目次
- 1. 前置き
- 2. 八ヶ岳連峰 赤岳について
- 3. 今回の登山コースについて
- 4. 美濃戸口バス停から行者小屋へ
- 5. 行者小屋から赤岳山頂へ
- 6. 赤岳山頂から地蔵尾根経由で下山
- 7. まとめと反省点
- 8. 使用機材
1. 前置き
このところ、雨や曇りの日が多く続く中ようやく秋雨前線の勢力が弱まった所を見計らって八ヶ岳連峰の赤岳へ登山に行って来ました。
天候的には秋分の日の午前から午後一にかけては晴れそうだったので日帰りで登山出来る所を前日探していました。余裕があれば、鳳凰三山に行きたかったんですが結構長いルートになので候補から外しました。
そんな訳で八ヶ岳連峰なら家から2時間ちょいで行けるし赤岳なら日帰り出来そうだ!といあことで八ヶ岳で最も標高が高い赤岳へ登山に行って来ました。
赤岳は山頂に山荘があって天体撮影用候補に入っているので一応下見も兼ねてなのと雪山の赤岳も挑戦してみたいなと思っていましたのでどんな雰囲気かも見てみたかったのもあります。
2. 八ヶ岳連峰 赤岳について
八ヶ岳連峰の中で最も標高が高いのが赤岳となります。その標高は3000mには届かないものの標高2,899mあります。山頂は南峰と北峰があり、南峰に1等三角点と神社があります。
また、その隣の北峰には赤岳頂上山荘という山頂に山小屋があります。
赤岳の名の由来は山肌が赤褐色であることに由来しています。実際に登ってみるとわかるのですが確かに赤褐色系の土を至る所で見る事が出来ました。
3. 今回の登山コースについて
今回はYAMAPのアプリを使用して登山ログを取得しました。設定を現在位置取得の状態にして尚かつネットは常にオンライン状態で9時間登山したところバッテリーは100%から残30%となったのでアプリを仕様するなら機内モードにしておく必要性があります。もしくは、予備充電を持っていくか
にしてもこうしてログが取れるのは本当に楽ですね。今まで使わなかったのがアホみたいです。
今回のコースとしては、赤岳へ最短に向かう美濃戸口バス停を起点に南沢を歩きつつ行者小屋経由で文三郎尾根で赤岳山頂へ向かい帰りは地蔵尾根経由で行者小屋へ戻りそこからは再び南沢を降りていき美濃戸口バス停へ
実のところ赤岳山荘まで車で行けるのですが流石に三連休のど真ん中ということで満車
後ほど記述しますが、美濃戸口バス停でも駐車台数がえげつなかった…。
YAMAPの記録としてはこんな感じになります。
活動距離は16kmで片道8kmで標高差は美濃戸口バス停から赤岳まで1408mありますので、登山初心者だと日帰りはちょっときつめな感じがあります。(早めに出れば出来ないことはないですがあまりゆっくり楽しめないのと事故の可能性もあるのでオススメは出来ません)
美濃戸口バス停から赤岳山荘までのコースタイムは1時間ですが、歩いてみた所30分で行けました。ただ、ゆっくり歩くと1時間ほどかかりそうな雰囲気です。
平日の混雑していない時だと赤岳山荘からスタート出来るはずなので2時間ほどはコースタイムは短縮出来るはずです。
また、登山口がある美濃戸山荘から行者小屋までは1時間38分(コースタイム2時間)、途中行者小屋で昼ご飯を食べたのを除くと行者小屋から赤岳までは1時間40分(コースタイム1時間45分)で実質片道3時間ぐらいでした。
コースタイムより今回早く行けてるのは三脚やらレンズやらの荷物が少なかったので結構すいすい歩けたのもあると思います。が、いつも以上に軽い荷物のせいか調子にのって早く歩き過ぎて足を攣ってしまったのが今回の反省点です。これまでは足が攣るようなことがなかったんですが、酷使するのは良くない。
4. 美濃戸口バス停から行者小屋へ
朝は2時に起きたのですがお布団が自分を離してくれなくて5時出発となりました。
道中の中央道渋滞に巻き込まれて最終的に駐車場についたのは8時の時点で下の写真のように道の脇に車がずらーっと並んでしましたよ…。流石三連休っていったところでしょうかここまで混むなんて聞いてない
まあ、でも久々に休日で晴れるって天気予報のお姉さんが言っていたので皆考える事が同じなんでしょうね。
とりあえず美濃戸口バス停からかなり離れた場所に車を止めて出発。
美濃戸口バス停の写真撮り忘れてたよ!ごめん
美濃戸口バス停から赤岳山荘からは林道を3km弱歩く。緩い登りだが美濃戸口バス停から赤岳山荘までは200mの標高差がある。
赤岳山荘前の駐車場は既に満車で恐らく深夜に到着しても入れなさそうな感じがあった。にしても京都や三重などのナンバーもあり随分遠くから来られている車も多くあった。
八ヶ岳美濃戸登山口、南沢と北沢で分かれているが今回は南沢を利用する。
