今回の記事は4 月初旬に撮影しましたポンス-ブルックス彗星と2024年秋の楽しみ紫金山-アトラス彗星のちょっと短めの記事になります。
1. ポンス-ブルックス彗星の撮影
ポンス-ブルックス彗星は1812年にフランスの天文学者ジャン=ルイ・ポンによって発見後1883年にアメリカの天文学者ウィリアム・ブルックスによって再発見されたためポンス-ブルックス彗星と言われています。
周期年数は71年でハレー彗星のような短周期彗星とされています。
また、12月のりゅう座κ流星群の母天体であるとも考えられているそうです。
そして、2024年がポンス-ブルックス彗星の回帰する年で、3~4月にかけて観測することが出来ました。
ポンス-ブルックス彗星は4月初旬-中旬ごろに4等級ぐらいまで明るくなり、日の入り後2時間程度西の低い高度で見られるとのことなので撮影と観測をしてきました。
撮影結果としては、撮れたのですが、街明かりの中だったのでうっすらと写真で見える程度…。双眼鏡で観測できるかなと思い探したのですが、双眼鏡では見つけられることが出来ませんでした。もうちょい暗いところだと見つけられたかもしれません。
撮影した写真がこちらの写真になります。
左上に見える明るい星が木星でだいたい-2等級ぐらいで、その右下にうっすらと尾を引いて見えるのがポンス-ブルックス彗星になります。
もうちょっとしっかり撮れるかなと思いましたが、街明かりの中だとちょっと厳しいですね。以前住んでいた長崎だと西側には街明かりがなくて彗星撮影にはいい場所だったのだと改めて思います。
2. 2024年秋の楽しみ紫金山-アトラス彗星
紫金山-アトラス彗星は2023年1月に紫金山天文台で発見後、南アフリカのATLAS望遠鏡で検出されたため、両方の観測所の名前を取って名付けられています。
公転周期は26000年となっていますが、ほぼほぼ非周期彗星になります。
何故この紫金山-アトラス彗星が楽しみなのかというと彗星の明るさのピークが1等級から0等級ほどになると予想されているからです。また、上振れ予想では-4等級(木星よりも明るい!)になるとの予想もあるので、場合によっては肉眼での目視観測も可能になります。
2020年に目視観測出来たネオワイズ彗星は0等級になります。場合によってはネオワイズ彗星よりも大彗星になる可能性もあるのです。
ただ、もちろん予想なので場合によっては全く明るくならないこともありますし、太陽の近くを通った際に彗星が崩壊してしまうこともあるので、期待しすぎるのも禁物かもしれません。それでも、2020年のネオワイズ彗星以来になるので、楽しみですね。
ネオワイズ彗星を目視で見た時は感動しましたね。この時期は梅雨の時期で日本では天候不良であまり観測出来なかったのですが、次の紫金山-アトラス彗星は秋ごろなので澄んだ空で見られる可能性が高いです。
2024年秋とありますが、観測チャンスは9月下旬の夜明け前の東の低い空の僅かな時間で西の低空で観測は10月12日~14日ごろがベストになるみたいです。
3. 撮影機材