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三大流星群の 「ふたご座流星群」と「しぶんぎ座流星群」のまとめ記事は作っていましたが、夏のお盆時期に見られる「ペルセウス座流星群」のまとめ記事をまだ作成していなかったので書きました。
ペルセウス座流星群については、2016年から撮影をしていますが本格的な撮影は2018年と2019年になります。
天体撮影記だと第64夜と第104夜になります。条件が一番良かったのは2018年のペルセウス座流星群でこの時は天の川に落ちる火球を捉えることが出来ました。
一方で、2019年については、深夜の3時半ぐらいにようやく月が沈み、その後は1分間に1個ぐらいのペースで流星が流れていて興奮しましたが、大火球を逃すなどといった失態がある悔しい思い出があります。
さて、2020年のペルセウス座流星群はどうなるのでしょうか?
今回は、今までの写真を含めて、ペルセウス座流星群の撮影と観測 (極大の時間、観測の方角等)をまとめていきたいと思います。
1. ペルセウス流星群について
「ペルセウス座流星群」はについては、西暦36年に観測記録が残っているほど昔から観測されている流星群です。
母彗星は公転周期が133年の「スイフト・タットル彗星」になります。この彗星については、1992年に回帰していてその前後では「ペルセウス座流星群」が活発に活動した記録が残っています。また、古い記録では1時間あたり4800個もの「流星嵐」が観測された記録も残っています。
現在は、空が暗い条件の良い場所であれば、1時間あたり30個から60個ほどの流星が見られます。「ペルセウス座流星群」の流星は流れる速度が速く、流星痕を残す明るい火球などが多く観測されます。
「ペルセウス座流星群」の面白いところが、写真で見ると、流れ初めは緑の色、流れ終わり白色なりネギに似ていると一時的に話題になっていました。もちろん目視では色の違いについてはわからないですが笑
しかし、「ふたご座流星群」や「しぶんぎ座流星群」と比べて写真映えする流星かもしれません。ちなみに流星の色については、流星となる元の塵に含まれる化学元素によって変わります。銅については緑、ナトリウムが黄色などなど。
2. ペルセウス座流星群の撮影と観測 (極大の時間、観測の方角等)
2.1 観測すべき方角について
「ペルセウス流星群」の放射点(流星)はペルセウス座を探すより、北の方角の夜空に目立つW形をしたカシオペア座を探すのが、オススメです。
ただ、地上から見た流星のみかけの動きで考えると流星経路が長い流星については、放射点から離れた方が見応えのある流星が見られます。
この時期だと夏の天の川が見られる、東側から西側の夜空を見ておくのが一番いいかもしれません。撮影に関しても夏の天の川との組み合わせが唯一狙える流星なので、基本的にはカメラを夏の天の川の方角に向けて撮影するのがいいと思います。
2.2 2020年 ペルセウス座流星群のピーク・極大時間について
2020年のペルセウス流星群のピーク時刻は、8月12日の22時頃と予測されています。そして、流星群の観測には月の明かりも影響してきます。
2020年の月明かりについては以下のようになります。
北海道
東京
大阪
福岡
北海道では、23時前には月が昇ってきます。九州では1時間ほど遅れて24時頃に月が昇ってくるので観測としては、西に行くほど月明かりの影響が少なくなります。
ちなみに月明かりがあるとこのように流星がはっきりとは見えなくなりますので、流星を楽しむなら月が昇る前の23時前ぐらいが今年はいいかもしれません。
以上を踏まえての第一候補の観測時間は、以下のとおり
観測時間は8月12日の23時頃までがベストの時間になると考えています。
続いて第二候補ですが、翌日の8月13日から14日の朝にかけてです。こちらは前日に比べ月が昇ってくる時間が1時間ほど遅くなるので
第二候補の観測時間は8月14日の0時頃までがベストの時間になると考えています。
ピーク時刻が8月12日になるので、間違いなくオススメは第一候補です。天気予報見ると12日夜は天気が良さそうなので今年は比較的条件がよいと思います。
3. ふたご座流星群の観測の注意点
1. なるべく暗さに目を慣れさせるためスマホとかを観ないように
これは暗さに目を慣れさせるためです。
ちなみにスマホで流星群を撮ろうとしてもまず撮影できません。(大火球なら明るいので撮影できるかもしれせんが…)なので、スマホのことは忘れてひたすら星空を眺めるのがいいでしょう。
※同じくカメラのライブビュー確認も、基本的にはインターバル撮影なのでそこまで確認する必要性はないのですが撮影地に行くと流星よりカメラのライブビューを見ている人が多い気がします。
2. 夏場なので、虫対策はしっかりと
観測場所については、虫が多い場所もあるので虫除けスプレーなどは必要です。あと、夜は夏場でも意外と冷えるので虫対策含め、長袖長ズボンを用意しておくのがいいと思います。
3. 寝っ転がるためのレジャーシートなどを用意
立ったまま上を見ると間違いなく首が疲れますのでレジャーシートなどを用意して寝転んでの観測がオススメです。
4. 車で行くときには運転に注意
観測場所の路面などが夜間凍結している場合があるので事故を起こさないように注意が必要です。深夜から早朝にかけては路面が凍結している可能性が高いので出来れば夕方に到着してそのまま日の出を迎えた方が安全です。
4. ペルセウス座流星群の撮影の注意点
撮影方法については下記の記事に纏めていますので参考になれば幸いです。
基本的には構図を決めたら後はインターバル撮影で流星が入るのを祈るばかりです。
別の方向に流れたからといって構図をかえると構図を変える前の方向にでっかい火球が流れるとかもよくあります。
後は天気次第になりますが、まだ流れ星を見たことない!という方には大チャンスなので是非2020年のペルセウス座流星群を楽しんでください。
ふたご座流星群を無事撮影・観測出来たらまた報告記事を書いていきたいと思います。
5. 参考の本
(上記本は古いですが流星に関しての基本がまとめられているので読んでいて非常に面白いですし、勉強になります。)
※ 撮影結果は後ほどまとめます