日本一高いホテルは長野県の千畳敷カールにあります。その名は「ホテル千畳敷」
標高が2612mと高いためにホテル付近から見える星空は透き通るように美しく見れます。
アクセスに関しても路線バス〜ロープウェイと乗り継ぎますが、基本は乗り物に乗ってるだけで到着してしまいますのでかなり楽です。
今回は撮影した天体写真と共に紹介していきたいと思います。
ホテル千畳敷へのアクセス
○関東からだと新宿から飯田行きの高速バスが出ていて、駒ヶ根ICで下車後、IC近くのロープウェイ直行の路線バス停「女体入口」で乗車するとしらび平駅のロープウェイまで直行で行く事ができます。
○電車だとJR飯田戦の駒ヶ根駅で下車。同じく路線バスが出ているのでそれに乗車します。
○車の場合だと中央自動車道「駒ヶ根IC」で降りて「菅の台バスセンター」でバスに乗り換えます。※マイカー規制のため菅の台バスセンターからバスに乗らないとロープウェイのしらび平駅までいけません。
注意点としては最終のロープウェイが冬期だと16時5分なのでそれまでに間に合わないとホテルまで辿り着く方法がありません。
ホテル千畳敷オススメプラン
天体観測なら間違いなく12月15日から3月31日までのプランである「ホテル千畳敷冬の星空満喫二泊三日」がオススメします!
自分も今回の撮影ではこのプランを使用してホテルに宿泊しました。
料金は大人27660円、子供20950円になりますが途中のロープウェイ代や路線バス代も含まれているのでかなりお安いと思います。
ロープウェイや路線バスは往復だと4000円近くになってしまうので…。
それに、朝、夕と二食付きで、標高2612mにあるホテルのわりにはかなり豪華なメニューでした。
ちなみに公式HPで夏の天の川が写ってる写真がありますが、もし夏の天の川を見たい場合は2月下旬から食泊をオススメします。
何故かというと夏の天の川が見られるのは 2月の下旬からでそれも朝早い時間帯になります。夏の天の川は3月末であれば深夜の3時ぐらいから見ることができます。
12,1月はもっぱら冬の星座(オリオン座)などを楽しむのが一番です。
楽しみ方としては昼間に雪のレジャーを楽しんだ後、夜は天体観測のコースで一日中楽しめます。
天体観測する時の注意点日付選び
まず、天気に関してですが冬期の千畳敷カールで星空が見られる確率は68.4%と意外と高いです。ただ、予備日も考えて二泊三日で観測するのがいいと思います。
自分も一日目はやや曇り、二日目は快晴でしたので。
千畳敷カールがある駒ヶ根市は日本海側ではないので冬場は晴れる事も結構あるみたいです。
また、綺麗な星空を見たい場合ではなるべく新月に近い日を選んでください。
月明かりがあるのとないのとじゃ見られる星空は圧倒的に違います。
見る時間帯は?
ホテルのお風呂が21時まで、それ以降も客室の電気などの光害がありますので23時以降がベストだと思います。
街明かりも23時を超えると徐々に消灯されていき夜空が更に暗くなってきます。
服装などの注意点
冬期に関しては夜間の気温が−20度近くになります。
ホテルにすぐに逃げ込むことができますが、−20度だと外に出た瞬間刺す様な寒さなので防寒対策はかなりしっかりと特に手足、顔を守る装備が必要だと感じました。
あと、撮影の時の注意点ですがマグネシウム合金のカメラだと素手で触ると手がくっつきます。(実際に撮影の準備の際手袋を外して行っていましたが張り付きました笑)
あまりに寒いのでカメラ、レンズ、三脚等も壊れる可能性が否めないのでそこらへんを覚悟する必要も多少あるかもしれません。
ホテル千畳敷からの天体写真
それでは「ホテル千畳敷」から自分が撮影した天体写真を何枚か紹介したいと思います。
↑ホテル千畳敷から徒歩20秒の所で町側を撮影した写真になります。
時間帯は18時頃なのでまだホテルの光や町灯りで明るい状態です。
鉄塔の左側の明るい部分は恐らく甲府、右側は都内、神奈川からの光害になります。
↑ホテルの裏手に周り撮影した山側の天体写真。
宝剣だけに秋の天の川が落ちています。
明暗がありますが明るい所は月明かりです。写真を撮るとここまでの明暗差が出てきます。
↑次はホテルから少し離れた場所からです。
この場所はアイゼンがないと行きにくい場所です。
今回は同じ宿泊されていた方にアイゼンをお借りしまして一緒に撮影していました。
↑円周魚眼レンズで全方位を撮影。
目立つ冬の星座は山側と逆の方向に固まっていました。
それにしても、撮影途中は本当に寒かった。冬山のてっぺんで天体撮影する方は本当に凄いと思います。自分には体力的、精神的にも恐らく行える自身がありません…。
ホテル千畳敷からの朝焼け写真
↑二日目の朝焼け。雲があったためそこに朝日が反射し幻想的な風景が広がっています。
↑三日目の朝焼け。三日目は快晴の朝になりました。
千畳敷カールは元旦にダイヤモンド富士山が見られるみたいです。
今回訪れた時も富士山の真上に太陽が登る構図を撮影できました。
↑朝日があたり赤く染まる宝剣岳
このような現象を「モルゲンロート(Morgenrot)」といいます。
語源はドイツ語で夜明け前に高い尾根筋が太陽の光を受けて赤く輝くことです。
ちなみに夕日だと「アーベンロート」。
いかがでしたでしょうか?
冬期の木曽駒ケ岳の千畳敷カールでとても美しい光景を色々見る事ができました。
冬場は一応オフシーズンということで値段も安いですし休みの間冬山に籠ってみる体験も面白いと思いますし、実際に面白かったです。
ただ、標高2612mだと人によっては高山病になりますので高山病になりやすい人は注意してください。
自分も若干頭痛がしていました。それと少しの運動で息が切れやすくなるのもあります。
使用機材
5DmarkⅢ
TAMRON SP 15-30mm F2.8 Di VC USD
EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM
EF24-105mm F4L IS USM
LEE No.3ソフトフィルター
TAMRON 大口径超広角ズームレンズ SP 15-30mm F2.8 Di VC USD ニコン用 フルサイズ対応 A012N
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