1. まえがき
中華レンズメーカの深光影像のSG-imageが発表した形状可変絞りを搭載しているSG-image 50mm F1.8 フォントムレンズのレビュー記事になります。
購入に至った経緯としましては、偶然ネット記事にて、本レンズを知り、4種の形状可変絞り(ハート型、雪の結晶、楕円、星形)での作例が面白く、衝動買いになります。
値段は、Amazonで25,960円で安いかと言われるとなんともいえない価格です。
今回は本レンズのメリット、デメリットも含めて紹介していきます。
2. 開封
レンズの元箱については結構凝っていますが、元箱って残すことがないので個人的にはそこまで凝らずに値段を下げて欲しいって思いはあります。
レンズレビュー用の写真を撮る前にすでに開封済みですが開封前はちゃんとレンズ用の袋で保護されていました。
フロントキャップにはSG-imageの刻印が印字されていて、なんと金属製です。
ちなみにフロントキャップは今時珍しいねじ込み式になりますので、取り外しや取り付けに若干手間がかかります。ただ、ねじ込み式の方がフロントキャップを落としたりするリスクは減るというメリットも一応はあります。
フィルター径は58mmとなっており、標準のフロントキャップが使いづらい場合は、汎用品のレンズキャップに変更してもいいかもしれません。
レンズ自体は金属製でしっかりとした作りになります。最近の中華製はクオリティーが高く、安物という感じはあまりしません。しかしながら、リアキャップはCanonのRFレンズのリアキャップのパチモンみたいな感じです。
レンズの質量は約310gとなっており、金属製なのか持った時に重さを感じます。
レンズのリングは一番上が、4種の形状可変絞り用、下がピント調整用のリングになります。
さて、ここで勘がいい人はお気づきでしょうが、実はこのレンズは絞りがない開放F1.8固定レンズなのです。
そのため、明るい昼間に使う場合はシャッタースピードを上げるか、NDフィルターで光量を調整するという方法を取らなければなりません。
4種の形状可変絞り(ハート型、雪の結晶、楕円、星形)が搭載されています。今では画像編集ソフトを使いボケを変えたりする処理もできますが、そういった処理なしでボケを変えることが出来ます。
個人的には雪の結晶の形状可変絞りが好きで、これがあったから購入したのもあります。
ハート型や星形についてはポートレート撮影での背景ボケを面白くする際に使えそうな感じがします。
ちなみに本レンズはMFオンリーで電子接点もありません。
CanonのR系のカメラで使用する場合は設定において、「レンズなしレリーズ」という項目をONにする必要性があります。
EOS R8に装着してみました。レンズとボディのバランスは良く、違和感は特に感じませんでした。
3. 作例レビュー
4種の形状可変絞り(ハート型、雪の結晶、楕円、星形)
一番綺麗と感じるのは雪の結晶型、冬のイルミネーションによく合います。
ハート型と星型はポートレートとの組み合わせが良さそうです。
一方で楕円型は使い道が思いつかないですね…。これ普通の丸型にした方がまだ良かったかもしれません。
雪の結晶型はイルミネーションに使うとかなり綺麗になります。
ちなみに開放状態でピントを合わせないで光源を撮ると上の写真のようになります。
光源が密集しすぎるとどの形状可変絞りでも重なりすぎて意味をなさなくなるのでなるべく密集した光源を避けての撮影が好ましいです。
色とりどりの雪の結晶、面白い写真にはなりますが、似たり寄ったりになるのでそこは工夫が必要
解像度がめちゃくちゃいいってわけではないので、あくまでも形状可変絞りでのボケを使って作品を作るレンズです。
メインとしてではなく、+αで面白い写真を作りたいって方には一本あってもいいかもしれません。
今回は一番形状可変絞りが活かせそうなイルミネーションでの撮影でしたが、光源さえあれば形状可変絞りを活かせそうなので、気になった方は購入してみてください。
4. メリット・デメリット
メリット
1. 画像編集せずに背景ボケを4種の絞り形状に変えることができる。
2. 鏡筒、マウントが金属製
3. イルミネーションなど光源を生かして面白い写真が撮れます。
デメリット
1. レンズキャップがねじ込み式
2. MFオンリーレンズにしては値段がやや高い
3. 形状可変絞りのリングにより、どの種類の形状を使用しているか分かりにくい
4. F値固定
正直なところデメリットがやや多いですね。ただ、画像編集が必要なく、4種の絞り形状を変えることができるメリットをどれだけ受けられるかどうかになります。
個人的にはこれからの季節のイルミネーションなどではこのレンズの本領を発揮するので、気になる人は購入してみてください。
5. 使用レンズ、カメラ