カメラと星景写真の日々

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【天体撮影記 第102夜】 長崎県 日本本土最西端の神崎鼻公園からの天の川

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九州北部の梅雨入り自体が平年よりかなり遅かったので実質的な梅雨の期間は短く、雨、雨、雨って感じはそこまでしなかったです。おかげで、この時期だと普段は天体撮影記の更新が滞ってしまうのですが、梅雨時期でも何度か晴れている日があって天体撮影も何度か出撃することができました。

 

そして、九州北部の梅雨も明けてやっと夏本番の季節がやってきました。

この時期になると寝ている天の川ではなく立ち上る天の川の構図に切り替わってきます。

特に夏の天の川の一番濃い部分やさそり座は0時を超えたあたりには既に沈んでしまうので個人的な天の川の撮影シーズンとしては今月一杯がピークになります。

 

今年は新月期である8月の初旬と下旬での撮影できるのでその間に天の川での構図を考えてる所はできる限り巡っておきたいと思っています。それに天の川が昇ってくる時間が早いので仕事終わりでもパッと撮影してパッと帰れるのがこの時期のメリットでもあるんですよね。ただ、その場合のんびりと星を見ながらの撮影ではないのでちょっと慌ただしくなってしまいます。

 

 

1. 日本本土最西端の神崎鼻公園について 

読み方は神崎鼻(こうざきはな)で、離島を含まない日本の本土最西端となる場所です。

入園は自由で、晴れた日には平戸島が見えます。

駐車場やトイレなども完備されていて夜間も過ごしやすいところです。

この周辺には、天体撮影記第90夜で紹介した長串山もあるので、両方を組み合わせての観光がいいかもしれません。ただ、車が必要になりますが…。

 

starryheavens.hatenadiary.jp

 

 

2. 神崎鼻公園周辺の空の暗さ

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数値としては0.45ほどとなります。

何度かこの周辺の撮影に訪れているのですが東側は若干佐世保の光害を受けますけど、実際のところほとんど感じられないほどなのでこの周辺の空の暗さはもの凄いです。

関東圏だと伊豆半島の南伊豆と同等の空の暗さですね。まだまだ開拓のしがいがある場所です。

正直、天体撮影の候補の場所が多すぎて回りきれるか心配になるほどです。あと、平戸島とかの開拓も全然進んでないですし、長崎市方面もまだまだ撮影スポットがかなりあります。

 

3. 日本本土最西端の神崎鼻公園からの天の川 

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神崎鼻公園には日本本土最西端のモニュメントが設置されています。今回はそのモニュメントと夏の天の川を一緒に撮影してみました。

神崎鼻公園について調べていたら日本本土最西端の石碑もあるみたいですが、この時は気がつかず…。これは本来の撮影計画では平戸島の川内峠での撮影予定だったんですがあいにく霧に覆われており急遽晴れているだろう神崎鼻公園に移動したって理由もあります。

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空の澄み具合は良かったのですが、雲が発生したり消えたりと忙しない夜でした。

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この時期だと天の川メインの構図になるのが悪い癖です。が、8月から秋口にかけてはこの沈む北斗七星とアルクトゥルスの構図も狙えます。

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そういえばこの日はみずがめ座δ流星群の極大日でしたので三大流星群ほどではないですが流星をちらほらと見ることができました。

上の写真はみずがめ座を撮影したものです(みずがめ座全体の写真ではないですが)

目立つ星が少なく暗い空の下でないとなかなか見つけにくい星座かもしれません。

そして、この日は残念ながら火球クラスは撮影できなかったです。最近は流星写真をあまり撮れてないので撮影したいものです。

まあ、撮影時間も短いってのもありますが。

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神崎鼻公園の海岸遊歩道と天の川。遊歩道に人がいればインスタ映えしそうな雰囲気。

でもまあ、こんないい場所なのに人が全くいないってのも驚きです。

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水面鏡を狙おうとしたのですが、丁度干潮に近いのと雲が出てきまして上手く撮影できず。このあと雲に包まれてしまったのと平日ということで撤退しました。

 

4. 勝手に撮影地ランキング

撮影地の環境:☆☆☆☆

トイレ:有り

駐車場:有り

アクセス:車じゃないと厳しい

 

空の暗さ:☆☆☆☆

空の広さ:南から西側は開けている。

光害:漁船、平戸方面の光害あり

 

トイレ、駐車場完備なので長時間の観測としては過ごしやすい場所だが、空は南側全域が開けてはいないので、夏の天の川はある程度上がった状態じゃないと上手く撮影はできない。時期的には7~9月あたりの撮影がオススメの場所になります。

海岸沿いは満潮時に波を被るので夜間は特に注意が必要です。