カメラと星景写真の日々

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【登山記】日本百名山 土小屋ルートで紅葉深まる石鎚山を登る! 2019.10.4-5

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石鎚山は以前からずっと訪れたい山だったのです。九州に転勤になり車で行ける距離(それでも片道500kmですが笑)になったので紅葉深まる「石鎚山」を登ってきました。

今回の登山目的は石鎚山の登頂と石鎚山山頂での天体撮影、朝焼けに染まる紅葉撮影です!

 

1. 石鎚山と登山コースについて

石鎚山は、西日本最高峰の標高1982mの山になります。また、日本百名山や日本七霊山の一つでもあり、霊峰石鎚山とも呼ばれています。

秋の紅葉にシーズンには、赤く染まった石鎚山目当てで多くの登山者やカメラマンが集まる山としても有名です。

登山コースとしては、石鎚登山ロープウェイを使用した成就社コース、石鎚スカイラインを使用した土小屋ルート、面河渓谷コースの三つのルートがあります。他にも西ノ川登山口からのルートなどもありますがそちらは難易度が高いので初心者は成就社コースもしくは土小屋ルートの利用をオススメします。

 

一般的によく使われているのは、石鎚登山ロープウェイを使用した成就社コースですがこちらの登山ルートは石鎚登山ロープウェイを降りた後に一旦下ってまた登らないと行けないので意外と初心者にはきついルートです。(帰りの最後に登らないといけないルートでもある…)また、ロープウェイ代もかかります。

ただ、成就社コースは石鎚山登山の特徴的な鎖場を楽しめるのと西条市側からだと登山口が近いために時間の節約を考えると成就社コースの方がいいかもしれません。(次の土小屋ルートは石鎚山山系を迂回しないと行けないので車だと1時間以上余計に時間がかかってしまいます。)

 

もう一つの土小屋コースは、成就社コースよりも距離はありますが、石鎚山まで稜線を進むので初心者にオススメなコースです。また、登山口前までの駐車場は無料なので、登山費用はかかりません。(紅葉の時期は大混雑しますのでなるはやで来た方がいいです。)

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(紅葉ピーク時は満車もしくは登山口からかなり離れた位置に止めないといけなくなる)

 

前述したとおり、この土小屋駐車場までは石鎚スカイラインもしくは瓶ガ森林道で来ないといけないのですが途中の道が狭かったりするので到着まではかなりの時間を要します。また、途中で道の拡張工事等があったりして時間規制がかかっていたりするので前もって時間規制等がないか調べておく必要性があります。

※冬の石鎚山を登る際は、冬期閉鎖石鎚スカイラインが閉鎖されるので強制的に成就社コースからになります。

 

石鎚山日本百名山の一つでもあります。

 

日本百名山 (新潮文庫)

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2. 石鎚山の登山コース

今回の記録について

【日時】2019年10月4日-5日

【天候】初日はガス、二日目は大快晴

【山頂気温】13度ぐらい

【活動時間】 5時間49分

【活動距離】9.4 km

【高低差】 729m

【登山で掛かった費用】

駐車場代:無料 

宿泊代:5700円(素泊まり)

 

石鎚山までの登山コースは、今回は稜線歩きがしたかったので土小屋ルートを選択しました。また、山頂では、夜間ずっと撮影のため山小屋泊は考えていなかったのですが、ガスに包まれているのと地元のカメラマンの勧めにより石鎚頂上山荘に宿泊しました。

石鎚山の山頂である弥山から天狗岳までが岩場は翌朝登って来ました。

 

山と高原地図 石鎚・四国剣山 東赤石山・三嶺 (山と高原地図 56)
 

 

3. 石鎚山登山記

3.1 土小屋ルートから石鎚山

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九州からしまなみ海道まで夜通しで運転して、来島海峡で一晩を明かしました。

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天候は前日の段階では曇りだったのですが、しまなみ海道は見事な晴れ!

これは石鎚山の登山も期待できる!と思いきや…

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土小屋駐車場付近はガスに飲まれていました。

ちなみにしまなみ海道を出発したのは8時頃で土小屋駐車場には10時頃に到着しました。途中、時間規制による通行止めがありましたがそれを除いても1時間半はかかった計算です。また、道中の道はすれ違いが難しいほど狭い道ばかりなので運転になれていないと結構怖いところでした。

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ガスガスですが、それでは登山開始です!

