カメラと星景写真の日々

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ボケと写りがどうしても忘れられなくなるCarl Zeiss (カールツァイス) Planar T* 50mm F1.4

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コシナCarl Zeissのレンズといえば諧調表現や色のりの良さで独特の描写を誇るレンズとして名高い。そして、このコシナCarl Zeiss Planar T* 50mm F1.4は、Carl Zeissの入門用レンズ(または撒き餌レンズともいう)となる。

 

タイトルで「ボケと写りがどうしても忘れられなくなる」と書いているが、これまでこのレンズは、2回ほど買っては売り買っては売りを繰り返し遂に3回目の買い直しである。なんで手放しているかというと写りが良くないとかではなく、そもそもこれまではデジタル一眼レフカメラの光学ファインダーでのピント合わせだったので少々使いにくく真っ先に金欠時に真っ先に手放してしまうとの理由だった。

 

ちなみに2013年にライブドアブログの方で一度レビューをしているのでかれこれ6年ぶりの再レビューとなる。このレンズを購入した理由は写りと金属製の質感で買った記憶がある。というかそう書いてある。

blog.livedoor.jp

 

 

EOS RとCarl Zeiss (カールツァイス) Planar T* 50mm F1.4

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デジタル一眼レフカメラの光学ファインダーだとMFレンズのピント合わせが中々使いにくいと書いていたがCarl Zeiss (カールツァイス) Planar T* 50mm F1.4はその中でもまだピントの山がわかりやすくピント合わせはしやすいMFレンズでもある。が、やはり時々外すことなども多かったのも結局のところ手放す理由の一つになってしまった。

デジタル一眼レフカメラもフォーカスアシストの合焦ランプがあるがどうも外れることが多かった気がする。(あくまで個人的な意見ですが…)

 

しかし、CanonのEOS Rが登場し、ミラーレスの電子ファインダーのピント補助機能「MFピーキング」を使用してピント合わせがかなり楽になり、ピントを外すことはほぼなくなった。

 

また、元々Carl Zeiss (カールツァイス) Planar T* 50mm F1.4は48mm ほどでデジタル一眼レフカメラにつけるとボディとレンズのバランスはちょっとしっくりこなかったが、EOS Rにアダプターを噛ませて使用してみるとちょうどボディとレンズのバランスがしっくり来て使いやすくなったと感じた。

 

Carl Zeiss (カールツァイス) Planar T* 50mm F1.4の外観

実は現行のCarl Zeiss (カールツァイス)の50mm F1.4は、プラナー設計からディスタゴン設計に変わったZeissのMilvusシリーズとなり重量、全長ともに大型化しています。また、Carl Zeiss (カールツァイス) Planar T* 50mm F1.4ではフォーカスリングや絞りリングにローレット加工がされていますが、ZeissのMilvusシリーズではゴム巻きとなっています。このことに関しては人間工学に基づく使いやすさを追求とのことで変更になったらしいんですが個人的な意見としてはデザイン上どうしても安っぽさを感じざる負えないです。ゴムの部分も白化する恐れがあるのでそうした部分でどうしても手を出しずらいところがあります。

 

news.mapcamera.com

ただし、上記レビューを見る限り、Carl Zeiss Otus 1.4/100は別格のボケ味と写りなのであれは使ってみたい。

 

と、話がズレましたので元に戻します。

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Carl Zeiss (カールツァイス) Planar T* 50mm F1.4は「made in japan」のロゴがあり、金属の重厚感があるため所有欲を掻き立てます。このレンズを持っているだけでも気分は間違いなく変わると思います。

フォーカスリングに関してはマニュアル設計として考えられているので滑らかな動作とトルク感を感じられます。これはフォーカスリングの回転角が大きいためなんですよね。なので、ピントが近いところから遠いところに合わせるとき若干もたつきがあるところはデメリットとして捉えるかは人それぞれかもしれません。

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Carl Zeiss (カールツァイス) Planar T* 50mm F1.4には電子接点があるのでExif情報を取得できる。金属マウントだが、防滴防塵施されていないので雨などの時は使用を差し控えたほうがいいかもしれない。

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Carl Zeiss (カールツァイス) Planar T* 50mm F1.4独特のコーティングはうっとりしてしまう。

Carl Zeiss (カールツァイス) Planar T* 50mm F1.4の写り

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(EOS R×Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4、SS:1/5000、F値:1.4、ISO200)

ブログには上げていないがこれまで50mmが画角で本当に色々なレンズを使用してきたが、Carl Zeiss (カールツァイス) Planar T* 50mm F1.4の発色の良さは忘れられなくなる。最近のSIGMA含め多くのレンズは、解像力に重視をおいているが、Carl Zeiss (カールツァイス) Planar T* 50mm F1.4は解像力よりも、少しソフトフィルターがかかったようなふんわりとした描写になる。これが、Carl Zeiss (カールツァイス) Planar T* 50mm F1.4の独特の描写で嵌ればそこら辺のレンズじゃ出せない面白い画作りができる。

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人によってはボケがうるさいと感じるかもしれないがこのボケは個人的には気に入っている。

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(EOS R×Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4、SS:1/1000、F値:8.0、ISO400)

また、このレンズは絞るごとに描写が変わっていくことでも有名、絞りを変えることで画作りもまた変わってくる。F8.0まで絞るとシャープネスな写りとなる。

ここら辺は自分もまだまだ修行が足りなくレンズを使いこなせている自信はない。それでも使いこなせたら面白いので修行していくのみだ。

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(EOS R×Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4、SS:1/250、F値:1.6、ISO400)

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(EOS R×Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4、SS:1/800、F値:8.0、ISO400)

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(EOS R×Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4、SS:1/8000、F値:1.4、ISO400)

Carl Zeiss (カールツァイス) Planar T* 50mm F1.4はボケと写りが忘れられなくなるレンズだ。今までは金欠のために手放すことが多かったが今回は一生ものとして使用していきたいと考えている。

特に旅先のスナップ撮影などにはずっとつけていたいレンズだ。ただ、MFレンズなので扱い等含めて使いづらい部分があるがそこはMFレンズの魅力として気ままに使用していきたい。

 

ちょっくら雑談

 そういえば、中一光学のSPEEDMASTER 50mm F0.95ってCarl Zeiss (カールツァイス) Planar T* 50mm F1.4のデザインに非常によく似ている気がするんですよ…これはデザインの引継ぎは中一光学に引き継がれたのか…。ともあれこのレンズもEFマウントで発売されているのでちょっときになってるんですよね。お値段も10万円切っていてF0.95の世界を写し撮れると言う点ではある意味お安いかもしれません。

【国内正規品】中一光学│ZHONG YI OPTICS 単焦点レンズ SPEEDMASTER 50mm F0.95 III (ソニーE)