最初の方は苔に覆われた樹林帯の中を歩くので本当に気持ちがいい!それに、比較的歩きやすくて足にも負担がかからない登山道だと思う。
しかし、変なところに踏み跡があったり(キノコ狩りとかの足跡か…?)するのでガスってる時は道迷いしそうな雰囲気は感じられた。実際に帰りに道を間違えてる人にあったので携帯のGPSを使って現在地を確認した方がいいかもしれない。
登山道には何本かの橋がある。しっかりとした橋なので大丈夫だと思うが大雨の増水時はこの橋を超える水かさになりそうなので注意が必要
登山道を歩いていくと岩だらけの道で傾斜が結構きつく歩きにくい。
ただ、この後はまた歩きやすい道に戻る。行者小屋まではこの岩場だけが歩きにくく最もめんどくさかった。
青空と紅葉。山は秋が深まっていてすでに赤く染まっている木々が何本も見られた。
キノコ (食用じゃないはず…
途中登山道の資材が置かれていた。八ヶ岳は登山道がしっかりと整備されているので非常にありがたい。
枯れた沢だが傾斜がきつい所がないので非常に歩きやすい。ここまで出ると行者小屋までもう少しのところ
一旦森の中に入ったあともう一度沢に出て登っていったら行者小屋だ。
そんなわけで行者小屋に到着した。ここは都会のど真ん中かってぐらいの混み具合、そりゃ上の写真のような青空が広がっていたら登山したくなるに決まっているかー
本当は行者小屋はスルーして赤岳山頂でお昼を取る予定でしたが
ラーメンの誘惑に負けた。
ラーメン写真を見返してみるともっと美味しそうに撮れないのか!っていう突っ込みが来そうな写真しか撮れていなかった。
このラーメンは行者ラーメンって呼ばれていて水餃子が入っているのが特徴的
味は醤油系で水餃子はもちっとしていて美味しい。水餃子も美味しかったがメンマも味付けがしっかりして美味しかった。(多分市販の物だと思うが…)
値段は800円でこのボリュームだったら高くは感じない
やっぱ登山の後は塩気があるラーメンはとても美味しく感じる。まあ、まだこれから赤岳に登るんだけどね。
5. 行者小屋から赤岳山頂へ
ラーメン食べてちょっと休憩した後出発、赤岳までは行きは文三郎尾根を登っていく。
青空が広がる中の下に色とりどりのテントが幕営されていた。昔は黄色一色だったは最近はカラフルになっていて写真映えする。
道中にマムートのプレートを見つけた。調べてみたら、「マムートジャパン」が赤岳の登山道整備の協賛となっているそうだ。無粋な話だが階段一つ一つにプレートが付いているので結構なお金が掛かっていそう。
行者小屋から結構登って来た。この階段が思った以上にぐーきつい。普通の岩場の登山道の方がましだと思うほどだった。階段だと足を一気にあげることでふくらはぎが攣るこむら返りが発生。階段のど真ん中で攣ってしまってしばらく動けなくなる。 (このときの下山している人には迷惑を掛けてしまって申し訳ない)といっても兆候はあったのでなるべくふくらはぎに無理な負荷を掛けないようにしていたが階段だと一気に段差を超えることで余計な負担を掛けてしまった恐れがある。
ちなみにこむらがえりの原因は
水不足や塩分不足、マグネシウム不足、筋力不足があるそうで原因はわからないが恐らくマグネシウム不足っぽい気がする。
もう一つの要因としては、行者小屋まで結構早いペースでほぼノンストップで歩いていたせいがあると思う。適度な休憩を取っていて長時間かつ重装備の槍ヶ岳登山ではならなかったのでやはりある程度の休憩は必要だと感じた。
上の写真の階段を登りきった所で広いスペースがあったので小休憩しつつ写真を撮る。
横岳と硫黄岳
山肌は紅葉が始まっており黄色くなっている。この後紅葉が降りていき行者小屋付近も色づく。それにしても青空が本当に美しい
さて、登山再開だ
結構な角度を登っていく地味に高度感があって恐さを感じる。それと岩が脆いので落石が恐い。ヘルメットを持っているなら持っていった方がいいと場所でした。
後、晴れの日はそこまでの難易度はないけどこれが雨の日で滑りやすくなってると一気に難易度が上がりそう
右が阿弥陀岳で標高2805m、八ヶ岳連峰で3番目に高い山。冬の阿弥陀岳は結構事故が多い山
阿弥陀岳と赤岳の分岐点
ここで結構休んでいる人が多かった。ここまで来れば赤岳山頂まで25分ほどで行ける。
しかし、ここからが鎖場が多くて結構危険なポイントとなってくる。滑落事故もあって一気に谷に落ちると多分助からないので要注意して登っていかないといけない。
抜ける様な青空の下、慎重に登っていく。岩がもろいので槍ヶ岳よりも恐さを感じた。槍ヶ岳は槍ヶ岳までのコースが長いのが大変だが岩場の難易度は赤岳の方が高いと勝手に思っている。
ちょいと覗き込むとこんな感じ、高度感は結構ある。その分眺めは絶景
登りきると赤岳山頂へ!旧山頂標と新山頂標がある。絵になるのは赤だけ山頂荘と合わせられる旧式の方?
