カメラと星景写真の日々

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【天体撮影記 第172夜】 大分県 佐賀関 海へと続く線路と月夜の星空

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1. まえがき

だんだんと寒い日が増えてきました。それに伴い空気が澄んだ空が広がるかなと思いきや相変らずの薄曇りな日々が続いています。

しかしながら、本当に今年は昨年に比べて天候が悪い日が多いように感じます。晴れていても薄い雲が広がっていて想像していた写真が撮れなくもやもやとする撮影ばかりです。

今回の天体撮影記 第172夜は薄雲広がる夜空に月が輝いている中の星空となります。

 

そして、今回は大分県大分市の佐賀関というところでの撮影になります。本当は関崎海星館で撮影予定でしたが22時には入れなくなるため、他に良い場所がないかなと探していたところ近くに海へと続く線路という場所があったので訪れてきました。

 

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天気図参考は気象庁|過去の天気図より

この気圧配置であれば比較的雲がない安定した晴れになるのですが、湿った空気が残っており雲が発生しやすい状況となっていました。必ずしもセオリー通りにはならないのが天気の難しいところです。

2. 海へと続く線路と月夜の星空

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海へと続く線路とぎょしゃ座アルデバラン

この海へと続く線路は鉄道のものではなく、漁船などの船などを船台を使って陸にあげるためのレールになります。

海へと続く線路が「千と千尋の神隠し」の作中に出てくる線路にそっくりとのことで有名となり今でも多くの人が観光に訪れています。

ただ、ちゃんとした観光地化されているわけではなく、あくまでも所有者のご好意によって開放されているような形となっています。

 

今回その所有者の方とお話しをしたのですが、線路の合間で自撮りで撮影する際に転んて怪我をする人やゴミを捨てる人などのマナーの問題も相当あるようです。特に怪我をした場合は所有者責任で警察に呼び出されたりすることもあるみたいなので線路内での撮影はやめて欲しいとのことです。(撮影自体は問題ないけど一声変えて欲しいみたいです。)

 

そして、後継者がいないためこの線路は来年あたりにでも撤去しようと考えているみたいです。

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海へと続く線路とオリオン座

海へと続く線路もいいのですが、佐賀関の海が非常に澄んでいて綺麗なので海を見るだけでも訪れる価値があると思います。

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昇りゆく冬のダイヤモンド

さて、肝心の撮影の方なんですが、晴れているものの非常に薄い雲が空を覆っており、月明かりがその薄雲を照らすことで星が見えづらくなっています。

撮れ高的には微妙です。が、佐賀関は月明かりと天候が良ければかなり暗い空だと思います。大分市からもそう離れた位置ではないので、夏の天の川の季節になったら再び訪れてみたいと思っています。

ここら辺の開拓って全然進んでいないんですよね。長崎からだと九州横断するような形になるので遠いんですよ…。

 

starryheavens.hatenadiary.jp

ちなみに天体撮影記 第149夜で豊後二見ヶ浦を訪れていますが、ここから1時間ほどのところです。ちなみにこの場所も月明かりの中撮影していたので、月明かりがない空をまだ拝んでいない…!

f:id:Starryheavens:20211118210844j:plain縦構図になります。地上は月明かりのおかげではっきりと見えていますが、ちょっと月が大きすぎましたね。月から離れている北の星々を撮るには問題ないですが、東から昇ってくる冬の星座だとちょっとタイミングが外れましたね。

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流木と雲と月夜の星空
月の明かりがあると長時間露光では夜の雲や地上の風景が綺麗に写ります。地上の風景を長時間露光で別撮りして後で合成する方法もありますが、個人的にはどうしても一枚撮りの方が自然観が出るので好きです。(まあ、長時間露光や現像している時点で自然感があるかと言われると何も言えないですが…)

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海へと続く線路とふたご座とオリオン座

年末に近づくにつれてオリオン座が昇る時間が早くなっていきます。もう2021年も終わろうとしてるのですね。今年もあっという間な年でした。

写真関連では実はこっそりと裏で色々とありましたが、いつか公開できる時があればしたいと思います。

 

3. 大分県 佐賀関付近の空の暗さ

f:id:Starryheavens:20211118215201p:plain(Light pollution map)

空の暗さは2.97とこれまで紹介してきた撮影地の中では結構明るい方です。これは近くにJX金属の工場があるためその光害のせいだと思います。ただ、実際に訪れた感想としては、工場から離れればかなり暗い空が広がっています。工場や大分市がある西側の空は明るいですが、東から南にかけては暗いので天の川の撮影や冬の星座の撮影には向いている場所だと思います。

4. あとがき

実は今回は旅行ついでに寄ってきた撮影地になります。11月の前半は曇りで全く撮れず、満月期に入ってしまいました。11月末の新月期が近づくにつれて撮影に出たいのですが如何せん天気が…。特に九州北部は冬型の気圧配置になると途端に雲だらけになるので撮影頻度は落ちてしまいます。

なので、冬型でも晴れやすい九州南部あたりを撮影地として考えています。

 

5. 勝手に撮影地ランキング

撮影地の環境:☆

空の暗さ:☆☆☆☆

駐車場はなし、トイレもなし、自動販売機とかもないので長時間いるには不向きな場所です。ただ、海と星は綺麗なので近くにある海星館に寄った帰りとかに立ち寄るのがありだと思います。

ちなみに道中は車のすれ違いができないほどなので運転に注意してください。

成澤広幸の星空撮影地105選 (双葉社スーパームック)

成澤広幸の星空撮影地105選 (双葉社スーパームック)

 

 

 

6. 使用機材  

Canon ミラーレス一眼カメラ EOS R6 ボディー EOSR6

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  • 発売日: 2020/08/31
  • メディア: Camera
 
CaNn RFレンズ RF15-35mm F2.8 L IS USM ブラック

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  • 発売日: 2019/09/30
  • メディア: エレクトロニクス