カメラと星景写真の日々

まだ見ぬ星景写真を求めて

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【登山記】 秋深まる鳳凰三山に青木鉱泉から鳳凰小屋から中道ルートを下る定番ルートで縦走してきました。

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目次

 

 

 

1. 前置き

鳳凰三山の天体撮影記は既に早めに仕上げて公開していたのですが、登山記についてはかなり長い期間サボってしまい今更の更新になってしまいました。

元々は夏に登ろうかと思っていましたが、伊豆諸島天体撮影計画やら槍ヶ岳白馬大池の方を優先してしまいずるずると冬山になりかけの10月後半の登山となってしまいました。

冬山なりかけというよりかは後ほどの登山記を見てもらえばわかるように雪が降り積もりほぼ冬山登山となってしまっています。一応雪が降ること自体は山の交流サイト等で情報を得ていたので軽アイゼン等や冬山防寒着等を持って行っていましたので事なきを得たのですが今回は、テント泊兼冬山装備+機材の荷物量で標高差1700m以上を登るということで体力的にかなりシビアな登山になっています。

実のところ北アルプスの山はある程度登ってきましたが今回は初の南アルプスとなります。これまで南アルプスを訪れなかった理由は一つの山あたりのコースタイムがえらい長いやら稜線沿いのテント場がほとんどないことなど様々な理由で訪れていませんでした。そんなわけで今回は南アルプスの初心者向けの山である鳳凰三山を訪れてきたわけです。

 

2. 鳳凰三山について

鳳凰三山南アルプスの北部にある標高2764mの地蔵岳(じぞうだけ)、標高2841mの観音岳(かんのんだけ)、標高2780mの薬師岳(やくしだけ)の三つの山の総称となっています。南アルプスの初心者向けの山と言えば鳳凰三山がかなりおすすめされますが初心者向けと行っても個人的な感想ですが北アルプスの中級向けの山のレベルと同じ印象を受けました。まず、青木鉱泉から鳳凰三山で一番高い観音岳までは標高差が1700mあり、距離は短い分急登がかなり長い期間続くので相当きつかったです。

ただ、鳳凰三山の稜線沿いの雰囲気は、花崗岩の白い山肌なので北アルプスの燕岳と似たような雰囲気になるのと燕岳と異なり夜間は稜線沿いから甲府盆地の美しい夜景を見られるといった利点もあります。更に南アルプス北アルプスの人気の山と違い登山客は少ないというかわりかし歴戦の人ばかりなのとツアー団体客が非常に少ないので登山渋滞やらに巻き込まれることがほとんどありませんでした。(時期的なものもあるかも?)

3. 今回の登山コースについて

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鳳凰三山へのコースは、青木鉱泉からドンドコ沢沿いのルートになります。

1日目は青木鉱泉→ドンドコ沢沿い→鳳凰小屋

2日目は鳳凰小屋→地蔵岳観音岳薬師岳→中道ルート→青木鉱泉

となります。このコースが鳳凰三山より登るルートで最も短時間で登れるルートです。

最初は夜叉神峠と悩みましたが、夜叉神峠ルートは調べると傾斜は緩やかだが距離が長いのでドンドコ沢ルートになりました。また、ドンドコ沢の方が道中の滝などを見れて楽しめる点も考慮しました。それとテント泊だと鳳凰小屋に止まるのが天体撮影の目的であった地蔵岳からも近いというところも

帰りは薬師岳から中道ルートを通って下山しましたがこの下りはえげつない下りで最後の方は足ががくがくと震えるレベルです。

 

4. 鳳凰三山の登山記

駐車場についてのは土曜日の深夜1時ごろでしたが既に満車近い状態でした。青木鉱泉の駐車場は広いのでもうちょいと遅くても問題なさそうな感じでしたが、これはただ紅葉の時期が終わってるからであって紅葉のピーク時だと前日入りしていないと駐車できなかもしれません。また、青木鉱泉までの道中は悪路なのでSUVでないと車の下を擦る可能性も非常に高いです。

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帰りに中道ルートを下って青木鉱泉に変える場合はなるべくですが、下の駐車場に停めといた方が楽かと思われます。ちなみに駐車料金は1日750円で1泊すると合計1500円になります。駐車料金は朝の5時から支払いが可能とのことです。ただそれを知らなくて下山後に支払いに行きました。

さて、登山開始です。登山初っ端は擁壁工事の工事現場の道を通ります。

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その後、ドンドコという看板に出てここから緩やかな登山道をしばらく登っていきます。

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だいたい標高1400m地点からだんだんと急登が始まっていきます。急登は標高2100mぐらいまで続くのでかなりきついです。

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なので、所々にある滝を見ながら休憩できるのがドンドコ沢の良きところ。

滝の写真撮るなんて何年ぶりだろう?

