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【天体撮影記 第113夜】 2019年のオリオン座流星群の撮影結果

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1. まえがき

2019年の10月21日から22日の早朝にかけてオリオン座流星群のシーズンでした。

オリオン座流星群を本腰入れて撮影というのはこれまでありませんでした。そのため、オリオン座流星群の綺麗な流星写真については撮影出来ていないので、初オリオン座流星群撮影のために出撃してきました。

とはいえ、次の項で簡単に説明しますが、オリオン座流星群自体は三大流星群に比べて見られる数がかなーり少ないです。ふたご座流星群ペルセウス座流星群のような流星群を期待すると本当に流星群が来ているの?って感じになります。

そのために今回の撮影では、夜半過ぎに月が昇って条件が悪くなるので外での撮影は0時ごろで残りはベランダからのインターバル撮影で放置して撮影するという方法になります。

果たして今回の撮影結果は上手くいったのか?

 

2. オリオン座流星群について

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オリオン座流星群の歴史は古く、西暦288年に中国の観測者による記録が残っています。母彗星はハレー彗星で5月のみずがめ座エータ流星群と同じになります。

放射点はオリオン座の中でありふたご座との境界付近にある。

特筆する点は、流星群の中でも流れる速度が速いために(全流星群のうち2番目)で明るい流星が多く、火球クラスもちらほらと見られる点です。

ただし、1時間あたりに見られる個数は条件のいいところで20個ほどで明るい都心部だと見られても1時間に2~3個程度になります。

 

活動時期は10月2日から11月7日と幅広い期間で見られる。極大日は10月21日前後となるが、三大流星群と異なり、極大日で多くの流星が見られるわけではなくあくまでもちょびっと数が増えるだけである。が、2006年には突発的に数が増えたこともあるので極大日前後での観測の方が流星を見られる可能性として高くなると思う。

また、幅広い期間の出現は確か母彗星からの流星の元となる塵が狭い範囲ではなく広範囲に広がっているためであると言われている。

流星と流星群―流星とは何がどうして光るのか

流星と流星群―流星とは何がどうして光るのか

 

古い本だけれどもこの本は流星に関しての説明がわかりやすくオススメな本です。

 

3. 2019年のオリオン座流星群の撮影結果

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外での撮影開始時間は19時頃から24時の5時間ほど。

目視で小さな流星を1時間に4~5個ほど確認できたが、流星経路的にオリオン座流星群で間違いないと思うが撮影出来たのは上の一枚だけとなる。

また、この時はヒーターを巻き忘れていたためレンズが少々曇ってしまったのが反省点。明るい火球クラスを期待していのだけれども残念ながら外での撮影では一枚も撮影できなかった。

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自宅に戻りベランダにカメラを放置した。0時半から2時までは撮影出来ているがそのあとは電池切れで撮影出来ていない。(カメラを放置して電池が切れそうな時間帯に起きる予定だったが、この日は朝早くからの仕事だったために爆睡してしまった。)

2時以降は曇っていたのでどのみち撮影は難しかったと思われる。

結果としては、街明かりに負けないぐらいの火球に近い流星が撮影できた。カメラでこのレベルなら目視ではそこそこ綺麗な流星だったと考えられる。(本人は爆睡中)

流星経路的にもおろらくオリオン座流星群に間違いないと思う。一応火球クラスに近い流星は撮れたものの外での撮影の時に撮りたかった気持ちもある。が、翌日仕事だったのでこればかりは仕方ない。

 

4. あとがき

写真としては2枚のみなので天体撮影記として残すかはちょっと悩んだけれども一応記録として綴っておくことにした。

流星群は、平常時あまり期待できないものでも突発的な流星雨として出現することもあるかもしれないということで晴れれば基本的に撮影&観測には積極的に出かけてたいと思う。特に1999年のしし座流星群の流星雨を見ているのであの星降る夜をもう一度!という気持ちもあるかもしれない。

また、オリオン座流星群は11月7日頃までは活動しているのでこれからの新月期の撮影でも一台はインターバル撮影をしてオリオン座流星群を狙って行きたいと考えている。

 

とりま短いですが以上になります。