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離島旅記録の序書と天体撮影記でも語っていますが青ヶ島は人生で一度でもいいから訪れてみたかった島です!
理由はいくつかありまして、まず青ヶ島で見る星空は日本一のレベルということ、そして青ヶ島は上陸がなかなか難しい島で選ばれた者のみが訪れられるという語り文句にやられたのと二重カルデラの風景を見てみたかったためです。
そんなわけで、遂に青ヶ島へ訪れられたのでその離島旅記録を綴っていきたいと思います。
1. 人生で一度は訪れたかった青ヶ島へ
これまでの伊豆諸島の島々には8月の1週目から2週目で訪れていましたが、これは関東の梅雨明けがだいたい7月末でそこから1~2週間は天候が安定し、天体撮影の成功度が上がる為です。(梅雨明け後は天気が安定する言われている
)
ただ、今回は梅雨明けがあまりに早過ぎてその天候の安定期が7月の下旬あたりで終わってしまうという自体に…。でも、青ヶ島のヘリコプターは既に一ヶ月前に予約を取っていたので若干天候の不安を感じながらのスタートとなりました。
今回は時間的都合上飛行機▷ヘリコプターの乗り継ぎで青ヶ島へ向かっています。
そう言えばヘリコプターの予約の際に受付のお姉さんから
「飛行機の着陸のやり直しとかで遅れが合った場合はヘリコプターの乗り継ぎが出来ない可能性があります」
と忠告されました。
可能性としてはかなり低いみたいですが実際に乗り継ぎが出来なかった場合があるみたいです。
ただ、これを回避するには前日入りをしないと行けなかったのですが前日入りはできませんでした。
羽田空港から八丈島行きの便へ八丈島行きはバスで搭乗口まで行き飛行機に搭乗する方式。
八丈島自体に行くのはかれこれ2013年の撮影以来5年ぶりだ
夏休み中なので観光客や釣り客が多く、この数日の予約状況を見たけど全部満席だった。
一日朝、昼、夕方の3便+臨時便だが繁忙期はもう少し増やしても良い気がするけど現在はパイロット不足兼機材も多分足りてないので増やせないっぽい
飛行機の出発は7:30でしたが釣り客のクーラボックスや釣り竿とかでかなり量が多くなってそれのせいで荷物の積み込みに時間が掛かったみたく7:50分に離陸した。
到着時刻は8時40分でヘリコプターの受付時間は8時50分なのでギリギリ間に合うか
50分ほどのフライトで八丈島に到着して予定通り8時40分に着いたけどここからが問題でそれは荷物の受け取りに時間がかかること…。
荷物を受け取っていたらヘリコプターの受付時間には間に合わない…ということで先に受け取り所を出て(再入場は出来ないので係員に荷物の受け取りを頼みました)
ヘリコプターの受付へ…どうにかこうにか間に合いましたが受付の人曰く飛行機の遅れではヘリコプターの出発ギリギリにならない限りは多少待ってくれるそう。
でも、ここから荷物の受け取りに30分ぐらいかかり受付が出来たのは9時10分に
更に、テント泊やカメラ機材の重量で余裕で13kgの荷物超過になり2990円の追加料金で合計14520円に…つらい
でも、ヘリコプターも欠航等なく無事に飛べそうで安心した。
再び八丈島空港の中で荷物検査を受けた後はいざヘリコプターへ!
ヘリコプターは左にある階段から降りてそのまま乗り込みます。
実はヘリコプターの乗るのは何気に人生初だったのでワクワク
起動音やローターの回転音めちゃくちゃ心地いいですね。これ小さい頃に体験していたらヘリパイロット目指してたかもしれません。
八丈島を出てからは太平洋の海の上を遊覧飛行
美しい大海原と夏空がそこには広がっていました。
おおよそ20分のフライト後に青ヶ島が見えて来た!
いやこう見ると本当に要塞感というかよくこんな所に人は住もうと考えたなというほどの島…
2. 青ヶ島に上陸!
特にガスとかは発生しておらず引き返す事無く無事にヘリポートへと着陸しました。
ここから重いリュックを背負って役場へ向かいます。
239号線青ヶ島本道、他の離島と異なり島一周ではなく青ヶ島の三宝港まで続いています。
全体図と村内案内の看板
青ヶ島の初日は平日だったので役場は空いていたのでここでキャンプの申請をしました。
役場の人から注意事項やゴミ袋を渡させます。台風とかの時はキャンプ場の近くにあるサウナに避難してくださいと言われました。
それとこの時にキャンプ場に他の人が泊まってるかも聞いたんですがなんと…誰もいないということ。夏場なので誰かしらキャンプしてる人がいたかと思ってたんですが…
ともあれ重いリュックをさっさと降ろしたいのでキャンプ場へ向かいます。
しかし、役場からキャンプ場までは3km以上の距離…40分以上かかります。
役場をすぐに出て目の前にあるのは島で唯一の信号機
この後レンタカーを借りて3日ぐらい走ったのですが一回も信号にはひっかりませんでした笑
道中歩いていると結構車に出会います。恐らくこの後に三宝港に船が入ってくるのでそれの荷物や人の迎えの為だと思います。
この崖っぷちにある道ぞまさに島の道って感じ!
