前回:
どうもstarryheavensです。今回は天体撮影記 第51夜になります。
訪れた場所は千葉県の外房近辺、千葉県の外房まで行くと関東圏からの光害の影響がかなり少なくなってくるのと南側が太平洋なので、天の川の昇ってくる時期になるととても濃く美しい天の川を見る事が出来ます。
東京からのアクセス的に最も手軽に濃い天の川を見られるのは意外にも千葉県なんですよね。
今回はいつもの撮影スポットの紹介的な感じではなく写真メインでの記事でお送り致します。
千葉県 水田リフレクションと天の川
千葉県って水田に水を張る時期がものすごい早いんですね。普通だと4月から5月ぐらいに水田に水を張るイメージでしたが千葉県だと3月から水田に水を張っているそうです。なので、3月の後半から水田に映り込む天の川も狙えるという訳です。
ただ、今回はそれを狙って千葉県を訪れた訳ではなく、たまたま外房に天の川撮影へ向かう途中に車中から良い場所を偶然見つけて撮影しました。
千葉県の外房付近だと普通に天の川も肉眼で観測出来て写真でも普通に綺麗な天の川を写す事が出来ます。何度も言ってしまいますが都市圏からのアクセスで星空を観測するにはもってこいの県なんですよね。
構図的にはさそり座を入れた夏の天の川になります。
一枚撮りで5DMarkⅣ+タムロン15-30mmを使用しています。現像はLRですが、一枚撮りでもここまで天の川を写し出せてしまえる空の暗さがあります。
ただ、もちろん町の中なので街灯や街明かりの影響は受けてしまいますがここまでの天の川を写せるのなら十分な空の暗さだと思います。
また、水面にも天の川が写っています。よくネット上で見る水田に天の川がものすごい映り込んでるのは恐らくなんですがだいたいがPhotoshopで反転させたりして映り込みを作っている感じだと思います。
実際のところネット上みたいにかなり綺麗に天の川が映り込むということはなくはないですがかなり条件が良くないと撮れません。
続いても一枚撮りですがこちらは6D改造+シグマ14-24mmF2.8+赤道儀を使用して露光時間は60秒を取っています。
上の固定撮影の写真に比べると、天の川の濃さが変わっていますがこれは露光時間が長くすることによって多くの光を取り込み短い時間よりも天の川をはっきりと目立たさせる事が出来ます。
ただ、赤道儀はあくまで星を追尾しているので地上部が流れてしまいます。実際にこの写真も拡大してみると地上部が流れてしまっています。
そういえばもうカエルが鳴いていましたね3月末にカエルの鳴き声聞くのは何だか季節を先取りしたような感じです笑
今年は桜の開花と満開の時期も早いですし季節がもしかすると前倒しされているような印象です。
千葉県 御宿町の海岸沿いからの天の川
水田と天の川を撮影後続いては千葉県の御宿町へと向かいました。ここは、千葉県内の天の川撮影スポットで有名な大波月海岸などがあります。
空の暗さも一級クラスで伊豆半島レベルの天の川を見る事が出来ます。
実際に到着した際も天の川がはっきり見えていました。光害としては、勝浦からの街明かりの影響を多少受けてしまいますが一旦太平洋の海に目を向けるとそこには真っ暗な空が広がっています。
明け方近くのため、東の空が少し明るくなって来ています。
3月末だと薄明時間が4時半ぐらいから始まります。だんだんと夏至が近づいて夜の時間が短くなって行くのが顕著にわかる季節です。
あと、明け方なんですが写真のほどんどに人工衛星の白い軌跡があります。これは恐らく太陽からの光を受けた人工衛星が写ってしまうためだと考えられます。
続いては赤道儀で1分半ほど露出した写真です。
現像で結構弄ってしまっていますが、それでもここまでクリアに天の川を映し出すことが出来る場所は関東近辺だとそう多くないです。
右のさそり座と木星付近に流星っぽいのがありますがこれは恐らく人工衛星にイリジウムフレアだと思います。最初、カメラの液晶越しだと流星だと思ったんですが後でパソコンに取り込み拡大してみると光の末端部が尖っていないため人工衛星だと判断しました。
ただ、ここまでのイリジウムフレアも撮れることはそうそうないのでこれはこれで珍しいかもしれません。(ちなみにイリジウムフレアは撮影を狙おうと思えば狙えるそうです。)
「早朝の夜空と天の川のアーチ」
早朝の天の川のアーチになります。東の空もすっかり赤く色づいて来ました。
こうなるともう5分後ぐらいには天の川が見えなくなって来てしまいます。
自分はこの天の川の色や空の色と様々な色が入り混ざり合う時間がとても好きです。
それにしてもこの日は本当に快晴で雲が星に掛かるということが全くありませんでした。
週末毎回こんな感じの天気だったらとっても嬉しいんですが笑
というわけで、天体撮影記 第51夜はここまでとなります。
ご覧頂きありがとうございました。
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