にしても青空の色が半端ない…。ちょっと現像でコントラストを増しているが実際においてもこのぐらいの青空だった。本当にディープブルーって感じの青空、後雲があるので白と青の混ざり具合が美しい。個人的にはピーク集めや百名山を登るという目的はなく純粋にこの景色を見たいってのがある。
新山頂標は富士山と組み合わせられる。ただ、人が多いとなかなか撮れない
少し露出を落としてより、深い青が出るようにしてみた。プリンと読んでいる「蓼科山」や冬に登った「天狗岳」などが一挙に見える。
ちょっと影絵風な感じに雲海が出ておりこれぞ山って感じの写真が撮れた。まあ、本格的な山岳写真にはほど遠い
一応ポイントとしては中央部に人がいる点
空気が澄んでいて富士山が綺麗に見えた。この日に富士山に登っている人も壮大な風景が見れたに違いない。
赤岳山頂山荘
槍ヶ岳山荘もそうだがこんな所によくもまあ山荘を建てたなぁと思う。台風とかの時に壊れないのか…。
本当は新月期あたりに赤岳山頂山荘に泊まって天体撮影をしたかったのだが今年は他に行く所があり行けなかった。ただ、いくつか構図は考えたのでまた来年訪れたい。
6. 赤岳山頂から地蔵尾根経由で下山
帰りは赤岳天望荘から地蔵尾根経由で下山した。
赤岳天望荘から横岳。山肌は黄色く紅葉で染まっている。
さぁ行者小屋へ戻ろうもう14時を過ぎているので時間的にはだいぶ遅い
急いで下るにも地蔵尾根も結構急な下りなので慎重に降りて行く。
地蔵尾根と文三郎尾根どちらがいいかと言われると眺めがいいのとコースタイム的には文三郎尾根になる。けど、途中鎖場等あるので危険度が少ない地蔵尾根から登るのが安心かもしれない。ただ、どちらの尾根もやせ尾根で慎重に登る必要性は感じられた。
行者小屋まで降りて行く。にしても行者小屋から見上げる八ヶ岳連峰の山肌涸沢カールに負けず劣らずの光景だと思う。ここから紅葉が進むと涸沢カール並の光景が見られる気がする。
ここからはカメラを閉まって下山した。秋も深まると日の入りが早くなり、特に山影に入ると一気に暗くなるので万が一の為にヘッドライトは持っていた方がいい
それと予備として Landportも持っていてちょっと使ってみたが広範囲に照らしてくれて心強いので予備で持って行くのは十分にありだと思う。
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とまあ、急いで下ったのはいいけどこの後、中央道と東名のえげつない高速渋滞に巻き込まれ結局帰宅は0時前になるというオチつきだけど…。
ガソリン代上がって出掛ける人少ないと思ったけど意外と多い…やっぱ景気がいいんじゃないか…?
7. まとめと反省点
9月は天候が悪い日が多く、その中で晴れた唯一の日に赤岳の登山が出来てよかったし、最高の青空の風景を撮れて満足度は高い。
反省点は2点
•出る時間遅い(前回の白馬大池の反省点生かせてない)
•こむら返りを起こす様な過度な動きが多い
8. 使用機材
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はようCanon EOS Rが欲しい…。
おしまい
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