カメラと星景写真の日々

まだ見ぬ星景写真を求めて

カメラと星景写真の日々

【現像について】 Photoshopで疑似新星景写真を作成してみました。

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どうもstarryheavensです。

今回は、前々から試そうと思っていましたPhotoshop(後述はPSで統一)による地上部と空のレイヤー分けによる現像を行ってみました。

新手法とかではなく恐らく天の川撮影をしたあとの現像方法としては結構有名なものです。

基本自分は一枚撮りからのPhotoshop Lightroom(後述はLRで統一)での現像を行って仕上げています。ただ、どうしてもLRだと限度があるんですよね…。

 

目次

 

 

LRによる現像

まず、初めにLRで現像を行った写真になります。

f:id:Starryheavens:20180324105457j:plain

結構どぎつい現像してしまいましたが、天の川を目立たせるために明瞭度やコントラストを上げるとどうしても鳥居からの地上部付近で写真の様な粗さが?目立ってしまいます。

ちなみにこの時のLRのパラメータは下のようになります。

f:id:Starryheavens:20180324105808p:plain

 

PSでの地上部と星空部でのレイヤー分けによる現像

続いてはPSを使ったレイヤー分けによる現像です。

まず、PSを開いて、左上の「ファイル」→「開く」で現像したい写真を選びます。

f:id:Starryheavens:20180324110213p:plain

続いて左横のアイコンに筆と点線が書かれてある「クイック選択ツール」を選びます。

クイック選択ツールを選んでから下の写真の様に地上部と星空部を分ける様に選択して行きます。ここではどれだけ地上部と星空部の境界がシンプルであるほど作業は楽になります。逆に森の中から星を取ったりするとこの境界分けが大変になり時間が掛かってしまいます。

f:id:Starryheavens:20180324110444p:plain

とりあえず簡単に地上部と星空部を分けてみました。

その後は右クリックを押して「選択範囲をカットしたレイヤー」を選びます。

f:id:Starryheavens:20180324110721p:plain

すると地上部と星空部のレイヤーが出来ます。

f:id:Starryheavens:20180324110725p:plain

次に弄るのがこのレイヤー1になります。

どういう風に弄るかというとPSにもLRの様に現像出来るので星空部のみを現像していきます。

f:id:Starryheavens:20180324111042p:plain

フィルターからCamera Rawフィルターを選択します。

すると星空部のみが選ばれた状態で現像を行う事が出来ます。

f:id:Starryheavens:20180324111211p:plain

ここからは通常のLRと同じ様に現像を行って行きます。

f:id:Starryheavens:20180324111712p:plain

見栄えとしては元の写真よりも天の川が目立つ写真になりました。

左部分がかなり白っぽいのは、街明かりによる光害の影響を受けているからです。

もっと真っ暗な場所で撮影したら現像の自由度はあがり今回みたいに少し汚い感じにはならないかと思います。

現像が終了したら右下に「OK」を押します。

 

f:id:Starryheavens:20180324112046p:plain

そして、最期にレイヤーを結合すると

一枚の写真になります。

f:id:Starryheavens:20180324112209p:plain

あとはPSから書き出しを行えば完成です。

完成しましたが、境界部で切り分けたことが結構わかりやすくなっています笑

特に左の木の部分とかきちんと分けれていなく現像前の星空部が残っています。

また、Twitter等で見るならまだしもプリントとかだと絶対にボロが出る本当に簡単なやり方です。自分もまだまだPSは使い始めたばかりなので全体の0.1%しか使いこなせてないと思います。もっと上手く使いこなせれば境界部を綺麗に分けつつ天の川だけを目立たさせることが出来そうですね。

 

新星景写真との違い

今回の場合は一枚撮りからの現像となりますが、新星景写真の場合ですと、赤道儀運用によって星空(天の川)を長時間撮影することによって星を写し込み、ノイズの処理のためにコンポジット撮影を行い処理したりしています。

その後地上部のみを撮影。月明かり等ない場合はかなり長時間撮影したら地上部も写るのでそれを合成写真に使います。

PSデマスク処理で空と地上部を白黒で分けた後に比較明合成を行ったりして地上部と星空部を合成させることにより完成させます。

詳しい事は調べたらこの分野の第一人者の方が説明しているのでそちらをご覧ください。

 

LRとPSの比較

 LRによる現像

f:id:Starryheavens:20180324105457j:plain

PSによる現像

f:id:Starryheavens:20180324112209p:plain

上下見比べてみるとやはりPSでレイヤー分けした方が見栄え的には良くなっています。特に地上部との境界部の粗さはLRよりかなり緩和されています。

問題としてはやはり地上部と星空部の境界部でどうしても違和感があるぐらいでしょうか?ただ、パソコン上で見るならまだしも今はスマホ等で見るとほとんど目立たないのでこのぐらいは許容できるかもしれません。

ただ、完成度としては低いので今後もうちょっと綺麗に現像出来る方法を調べて学んでいきたいと思います。

まとめ

今回のは本当に新星景のかなり簡略版とした方法です。正直星景でPSを使ってる方々には一般的な方法だと思います。

新星景写真も賛否両輪あると思いますが、個人的にはありだと思います。

ただ、問題としては地上部暗いのでライトアップしたりする点です。誰もいなければいいんですが他の人がいる中でのライト等によるライトアップは無用なトラブルになる可能性があるので特に注意が必要です。(周りの許可があればいいんですが…)

否定はしませんが、本当にいいトラブルの元なので配慮が必要です。最近だと昔に比べてかなり増えています。特にこれからの桜の時期は有名な一本桜だとライト当てたりストロボ当てたりとかなり自由に行われているそうです。新月期だとそうしなければならないのはわかりますが、月明かりがあるときは充分に一枚撮りでも充分に桜は写せます。

正直星空撮影人口が増えて来ている今もうこれはマナー上の問題だと思いますがどうかライトの取り扱いだけには注意してください。

 

今回使用したもの

Photoshop

Photoshop Lightroom

www.adobe.com

 

昔はPSとLRは高い値段を払わなかればならなかったのですが、現在だと月額980円でどちらも使えます。正直レンズ等買うよりかは先にPSやLRを月額登録した方が良いと思います。

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