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【天文の緩い雑学】 世界最古の隕石落下目撃記録は日本!?

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ブログで何かしらの天文の雑学記事みたいなのを書いてみたいと思っていました。

そこで、今回は第一弾の「世界最古の隕石落下目撃記録は日本」について簡単に書いてみました。(続くかは気分次第…)

元々は、暇な時間にwiki巡回やネットサーフィンをすることが好きなのでその時に見つけた面白い事柄についてまとめて行きたいと思います。

 

世界最古の隕石落下目撃記録 

隕石の名前は「直方隕石(のおがたいんせき)」で、福岡県直方市に落下したと伝えられている隕石になります。

記録としては、ユリウス歴861年5月19日に武徳神社の境内に落下という記録が残っています。その後、隕石は掘り出され桐箱に納められて保存されており、桐箱の蓋に「貞観3年4月7日」に納めると墨書が書いてあったそうです。

確定の経緯としては、福岡県直方市が発行していた「直方むかしばなし」より須賀神社の飛石についての紹介がされており、その昔話をラジオで紹介したところアマチュア天文家の馬込氏が国立科学博物館の村山氏へ連絡し、1981年に世界最古の隕石落下目撃記録であることを確認されました。確認された隕石の重さは472gのL6−コンドライトの石質隕石でした。

 

※コンドライトについて

コンドライトはコンドルールろいう球粒状構造を持つ隕石。

L6−コンドライトのLは鉄が多い順にH、L、LLと分けられており数字は熱変成による度合いを反映している。

元々世界最古の隕石落下目撃記録となっていたのは1492年に落下したエンシスハイム隕石でしたがそれよりも直方隕石の目撃記録は631年も古い記録になります。

エンシスハイム隕石 - Wikipedia

 

ちなみに去年(2016年10月)に須賀神社でこの直方隕石が公開されていたそうです。

(見に行けば良かったと公開…。)

公開は5年に一度の御神幸大祭の時のため、次に公開されるのは2021年になります。

神社の境内には隕石落下の記念碑も立てられています。

その記念碑には

世界最古 直方隕石之碑
平安時代の始め、貞観三年(861年)四月七日の夜、境郷一帯が突然真昼の明かさにも増して光り輝いたかと思うと、本社境内で激しい爆発音がおこりました。
翌日、深くえぐられた土中から黒く焦げた石を掘り出し、天から飛来した石として丁寧に桐箱に納めて保存したということです。」
このような伝承と共に今に伝えられてきたのが須賀神社(岩熊家)の直方隕石であります。
昭和五十六年、国立科学博物館の理化学研究部長・村山定男氏等の鑑定により、それまでの世界記録を六三〇年も上回る「目撃記録を伴う世界最古の隕石」として確認されましたが、このことは、とりも直さず当須賀神社の歴史の古さを物語るものであります。
(直方隕石案内石碑より)

 と書かれています。

 

実は更にこの直方隕石には続きの話があります。

直方隕石の双子の隕石が1992年に落下していた?

双子の隕石のもう一つの名前は「美保関隕石

1992年12月10日島根県八束群美保関町の民家に落下した隕石。

ニュースなどでも時々取り上げられている隕石になります。

ちなみに後ほどの引用元の論文では民家の屋根に落下する事例は世界で40件報告されているそうです。

確かにこれだけ人類が色々な所に住んでいれば確率は高くなりますよね。

ちなみに1991年に落下した「田原隕石」については船の甲板上に落下するという珍しい?隕石落下が起きました。

ただ、隕石の大部分は廃棄されたそうで残っているのは僅かな欠片のみだそうです。

10kgの隕石が落下したということですが船の損傷とかはなかったのか気になりますね。

 (損傷についての情報はなし…)

http://www.asj.or.jp/geppou/archive_open/1993/pdf/19930704.pdf#search=%27「美保関隕石」と「直方隕石」%27:image=http://www.asj.or.jp/geppou/archive_open/1993/pdf/19930704.pdf#search=%27「美保関隕石」と「直方隕石」%27

 

双子の隕石の「美保関隕石」は顕微鏡で組織観察を行ったところ組織が最初に取り上げた「直方隕石」を非常に似ておりというかほぼ同じでした。

恐らく「美保関隕石」と「直方隕石」は同一の母天体より落下したと考えることが出来ます。

それが、1130年の時を経て再び落下してきた。そして日本に落ちて来たと考えると非常に面白いですよね。

 

というわけで第一弾の天文の緩い雑学でした。

ちなみにだいたい2000字程度に読めるぐらいの記事にしています。

 

 

引用元など(詳しく掛かられいるので巡回オススメです)

kissyarita.blog.fc2.com

 

kenbi-denshin.com