カメラと星景写真の日々

まだ見ぬ星景写真を求めて

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【星景写真の撮り方 Ⅲ】月没や夕暮れ時の一味変わった星景写真を狙ってみる

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目次

 

1. 前置き

前回:

starryheavens.hatenadiary.jp

 

 

前回の星景写真の撮り方の続きです。

今回は、月没や夕暮れ時、朝焼けの時の空のグラデーションを変えての星景写真の撮り方について自分なりに説明したいと思います。

一応元のCAPAの記事は下記の通り

capa.getnavi.jp

この記事については特に異論はなくて参考になると思います。

今回もPhotoshop Lightroomで現像した写真を使用しています。

 

2. 月没時におけるグラデーションを生かした星景写真

天の川のみの写真を狙うとなると基本新月の方が天の川を濃く写す事が出来ますが、天の川写真だけだと毎度毎度似た様な写真ばかりになってしまい飽きが来てしまうかと思います。

そんな中、月没時における空のグラデーションで普通の天の川写真とはまた違う雰囲気を出すことが出来ます。

f:id:Starryheavens:20180917134936j:plain

月が沈む際には、夕焼けと同じように空の水平線が夕焼け色に染まります。

月が沈む間近だと天の川もだんだんとはっきり見えてきて面白い色合いの写真を撮影することが出来ます。

f:id:Starryheavens:20180917135731j:plain

更に月が沈むと空の色合いは青っぽい色から紫、黒と変化して行きます。

この色の変化の時間を狙って星景写真を撮るとこれまで撮影したことのないような写真が撮れるかと思います。

ただ、難しいのが月の沈む時間とかを把握しなくてはならないのと雲などがあると思ったより焼けてくれない場合があります。

なので、狙えることは狙えるのですが運もまた必要になってくる撮り方だと思っています。

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 月没と天の川写真でお気に入りの一枚

月の光が高層雲に反射し不思議な雰囲気が出ている。のと天の川と沈む月が離れているので天の川が濃く写っている。(三宅島の離島で空が暗いってのもあるけど…)

 

参考天体撮影記:

starryheavens.hatenadiary.jp

 

 

3. 日が沈んだ残照期の色合いと星景写真

f:id:Starryheavens:20181012223042j:plain

しらびそ高原で撮影した夕暮れ時と天の川の写真

月焼時と比べると大規模なオレンジや黄色の入り交じったグラデーションとなる。通常の星空だとこのようなグラデーションは望めないが日が沈んだ後の残照を狙うと色彩豊かな写真が撮れる。

参考天体撮影記:

starryheavens.hatenadiary.jp

 

4. 朝焼けと星景写真

f:id:Starryheavens:20181012223012j:plain

 朝焼け時の空に浮かぶ天の川になります。夕焼けだと黄色やオレンジの色合いを持つのですが朝焼けの場合だと主観的にはなりますが赤〜オレンジ系のグラデーションになりますので夕焼け、月焼けの色合いとはまた変わった雰囲気の写真を撮影することが出来ると思います。

参考天体撮影記:

starryheavens.hatenadiary.jp

 

5. まとめ

天体写真を初めたばかりは自分もそうでしたが新月期で濃い天の川を狙っての撮影が多かったです。が、だんだんと撮影していくうちに夕暮れや月、朝の時間帯の色合いを知って最近は月の出る時間や日が沈んでいい色合いが出る時間などを考える様になって来ています。ただ、必ずしも予測して行っても天候とか空の質(湿度とかで靄が出てると駄目)によって変わるので簡単に撮影出来るものではありません。が、当たると本当に綺麗な写真が撮れるので試してみる価値はあると思います。

 

 

デジタルカメラによる天体写真の写し方―基礎からわかるきれいに撮れる

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