気温については都内よりかは全然島の方が涼しい!実際に八丈島の最高気温は29度で東京は36度くらいだったので7度も違います。
しかもこのときは雲が多く太陽の日差しも直に浴びなかったので体感温度的にはとても過ごしやすかったです。(南の島なのに避暑地に来たみたいな感じでした)
ある程度歩くと青ヶ島の二重カルデラが見えて来ます。この雰囲気はどこかジュラシックパークを思い出させるような光景
ちなみにキャンプ場はまだまだ先…
途中に分岐があってトンネルか急な坂の道かで分かれますが、急な道の方は現在使われていなく苔などで滑りやすく危険ということなので大人しくトンネルを利用。トンネル内はしっかりと照明があるのでそこまで恐くないです。
トンネルから出ても下りがまだまだ続きます。ここら辺は結構落石があるみたいなので頭上にも注意
直線の下りに入れば下りはおしまい。でもそこからも長い
この道を曲がっていって次に右曲がって左曲がればキャンプ場に着きます。
3. いざキャンプ場でテント設営へ
いえーい到着!本当に誰もいない!貸し切り状態!寂しい!
キャンプ場の雰囲気です。テントを設営しましたが本当に誰もおらずこれは夜寂しい…
(夏の時期だから誰かしらいるかなぁと思ったんですが)
ちなみにキャンプ場は無料でトイレ、炊事場、コンセントがあるので生活自体には困りませんが村内から距離があるので食料とかを手に入れるとなると4km近く歩いてなおかつ坂道なのでめちゃくちゃ大変です。
テントを設営した後はとりあえず汗びっしょりなのでサウナへ
島の施設ふれあいサウナです。ちなみにテント立てたのが11時でふれあいサウナの営業時間が平日だと16時~、休日だと14時から。この日は平日なので5時間も待たなければ…辛い汗流したい…。
とりあえずふれあいサウナ内に入ってみると自動販売機が…!サウナの施設は閉まっていてもこの自動販売機は使用できるみたいです。
カルデラ内の自動販売機はここにしかなくキャンプ場での飲み物の調達場所はここがメインになります。が、結構売り切れもあることが多いので飲み物は前もって村内で買っておいた方がいいかもしれません。
3. キャンプ場周辺をぷらぷらと
時間を潰す為に周囲を散策
ふれあいサウナから少し登ったところに地熱釜が!ここでゆで卵を作ったり芋を蒸かしたりと調理が出来る。
ひんぎゃと言われる場所で蒸気が出ていて地面を触ると暑い。
電気が無い時代はこのひんぎゃを暖房変わりに使用していたとのこと
二重カルデラ内の火山である丸山遊歩道があったのでちょいと寄って見る事に
入り口はこんな感じで観光客が少ないせいか草木が道沿いまで出ている。
雰囲気は利島の宮塚山の登山道に若干似てる。
歩いて10分も掛からないうちに丸山の展望所に到着。
ここからサウナやカルデラ内を見る事が出来る。
富士様
天明の大噴火を経験した島民は噴火を恐れて出産や喪中の人などを不浄としてこのカルデラ内に立ち入られないようにしていたがその風習を辞める変わりにこの神社を建てたそうだ。
この後、丸山を降りて眠くなって仮眠を取ったりテントの荷物を片付けていたらサウナのオープンの時間となった。
4. 汗を流しにサウナへ!
ふれあいサウナは青ヶ島に行く前にはサウナしかないもんだと思っていたがきちんと湯船があったので湯船に使ってのんびりと出来た。一日目だけな…
何故か一日目だけ湯温が適温だったのにこの後は湯船に浸かれないぐらいの熱さとなっていた。ちなみにこの湯船にはっているお湯は温泉ではなく水道水を湧かしたものだそう。
サウナ内にはシャンプーやボディーソープがあるのとタオルもバスタオルは貸してもらえる。これで300円だから文句は何も言えない。
ただ、この浴室に入った時の匂いはちょっときついものがあった。(何か臭う…)
それと肝心のサウナだけどかなり熱い!ので入ってちょっといるだけでも汗が一気に流れ長居はできなかったのでふれあいサウナを訪れたときは是非体験して欲しい。
5. 星を撮りたかったけど曇ってたよ
サウナを出た後は村で歩いて向かう。坂道を登っている途中にサウナでお会いした別の観光客の家族さんが声を掛けてくださって村に車で送って貰った。
村内の商店で買い出しした後にキャンプ場利用でもレンタカーを借りられるというお話を聞いたので夕方だったがレンタカーを借りました。
ここまで色々な人に助けてもらってばっかりだ…。
商店の人も親切な方で色々と島について教えて貰った。
こうした出会いは離島旅の魅力だと思う。
レンタカーを借りた後は天体撮影に行こうかと思っていたが、この日は残念ながら天候が回復しなかったのもあるのと疲れていたのでキャンプ場へ戻って眠ってしまった。
とまあ、ここまでが1日目の旅記録です。
2日目の続きは中編でまた綴って行きます。