上の写真は「石鎚神社の土小屋遙拝殿」です。ここで参拝してから登山口へ向かうルートがありますが、参拝しなければ普通に神社の横の道路を歩いていけば登山口に到着できます。

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神社左横の道を抜ければ登山口方面へ

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登山口はこんな感じです。迷うことはないと思います。

土小屋ルートは石鎚山山頂まで4.4kmでコースタイムは2時間10分ほどです。かなり軽めな登山ルートですね。

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登山道はしっかりと整備されていて歩きやすかったです。二の鎖小屋までは稜線伝いなので200mほどの標高差しかないので走っていくこともまあ可能ですね。

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時たま青空を見せるものの基本的にはガスに包まれていました。

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サルノコシカケ

この度の登山ではRF15-35mm F2.8L IS USMの初実戦投入なので色々撮影しましたが、画角15-35mmは登山で使用する画角全て網羅しているのでほぼこの一本しか使いませんでした。

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倒木に「ツキヨタケ」がたっぷりと付いていました。これ毒キノコですが、夜間に光るキノコなので夜訪れたら幻想的な風景がみれたかもれません。

そういえばまだ光るキノコと星を撮ってないのでいつか撮影してみたいなぁと思う次第です。

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この日は平日+石鎚山の天気が悪いせいなのか、ほとんど人とすれ違うことがありませんでした。

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しばらく歩くと稜線沿いにでます。本来ですとこの左手に石鎚山が見えているはずなのですが分厚い雲に覆い隠されています。

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休憩用のベンチも所々あるので、登山初心者にも優しい山ですね。

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紅葉は少し始まっていたもののまだピークではなく翌週ぐらいが見頃

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青空の中歩けたら最高な稜線なのになぁ

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標高を上げていくにつれどんどん雲の中へ…

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ガスガスでも登山道はしっかり整備されているので遭難の怖さはありません。

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二の鎖元小屋前の鳥居

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二の鎖元小屋になります。トイレと避難小屋になっています。積雪期でも入れるように入り口が設置されていますね。

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中はこんな感じ。新しい小屋なのでかなり綺麗でした。

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二の鎖元小屋からは一気に200m以上も標高を上げるのでかなりの急登になります。急登といっても鉄の階段をひたすら登っていくような感じですね。

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今回は岩場と鎖が滑りやすそうだったのと荷物が多かったので鎖場は回避しました。

ちょっと鎖場使って登ってみたかったのですがまた今度ですね笑

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何故か崖側には手すりがない階段

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二の鎖元小屋から石鎚神社頂上山荘までは20分ほどしかかかりません。

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頂上山荘到着です!しかし、周りはガスに覆われていて何も見えない!

地元のカメラマン曰く早朝からこんな感じで石鎚山も一向に顔を見せない状態が続いていたそうです。

ちょうどこの日は台風18号が過ぎ去って気圧配置的にやや冬型になっていたため瀬戸内海からの湿った空気が石鎚山にあたり雲が発生していたのです。自分の予想では、午後には冬型の配置がとけて、風向きが変わり晴れると読んでいたのですが結局夜になっても晴れずに夕焼け撮影もできませんでした。

なので、この頂上山荘の写真を撮ってからは一枚も撮影していませんでした。

 

夜の21時頃にようやっとガスが抜けて来て石鎚山山頂での天体撮影をすることができました。

3.2 石鎚山山頂での天体撮影

詳しくは天体撮影記の方で色々写真を紹介していますがとりあえず何枚かこちらでもアップしておきます。

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晴れた直後の石鎚山天狗岳。このとき初めて石鎚山 天狗岳の全貌を知ることができました。月明かりで天狗岳が照らされています。

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石鎚山の山頂標識も夜間になって初めて撮影笑

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月没と天の川と夜景

3.3 石鎚山天狗岳と紅葉と朝焼け 

今回石鎚山に登ったのは紅葉溢れる石鎚山と朝焼けを撮影するためでした。

紅葉ピーク時はこの構図を撮れる場所は前日前夜から場所取りが行われています。この日はまだ紅葉がピークを迎えていなかったのでカメラマンがそれほどではなかったのですがそれでも撮影できる場所は全て埋まっていました。

ベストポジションを取るならば前日に頂上の小屋に泊まるのが一番ですね。ただし、紅葉のピークの土日は小屋は予約で埋まっていますが…。

 

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深夜2時頃に天体撮影を終えて、その3時間後の早朝5時に起きる。これが仕事だと考えるととてつもないブラックかもしれないが撮影だと全然気にならないのは何故だろう。

写真はNisiのハーフNDフィルターを使用して撮影している。

紅葉+朝焼けを撮影するならハーフNDフィルターは必須になってくるアイテムだ。

ただし、登山の荷物が増えるが…

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紅葉はまだまだピークではなかったが朝日に染まり思っていた以上に赤くという印象だ。例年だと10月上旬にはピークを迎えるが今年は遅い傾向にある。

