- 1. みずがめ座η(エータ)流星群について
- 2. みずがめ座η(エータ)の観測場所について
- 3. 2019年のみずがめ座η(エータ)のピーク・極大時間について
- 4. みずがめ座η(エータ)の見える方角について
- 5. みずがめ座η(エータ)の観測の注意点
- 6. みずがめ座η(エータ)の撮影の注意点
(2019年のしぶんぎ座流星群は不発…)
2019年の年間三大流星群のひとつしぶんぎ座流星群は月明かり等の条件が悪くなかったものの見れた数は2018年のふたご座流星群に比べてごく僅かしかみられませんでした。
2019年の7月「ペルセウス座流星群」と12月「ふたご座流星群」は共に月明かりがあり目視での観測•撮影ともに絶望的な状況です。
しかし、今回ご紹介する「みずがめ座η(エータ)流星群」は2019年の望みある流星群になります。その理由としては南半球では「ペルセウス座流星群」に匹敵する流星数を誇る流星群で、更に2019年の「みずがめ座η(エータ)流星群」の極大期は新月状態なので多くの流星が見られる可能性があります。
極大期は5月6日 23時頃とGWの来週日になりますが、「みずがめ座η(エータ)流星群」はピークに一気に流星量が増えるタイプの流星群ではなく、なだらかにピークが増えていく高原型になります。そのため、GW中の晴れた夜空を観測していれば流星は必ず見えるはずです。また、今回はGWが10連休で南半球に空が暗い所に旅行の方は是非観測をオススメします。
私もみずがめ座η(エータ)については、毎年意識していなかったですが、今年の三大流星群がダメダメなのとこれまで撮影できたことはないので、GW中は天の川撮影も含めて狙ってみようかと思っています。
1. みずがめ座η(エータ)流星群について
みずがめ座η(エータ)の母天体は公転周期75.3年のハレー彗星とされています。実はオリオン座流星群も同じく母天体がハレー彗星なんですよ。みずがめ座流星群ηが降交点側で、オリオン座流星群が昇交点側となっています。
降交点と昇交点については下記時点を参照願います。
それとみずがめ座η(エータ)流星群にηが付いているのでは7月中旬から8月下旬あたりに活動するみずがめ座δ(デルタ)流星群との区別するためにつけられているのではないかと思います。みずがめ座δ(デルタ)流星群に関しては小規模の流星群なので、知名度はかなり低いです…。
みずがめ座η(エータ)流星群は先に書いたとおり、日本三大流星群の次に活動している流星群です。その規模は南半球では「ペルセウス座流星群」に匹敵するレベルです。しかし、日本ではみずがめ座の地平高度が低いため見える流星数はそこまで多くないのです。それでも、もしかすると「しぶんぎ座流星群」よりは多く見えるかもしれません(ここ最近の「しぶんぎ座流星群」の活動が…泣)
一時間あたりに見える数は、1時間に10個程度となります。2013年にIMO(国際流星機構)によってZHR=120~140程度の大出現が発生しました。この発生はダストレイルモデル*1で予報されていて、その予報どおり流星が多く発生しました。
なので、数は少ないといえども場合によっては大規模な発生する可能性があるので晴れたら観測に出かける価値はあると思われます。(これはどの流星群にもいえますが…)
2. みずがめ座η(エータ)の観測場所について
流星群は街中でも明るい火球クラスであれば観測できます。が、街中だと1時間に多く観測できても2~3個でしょう。
なので、基本的には街明かりの影響を受けない暗い場所での観測及び撮影がオススメです。
一応当ブログでも関東近辺の流星群オススメスポットは下記にまとめています。
他にも当ブログの天体撮影記に出ている場所のほとんどは暗いところなので是非最寄りの観測場所に向かって見てください。
3. 2019年のみずがめ座η(エータ)のピーク・極大時間について
2019年のみずがめ座η(エータ)流星群のピーク時刻は、5月6日の午後23時頃と予測されています。ピーク時刻が深夜でそれに加えて月齢が1.8となっているので月明かりの影響は全くないです。ただ、みずがめ座η流星群の輻射点はGW中はおおよそ深夜1時ごろに昇ってきます。
以上より、第一候補としては、5月7日の深夜2時から深夜4時くらいまでがベストでしょう。5月6日の夜からでも問題ないですがみずがめ座η流星群の輻射点が上がりきってないので正直のところあまり期待はできないです。ただ、火球に関してはいつ発生するか全然わからないので撮影はもう一晩中粘るのがいいかもしれません。
第一候補の観測時間は5月7日の深夜2時から深夜4時くらい(薄明が始まる前)
私も天候次第ですがこの時間での撮影および観測に出る予定です。
続いて第二候補ですが、
第二候補の観測時間は5月6日の深夜2時から深夜4時くらいなると考えています。
