夕焼け後に経った状態で撮影できるのは9月の間ぐらいなのでなかなか撮影はできない構図ですね。

f:id:Starryheavens:20190915233350j:plain

サンセットリゾートサキトホテルと不知夜月の月出。月が地平線上付近の時はまだ暗い夜空が広がり、月焼けも綺麗ですがこの状態はわずか20分程度もなく月が昇るにつれて明るい夜空となってしまいます。

f:id:Starryheavens:20190915233357j:plain

結局展望台での構図は限られてくるので展望台から駐車場へ向かう道ぞいで何枚か構図を変えて撮影していきました。

手前に見えるのが北緯33度線展望台です。その隣にあるのが海底のスクリュー音をキャッチするために作られた旧日本海軍の軍遺構となります。

f:id:Starryheavens:20190915233404j:plain

遊具と夏の天の川。

結局のところ撮影時間はわずか30分ほどしかありませんでした。それでも、はっきりと天の川を肉眼で見れたので新月期に来たら相当綺麗な星空を撮影できるポテンシャルの高い場所だと感じました。

なので、また新月期に訪れたい場所ですね。

f:id:Starryheavens:20190915233410j:plain

最後に駐車場からの夏の天の川と北緯33度線展望台

このように北緯33度線展望台まで行かずとも駐車場からも十分に天の川を見ることができます。

4. あとがき

 一ヶ月ぶりに夏の天の川の中心部を撮影できました。

でもでも、撮影時間がわずか30分ほどで空も霞んでいる状態だったのでちょっと消化不良。ここ最近はなかなか澄んだ空での撮影はできません…。関東なら高い山に登れば澄んだ空気の中での星を撮影できるのですが九州はそもそも2000m級の山がないのでそうもうまくいきません…。空の暗さでは九州は最高なんですが…。

今週末また晴れてくれないかなぁ離島を今年はもう一つちょっと行っておきたいんですが…天候運に恵まれないです。

5. 勝手に撮影地ランキング

撮影地の環境:☆☆☆☆☆

空の暗さ:☆☆☆☆

 駐車場ありですがトレイがない所がやや不便。

しかし、360°を見渡せるパノラマ展望台は天体観測にも最適な場所で流星群の観測には

非常に向いている場所だと思います。