他、北アルプスの涸沢カールも紅葉が遅れていたそうなので今年は全体的に遅いかもしれない。

今のところ、九重連山での星景写真も狙っているが、紅葉が遅いと月とのタイミングがまたズレてくるので考え直さないといけない。

 

朝焼けの撮影が終わり、いよいよ秋晴れの青空の下で『石鎚山 天狗岳』を目指します。

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石鎚山は「弥山」「天狗岳」「南尖峰」の三つのピークの総称になります。この中で、「弥山」が標高1972m、「天狗岳」「南尖峰」が両方とも1982mとなり、一番標高が高いところは「天狗岳」「南尖峰」になります。

天狗岳」と「南尖峰」までは、片方断崖絶壁の尾根伝いを進むので高度感はありますが、そこまで怖さを感じるレベルではありませんでした。(仕事柄高所に行くところもあるので慣れてしまってるっていうのもあるかもしれませんが)

「弥山」からは一旦岩場を降ります。この時に鎖があるので鎖を上手く使って降りれば問題ないです。

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そこから尾根伝いに進むのですが足場はしっかりしているので風が強くない限りは問題なく歩けると思います。ただ、風が強いときは危険なので無理をしない状況判断が必要です。

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「弥山」と二の森までの稜線ですが、美しい稜線ですよね。いつか歩いてみたいです。

また、四国の山々の奥深さは北アルプスを彷彿させます。九州の山はなかなかこういうところがないんですよね…。九州の山は別の良さはありますが。

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ささっと天狗岳に到着です。

奥に見えるのが「南尖峰」になります。ここから更に「南尖峰」へと向かいます。

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こちらもかなり危険なところはありませんが、崖下を覗いた時にバランスを崩して落ちると終わりなので気をつけてください。

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「南尖峰」から後も登山道は続いていますが、ここから先はロッククライミングコースとなります。

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f:id:Starryheavens:20191011224313j:plain石鎚山の稜線は風雨や風雪に晒され、木々が面白い形になっています。これも星景と組み合わせたら面白いだろうなぁと思いますが、夜間の稜線歩きは月明かりがない限り行いたくないですね。

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「南尖峰」のピークも取れたので「天狗岳」と「弥山」方面へ戻ります。

 

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振り返ると紅葉に染まった「南尖峰」と青空が広がっていました。

こんな快晴の中で下山するのは勿体無い、後ろ髪を引かれる…。山で暮らしたいとまでは思わないがこの快晴の中「ぼっ〜と」座りながら空をいつまでも見上げていても飽きないと思う。

ただ、次の撮影予定があるので、下山開始だ。

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前日はガスで何も見えなかった階段だが、この日は美しい風景を見ながらの下山だった。しかし、本当に崖側に手すりがないのは何故だ?

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ちなみに石鎚山は冬季も霧氷で凄まじい美しさを誇る山だ。

ただし、雪がかなり積もるとこの階段部分が埋もれてしまい雪庇みたいになるので危険が伴う。個人的に霧氷の石鎚山も撮影したいと思っているが当分先になりそうだ。

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前日見えなかった土小屋ルートの稜線沿いから見る石鎚山

常に石鎚山が見えている中での稜線歩きは気持ちいいと思う。この稜線は土小屋ルートでしか楽しめない。

しかし、石鎚山はこちら側から見るとかっこよさというよりゴツイ感じだなとf:id:Starryheavens:20191011224412j:plain

土小屋駐車場から石鎚山を!

ガスってなければ土小屋駐車場からも石鎚山を見ることができます。

 

あとがき

四国での初登山+初星景写真を撮影できて満足いく山行でした。

しかし、今回は朝焼け、快晴の風景、星景を撮影できたが夕焼け写真だけは逃してしまったのでまた登りに行きたいと考えています。

特に夏の天の川シーズンや冬の石鎚山とかの撮影もしたいなぁーでも九州からだと旅費が半端なくかかるので次回どうなるか…。

 

YAMAP

https://yamap.com/users/794325

今回使用した機材

登山用カメラとしてのEOS Rと登山初実戦投入のRF15-35mm F2.8L IS USMになります!

ただ、初実戦投入で不安もあるので、予備でEOS 5D MarkⅣとタムロン15-30mm F2.8を結局持って行ってるので今回はまだ軽量化の恩恵を全く受けていません笑

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 5D MarkIV ボディー EOS5DMK4

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 5D MarkIV ボディー EOS5DMK4