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長野県 八島ヶ原高層湿原の撮影の1週間後またもや週末の天気が良かったので、遠征して奈良県 曽爾高原に天の川撮影で訪れてきました。
本来は三重県で天体撮影予定でしたが、GPV見ると梅雨前線の雲が深夜辺りから上がってくる予報だったので関西方面の天体撮影地で有名な曽爾高原を訪れました。
神奈川から奈良県の曽爾高原までは途中高速を使って途中から一般道で7時間以上かかります。まあ、前回訪れた青森県よりは遠くはないのですがドライブだけでクタクタ
ちなみに曽爾高原の撮影が終わった翌日には岐阜でヒメボタル撮影に行ってますのでここ最近の移動距離が本当におかしい事になってます。
1. 撮影場所について
さて、撮影場所についでですが、曽爾高原は奈良県宇陀群曽爾村にある高原で、奈良県と三重県の県境付近にあります。秋には一面すすきで覆われ多くの人で賑わう場所です。また、関西方面でも有名な撮影地で星野撮影*1では、天文ガイド等でも載ってる場所になります。実際に現地入りすると既に天体望遠鏡で撮影してる方が多くおられました。
駐車場は二箇所あり、一箇所は国立曽爾青少年自然の家、もう一箇所はそこから少し離れた位置にあります。
2019年追記:曽爾高原 自然の家駐車場については施設利用者以外は使用不可。また、野口駐車場については、電光表示板付駐車場で夜間でも800円必要になります。
今回の撮影場所は野口駐車場から徒歩で5分ほど歩きまして、ベンチなどがある広場で撮影していました。
観測地としてはベンチもあって過ごしやすく、広範囲で観測出来るので天体観測地としては向いているところだと思いました。ただ、トイレが無いので長時間滞在は少し厳しところ。
また、5月末は昼間の気温はとても暑いのですが、夜になると気温としては相当下がっており冬用のダウンで丁度良いぐらいでした。5月の撮影では、昼間と夜間の気温差があるので一応防寒対策はしっかりとしておいた方がいいと思います。もちろん夏の標高が高い撮影地でも同じことが言えるのですが…。
2. 曽爾高原の空の暗さ
曽爾高原の空の暗さとしては、天の川が肉眼ではっきりと見えるぐらい暗いです。
光害としては三重側と奈良側からの光害があるぐらいですが、天の川の方面に関しては光害はほぼ感じない印象でした。ただ、上記の撮影場所で述べていましたが、国立曽爾青少年自然の家からの光害があるので要注意です。
2019年追記:曽爾高原 自然の家駐車場については施設利用者以外は使用不可。また、野口駐車場の電光表示板付駐車場の電光表示の灯りの影響で星景写真でも一部緑のライトが写ってしまうそうです。
3. 作例写真
撮影地に到着した時には既に22時を回っていたので既に天の川は昇りつつある状況でした。急いで機材の準備を行い何枚か撮影、その後構図を考えながらあっちこっち歩きました。曽爾高原自体かなり広いので全てを回る事ができなく特に、山の上からの撮影ができなかったのが少し悔やまれます。
曽爾高原の天の川
上記の写真のように曽爾高原内には遊歩道が整備されていて歩きやすいです。また、写真を見てもらえればわかりますが、地上風景は青少年の家の明かりで明るく写ってしまいます。
2019年追記:Twitterなどに投稿されている最新の写真を見ると上の写真の中央部あたりが、野口駐車場の電光表示板付駐車場の電光表示の灯りを受けるみたいです。
明るさとしてはライト無しでも歩き回れる程でした。今回の写真で少し残念なのが、前線の外側の雲が天の川に少しかかっていたんですね。それと大気光があるので空の条件としては今回の撮影では微妙な感じでした。
天の川へと続く道
2019年追記:この構図なら野口駐車場の電光表示板付駐車場の電光表示の影響は受けません。
道と天の川があればどうしても天の川へと続く道を撮影してみたくなります。
干潟星雲と小さな流れ星
今回は、赤道儀ポラリエを使って星野撮影に挑戦してみました。カメラはCanon EOS 6D 改造でレンズはサムヤン85mm F1.4を用いました。
撮影設定としてはF2.0のSSが25秒、ISO感度 6400です。今回は一枚撮りでしたが綺麗に撮れました。ポラリエでも充分星野撮影できます。現像についてはPhotoshopLRを使い現像しました、結果としては思ったより綺麗に現像できたのかなと思っています。ネット上で星野撮影してる人々の足下にも及ばないですが…。
また、写真の中央の干潟星雲の隣に小さな天の川がタイミング良く写ってくれてます。肉眼だと恐らく目視できない程の小さな流れ星ですが...。こうやって綺麗な写真が撮れると星野撮影も機材をきちんと揃えて画像処理技術も磨いていきたいですね。
4. 撮影地勝手にランキング
撮影地の環境:☆☆☆
空の暗さ:☆☆☆
2019年追記:野口駐車場の電光表示板付駐車場の電光表示が撮影にかなり大きく影響しているため撮影地としては微妙な感じとなっているみたいです。ただ、純粋な天の川を見るなどといったことなら今まで通り問題ないと思われます。
5. 撮影機材
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*1:銀河などを撮影するジャンル