1. まえがき
天体撮影記 第173夜になります。
今回は、昨年2月で撮影に訪れた長者原のタデ原湿原からの冬の星座のリベンジ撮影になります。2月になると日が落ちてからの早い時間には既に冬の大三角形が昇ってしまっており、地上風景との構図で上手く撮影出来ませんでした。
そのため、今回は昨年撮影出来なかった構図での撮影を狙いました。
また、天体撮影記 第123夜の記事の中では、次は天の川の撮影をします!みたいなことを言っていましたが残念ながらそれは年を越してからになりそうです…。
そして、今回は相当久しぶりの快晴の天候の中で撮影することが出来ました。空気も澄んでいて撮影条件の中では最高の状況です。
天気図参考は気象庁|過去の天気図より
冬型の天気が緩んで大陸から高気圧が下がってきました。大陸からの高気圧は乾いた空気なので空気中の水分量が少なくなり、星の撮影にはとてもいい条件が揃います。
2. 長者原 タデ原湿原周辺の空の暗さ
タデ原湿原の空の暗さは0.39ほどになります。
空の暗さについては前回触れたので今回は割愛します。
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3. 大分県 長者原 タデ原湿原から冬の星座のリベンジ撮影
日が落ちてから、1時間ぐらいするとぎょしゃ座とプレアデス星団とアルデバランが昇ってきました。
冬の星座は個人的には青系の色が似合っていると考えていて基本色温度を下げての現像が多いです。
さて、前回の天体撮影記第123夜ではEOS 5DMarkⅣで撮影しましたが、今回はEOS R6で撮影しています。やはり、EOS R6の方が高感度性能も高く、さらにダイナミックレンジも広がっているのでシャドウ部を持ち上げても破綻しないところがいいところです。
後ろを振り向くと夏の大三角形が傾いていました。天の川の濃い部分はもう沈んでいますが、11月はこの傾いている夏の大三角形で構図を作ることが出来ます。
それと、上の写真は長者原駐車場の方面でもありますが、信号の光や駐車場の光などが多く撮影にはやや不向きな方向です。(それでも十分に星は見えますが)
写真右下の明かりは方角的には日田市っぽいですが、ちょっと距離が近いので他のところかもしれません。
タデ原湿原内を散策できる木道があります。その木道と星空を組み合わせてみました。
地上部は駐車場からの明かりが若干入ってきているので現像段階でシャドウを持ち上げると一枚撮りでも浮かび上がってきます。
薄雲が出ていますが、とても澄んでいる空です。九州の空は中国大陸からのチリ等の影響を受けやすく澄んだ空を見れる機会が関東よりも少ないと感じます。
20時過ぎになるとオリオン座が昇ってきました。だんだんと冬の星座の役者が揃い始めてきます。
木々の隙間より冬の星座を見上げて
木の枝に囲まれたぎょしゃ座を
木々の隙間からオリオン座と三俣山
三俣山とオリオン座
最近は最初から決まった構図で撮影するので今回見たいな色々な構図で撮影したのは久しぶりです。でも楽しいですね。3時間ぐらいずっと歩き回って撮影していました。
冬のダイヤモンドの半分が昇ってきています。
オリオン座とタデ原湿原内に佇む一本の木
上の写真は色温度をちょうど中間ぐらいにしています。本当の星の色を表すならこの色温度帯が一番いいですね。
最後に冬の大三角形が昇ってきました。一際明るく、冬の夜空を彩ってくれます。そして、思うのが本当に綺麗な正三角形をしているんですよね。
オリオンの形もそうですが、ここまで綺麗な形で見えるのは奇跡みたいです。
4. あとがき
今回はここまでになります。いつもの天体撮影記よりも多くの写真を撮影してきました。いやー本当に楽しかったし星に癒されましたね。
天候も良かったのも幸いしたと思います。
そういえばちょっと話題がそれますが、撮影用にユニクロのヒートテックの靴下を買いましたがめちゃくちゃ暖かいのでおすすめです!
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5. 使用機材