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モミジと滝を撮ってみましたが、なかなか構図が難しいー

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さて、南精進滝の近くまで来ました。ここまででやっとルートの半分で出発から3時間かかりました。コースタイム的にはもうちょい早く付けるのですが道中の滝撮影などでだいぶ時間を使ってしまった。

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紅葉と南精進滝

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大迫力な南精進滝でその周りを彩る紅葉もまた美しい。

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しかし、元気だったのまでここまでで南精進滝以降は荷物の重さと急登で思うように足が進まず何度も何度も休憩しながらゆっくりと登ってきました。

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北アルプスの燕岳も北アルプスの三大急登の一つですがそこよりも不思議ときつい感じでしたが、恐らく燕岳は夏山で荷物が少なく、鳳凰三山は冬山装備で登ってるので荷物の重さの違いによってキツさに違いが出たんだと思います。

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今年の夏から秋は台風が多くドンドコ沢の登山道でも多くの倒木がありました。上の写真は倒木のせいで登山道が塞がれています。この倒木をくぐる時に登山バックが引っかかったりと無駄な体力を使うことが多かったです。

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急登を登り続けるとやっと白い花崗岩の砂地が見えてきます。ここを登るとやっと急登が終わり沢沿いに出ます。ここまでくれば鳳凰小屋まであと少し

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ただ、ここで予報通り天候が悪化してきます。

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雨が降るかと思っていたのですが、歩いてると雹が降ってきました。不幸中の幸いで雹である意味良かったです。雨だと服が濡れて低体温症になる可能性が高くなりますが雹だとそのまま濡れずに済むので助かりました。

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鳳凰小屋のテント場です。流石に10月の後半ということでテント場は一杯にはなっていなかったです。また、平坦なテント場なのでテントの設置等も非常に楽でした。

そして、噂には聞いていましたが昔ながらの山小屋管理人のおじさんに出会うことが出来ました笑

 

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気温は0度近く、雹から次第に雪に変わっていき夕方には2-3cmほどの積雪になっていました。こういう時に温度計あると便利です。

エンペックス 温度計 サーモマックス50 限定カラー イエロー FG-7354

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予報では深夜から晴れるということでしたのでとりあえず晴れるまで仮眠

この後寝過ごしてしまい本当は夜の22時ごろに起きる予定が23時起床に…!急いでテントから出るとそこには満点の星空が広がってました。

いつ頃から晴れたかはわかりませんが晴れて良かったと思う気持ちと寝過ごした後悔の両方の気持ちがせめぎ合う。

とりあえず急いでテントを片付けてお湯を用意して地蔵岳

鳳凰小屋からは地蔵岳までは約1時間ちょい。しかし、テント泊装備と冬山装備で足が思うように進まないのと新雪でルートが分かりにくくなってるので慎重に進んでコースタイムより遅れて到着

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お目当てのカシオペア座地蔵岳オベリスクとの写真は撮れたので満足

詳しくは天体撮影記にて↓

starryheavens.hatenadiary.jp

にしても地蔵岳は夜間での到着になってしまったのでまた昼間にでも訪れたいものです。

続いては、鳳凰三山で最も標高が高い観音岳へ向かいます。

地蔵岳から観音岳まではコースタイムは1時間かかりますが実際はアップダウンが激しく1時間以上はかかっています。本当は観音岳でも天体撮影する予定でしたが徐々に空が白み始めてきます。このままじゃ朝焼けに間に合わない…けど荷物が重くて足が前に進まない…。どうにかこうにか登り続けると目の前に観音岳が見えてきてそして稜線を超えた先には…

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朝焼けに染まる空の中富士山が見えてきました。もうこの時の感動は半端なかったです。実際の所観音岳のピークは上の写真の右側のところでしたが観音岳との朝焼けと地蔵岳のモルゲンロートを撮影するにはこの場所が良さそうだったので日の出まで待機です。気温は-8度と昨年の八ヶ岳 天狗岳よりかは暖かい?ですがそれでも稜線沿いは風が強いので体感温度はもっと低かったと思います。

