カメラと星景写真の日々

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【天体撮影記 第221夜】 鳥取県 大山山頂、霧の隙間から天の川を見上げて

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1. まえがき

前回の天体撮影記 第220夜から早くも一ヶ月が経ちました。今年は梅雨明けが例年よりも早く、暑い夏が訪れました。

starryheavens.hatenadiary.jp

今回の天体撮影記は日本百名山の一つ、鳥取県の大山山頂から天の川を撮影して来ました。

登山としては、天体撮影記  第204夜の瓶ヶ森以降ほぼ1年ぶりとなります。

starryheavens.hatenadiary.jp

大山自体は登山口からの標高差は900mほどですが一年ぶりともあり、筋力等も落ちていて体力的に結構きつい登山になりました。やはり定期的に登らないとダメですね。

天気図参考は気象庁|の天気図より

移動性の高気圧圏内には入っているものの湿った空気が流れこんでくるような感じです。

本来であればこういう時は撮影をしないのですが、これを逃すとこの後の予定的に来年の撮影にまわってしまうのでダメ元で登って来ました。

2.  鳥取県 大山山頂からガスの中から星を見上げて 

大山は登山口からひたすら階段場の登山道を登っていく形になるので休憩を取りながらじゃないと結構きついです。

5合目付近から徐々に視界が開けて来ます。

大山から日本海側を望む

独立峰なので林帯から抜けると素晴らしい景色が広がっています。

木道に出ると山頂まではもうすぐです。木道から傾斜はゆるくなるのでここからは楽ですが、暑さとシャリバテっぽい感じになり、足が非常に重かったです。

遠くに入道雲が広がりまさに夏って感じの空が広がっていました。

山頂付近に到着です。

時は飛んで夕暮れを

眼下には米子市の街景色が広がっていますが夕焼けと相まって素晴らしい景色ですね…。

[焦点距離:16mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:20s/ ISO: 6400]

山頂の避難小屋と天の川

日が落ちてからしばらくは山頂にガスがかかってしまい、星空を見ることができませんでしたが、22時過ぎてから頭上には数々の星空が輝いていました。

[焦点距離:16mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:20s/ ISO: 6400]

ガスが完全に抜け、そこには濃ゆい天の川が姿を現しました。

大山から見て東〜南側には大きな街がなく、ほぼ光害の影響を受けないので天の川もかなりはっきりと見えます。

[焦点距離:16mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:20s/ ISO: 6400]

山頂までの木道と天の川

標高を上げると地上付近に滞留しているチリ等の影響を受けないのでクリアな星空になります。

[焦点距離:16mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:20s/ ISO: 6400]

山頂標識と天の川

以外と星景と組み合わせるものが少なく、構図としては似たり寄ったりの感じになってしまいます。

[焦点距離:16mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:20s/ ISO: 6400]

ガスが下がって雲海みたいになれば一番嬉しかったのですが、それは叶わず…。

[焦点距離:16mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:20s/ ISO: 6400]

[焦点距離:16mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:20s/ ISO: 6400]

これ以降はガスに包まれて撮影出来ず…。それと疲れていたので途中起きることもできなかったですね…。ともあれ、無事に大山山頂からの星空を撮影出来て良かったです。

3.   大山山頂周辺の空の暗さ

(Light pollution map)

大山山頂)周辺の空の暗さとしてはSQMだと21.83と天の川を目視で確認できる程の暗い夜空が広がっています。また、標高も高いので空気も澄んでおり、快晴であれば満天の星空を見ることができます。

西側は米子、松江市からの光害を受けます。東から南側にかけては地上部は若干岡山方面の光害を受けますが、撮影には全く問題ありませんでした。

4. あとがき

鳥取県の大山は一回登ってみたい山であり、山頂からの星空と天の川撮影はずっと考えていた一つです。

本当であれば5月中に登る予定でしたが、週末の天候や仕事の都合上合わずに登ることが出来ず…。何とか6月末にギリギリ登ることが出来ました。

梅雨が明け暑い日が続きますが、7月は一箇所撮影予定をしています。(撮れるかはわかりませんが…。)なので、次の更新はまた少し空きます。

 

そういえば、彗星の話になりますが、今年の秋にC/2025 K1 (ATLAS)という比較的明るくなりそうな彗星があります。

現在の予測では5等級ぐらいですが、当初の予想より徐々に明るい予想になっているので核の崩壊等ならなければもしかすると肉眼彗星になる可能性もありそうです。

彗星は予測が非常に難しいので、明るくなったら万々歳という気持ちで見守っていきましょう。

 

5. 勝手に撮影地評価

撮影地の環境:☆

空の暗さ:☆☆☆☆☆

山頂には避難小屋がありトイレもあります。一方で、飲食類はないので事前準備は必要です。

山頂からの星空はまるで星が降ってくるような感覚に陥るほどの星空が広がっています。

 

6. 使用機材