上記はあくまで候補日です、実際のところみずがめ座η(エータ)流星群については、高原性の発生を示していますのでGW中であれば観測できる可能性があります。今年は10連休の人もいるかもしれませんので晴れた日の深夜から早朝にかけてか早起きして観測してみるのが良いかもしれません。ちなみに高原性になっているのはダストが広がっているのと古いダストを通過するためではないかと考えられます。(間違っていたらすみません)
下記のグラフはInternational Meteor Oraganization(IMO)よりみずがめ座η(エータ)流星群観測のグラフになります。
(IMO:https://www.imo.net/members/imo_live_shower?shower=ETA&year=2018)
上記グラフの横軸は世界時の日にちと時間、縦軸はZHR*2です。
ちなみにZHRは観測者が観測した流星数を算式によって修正した数なので実際にZHRが100を超えていても観測する場合に1時間に100個必ず見えるというものでは残念ながらありません。
ETA-Aquariidsは日本語でみずがめ座η(エータ)流星群になります。
上記グラフより、5月4日から5月10日ぐらいまでは比較的活動があることがわかります。もちろん世界統計なのであくまでも参考程度にですが…。これより、極大期についてはそこまで執着しなくても良いかと思います。ただ、今年は月の巡りが非常に良いので晴れたら毎晩撮影と観測で忙しくなりそうですね笑
と、あと深夜帯だと夏の天の川と流星のコラボを狙うことができますのでまだ天の川の組み合わせを撮影したことがない人は狙って見るといいと思います。これを逃すと今年はペルセウス座流星群がダメなので来年になってしまいますからね。
自分も今年こそ初のみずがめ座流星群を撮影してみようかと思います。
4. みずがめ座η(エータ)の見える方角について
みずがめ座η(エータ)流星群の輻射点の位置は上記写真のとおりで秋の大四辺形、夏の大三角形付近を探せば見つかる。ただ、秋の大四辺形に関しては空がある程度暗くないと非常に探しにくいので夏の大三角形を目印におおよその輻射点を探すのがベスト。
まあ、実際のところ流星の観測に関しては方角にこだわらずにレジャーシートなどを用意して、寝転がったまま観察するのが一番いいと思いますのであまり気にしないのが吉です。
ただ、輻射点からの放射状に出る流星の写真を撮りたい場合は覚えていた方がいいかもです。
5. みずがめ座η(エータ)の観測の注意点
1. なるべく暗さに目を慣れさせるためスマホとかを観ないように
これは暗さに目を慣れさせるためです。スマホで流星群を撮ろうとしてもまず撮影できません。(大火球なら別ですが…)なので、スマホのことは忘れてひたすら星空を眺めるのがいいでしょう。
※同じくカメラのライブビュー確認も、基本的にはインターバル撮影なのでそこまで確認する必要性はないのですが撮影地に行くと流星よりカメラのライブビューを見ている人が多い気がします。
2. 5月と暖かくなって来ますが夜は冷え込む
5月だと平地はだいたい20度前後と暖かいですがやはり高地になってくるとマイナスにはそうそうならないですが10度下回ることが普通にありますので防寒対策は必ず必須です。特に今回の観測に関しては深夜から早朝にかけてなので最も冷え込みます。
特にお子さんがいる場合は毛布等も持っていた方がいいかもしれません。
または、サーモスボボトルにあったかい飲み物を入れて持っていくのもありだと思います。
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3. 寝っ転がるためのレジャーシートなどを用意
立ったまま上を見ると間違いなく首が疲れますのでレジャーシートなどを用意して寝転んでの観測がオススメです。
ただ、真冬の時期地面付近は寒いので、こうした足つきのベットを購入するのもありだと思います。
6. みずがめ座η(エータ)の撮影の注意点
撮影方法については下記の記事に纏めていますので参考になれば幸いです。
基本的には構図を決めたら後はインターバル撮影で流星が入るのを祈るばかりです。
別の方向に流れたからといって構図をかえると構図を変える前の方向にでっかい火球が流れるとかもよくあります。まあ、この対策としてはカメラを何台も用意して全方向を撮影するのが一番ですが、ちと非現実的ですね。
今年のGWは長いので後は天気次第になりますが、まだ流れ星を見たことない!という方にはチャンスなので是非2019年みずがめ座η(エータ)流星群を楽しんでください。
みずがめ座η(エータ)流星群を無事撮影・観測出来たらまた報告記事を書いていきたいと思います。
色々調べましたが勘違いによる間違い等ありましたらご連絡のほどお願い致します。