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岩場に生えたカラマツと北岳北岳も綺麗に雪を纏っています。

上の写真は結構気に入ってます。

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朝の柔らかい光を浴びるカラマツと観音岳と富士山

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そして、朝日を浴びる地蔵岳八ヶ岳連峰。昨日とは打って変わってまさしく青空という青空が広がっていました。鳳凰三山のブログ記事等を色々見ているとこんな青空を広がっている記事はあまり見ないので相当運が良かったんだと思います。

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また、前日に降り注いだ雪に朝日が反射しモルゲンロートの美しさも倍増しています。

今回は新雪で凍っていなくまた積雪量も少なかったのでスノースパイクは一応持ってきていたのですが使用はしませんでした。

軽アイゼンは重さもスタッフバック混みで230gで値段も2000円とそんなに高くないので万が一のために購入しておいた方がいいと思います。

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朝焼けの撮影終えていよいよ観音岳へ。

美しい青空(南アルプスブルー?)と観音岳の登山標識

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薬師岳へと続く尾根と富士山、甲府盆地と朝日

写真だと逆光なのでそこまで綺麗には見えませんが肉眼だと美しい光景でした。

夏の時期はこの方向に天の川が昇ってくるのでそれとこの稜線を是非とも撮影してみたいですね。

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地蔵岳方面の稜線、薬師岳への稜線よりかはアップダウンが激しいので次の撮影では地蔵岳まで行かずに薬師岳観音岳間での天体撮影を計画しています。

f:id:Starryheavens:20181110111120j:plain観音岳八ヶ岳

この稜線は好きだなーずっと歩いていたいぐらい。でも荷物が重くてこの時はバテバテでした笑

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薬師岳へ到着です。

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薬師岳の山頂付近は大きな広場みたいになっています。

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それと山ではお酒よりコーラ派(子供舌なのとお酒はあまり飲めないので)で鳳凰小屋ではビールぐらいしかなくコーラがどうしても飲みたかったので薬師岳小屋へ向かいました。

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薬師岳小屋は建物は建て替えたばっかりなのでかなり綺麗でした。また、ドリンク類も豊富な小屋でここのご主人も良い方でした。

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朝ごはんはベーコンエッグマフィン。今回荷物が多いのと重いのはこれまでは簡単なカップラーメンだけだったのを変えてコッヘルと食材をある程度持って行ったのも要因の一つです笑

この後は再び薬師岳に戻り

f:id:Starryheavens:20181110111503j:plain朝が開けてだいぶ雪が溶け始めた北岳を最後に拝みつつ中道コースを通って下山しました。が、この中道コースはずーっと下り下り下りが続いてかなり足にきました…。いや本当に長いしここまで下りで疲れたのは初めって感じのコース。なので、このコースを使用する人は怪我のないよう気をつけてください。

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中道コースを下って最後は林道歩きを少々50分ぐらいで青木鉱泉に到着して今回の登山は終了!

 

5. 鳳凰三山を登って撮影してみて

秋山(実際はほぼ冬山…!)で冬山装備とテント泊装備で荷物が重いのと標高差が1700mとえげつなく今年登った槍ヶ岳よりきつい感じでした。ただ、鳳凰三山の稜線は北アルプスの燕岳と同様に美しくまた、夜間に見えた甲府盆地の夜景もそれはもう美しかったです。初心者でも登れなくはない山ですが、コース的には中級者である程度他の山を登ってから挑んだ方が良い気がします。

 

撮影に関しては稜線沿いや朝日を撮るなら薬師岳観音岳の稜線沿いがやはり定番でおすすめだと思います。観音岳から地蔵岳の間の稜線はどうも写真的にはイマイチのような感じがしました。地蔵岳オベリスクはすごいいい被写体なんですが…。

なので、次回は夏季に夜叉神峠経由で薬師岳へと向かい観音岳薬師岳での星景写真に挑戦してみたいと思います。

 

6. 撮影機材 

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 5D MarkIV ボディー EOS5DMK4

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 5D MarkIV ボディー EOS5DMK4

 

  

7. 計画にあたって参考にしたサイト

www.yamakei-online.com

blog.livedoor.jp

moognyk.hateblo.jp

kiccyomu.net