カメラと星景写真の日々

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【天体撮影記 第77夜】 群馬県 天空の湖「野反湖」と天の川と星空撮影

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目次

 

1. 前置き

天体撮影記第76夜に引き続きこちらもライブドアブログの天体撮影記の書き直しになります。当時の文章量としては300文字ほどで本当に報告程度でした。

野反湖は確か群馬県での初めての天体撮影地でした。後述しますが、この野反湖は天の川方面に光害があるものの大変くらい星空を望むことができます。

撮影地到着が夜間ということもあり、構図を決めずに撮影だったのでそこまでいい写真は撮れませんでしたが思い出深い撮影地でもあります。

blog.livedoor.jp

 

2. 撮影地•観測地について

野反湖は、群馬県吾妻軍中之条町を流れる中津川に建設されたダム湖になります。なので、自然にできた湖ではないんですよね。でも、ダム湖にはあまり見えずに自然湖のような雰囲気が漂っています。

野反湖には、バンガローやキャンプ場などがありますので、キャンプしながらの天体観測や天体撮影を楽しめる場所だと思います。私も再度野反湖での天体撮影をするなら是非ともキャンプしながらのんびりと撮影したいですね。

 

野反湖のアクセスとしては、

バスでは、長野原草津口駅から60分ほどかかります。

車の場合だと、関越自動車渋川伊香保ICを降りて向かいますが、関越自動車渋川伊香保ICからは国道405号経由で1時間40分ぐらいかかります。ので、高速+一般道で考えると結構訪れにくい場所なんですよね…。

場所:

 

ただ、「天空の湖」とも言われる高標高にある湖なので 夏場は涼しく気持ちの良い場所だと思います。

 

駐車場についてはちらほらと駐車場がありますので満車で車が停められないことは恐らくないと思います。撮影地に関しても同様にここでしか撮れない!って場所はないので自由に動き回って撮れるので構図にはそこまで困らないと思います。

また、7月にはニッコウキスゲの花が咲くので、それと天の川を撮影するのもありかもしれません。

 

3. 天空の湖「野反湖」付近の空の暗さ

長野県の北八ヶ岳の山中にあるということで空は基本的に暗いです。が、長野の茅野市や佐久間方面の光害はやや受けます。(撮影には大きな支障はありません)

光害マップ

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光害Mapだと値は0.24と非常に暗い空が広がっています。車で行ける撮影地としてはなかなか珍しい値です。気になるとしたら天の川方面の撮影では前橋の光害が入ってしまうことです。野反湖まで行けば影響ないと思っていたんですが街明かりというものは意外と遠くまで影響を与えてしまうのですね。

 

4. 天空の湖「野反湖」からの星景写真

 

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撮影場所はダム湖にかかっている橋の上から撮影していました。上の写真のように風があまりなければ水面にも天の川が反射して移るほどの空の暗さです。

また、上記写真の黄色い部分は方角的には前橋からの光害だと推測されます。これがなければ完璧あんんですけどね…。

それと、大気光*1が発生しているのもわかります。個人的な経験ですが5月に良く見られる現象ですが、実際は年中発生しているんですよね。星景写真なら大気光があった方が雰囲気が出ますが、学術的な天体観測だと大気光の影響が出てくるそうです。なので、ハッブル宇宙望遠鏡などを大気光より上に上げることで大気光の影響を受けずに天体を鮮明な画像で捉えることができます。

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野反湖は場所的な問題なのかGPVで快晴であっても雲が発生する場所でした。

時によっては天の川が一切見られないほど雲に覆われてしまうことや雨が降ってくることも…。ただ、面白いことにその後すぐに天候が回復して撮影出来たりしちゃうので諦めずに大気して置くことも大事です。

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野反湖全体の雰囲気はこんな感じになります。南側の光害以外は目立つ光害がなく真っ暗な夜空が広がっています。なお、地上部の光は車通った時の光になります。

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場所を少し移動して、湖畔に立つ木と天の川を撮影しました。この時にはすでに雲が発生していてきちんと撮影できなかったのが悔やまれます。

 

5. 勝手に撮影地ランキング

撮影地の環境:☆☆☆☆

空の暗さ:☆☆☆☆

撮影地の環境としては車でのアクセス可能なのとベンチやトイレもあるので星4つとしてしています。

空の暗さとしては星5にしようかなと考えたのですが前橋からの光害があるので星4止まりになってします。でも、光害抜きにすると星5レベルの空の暗さがあるので天体観測・撮影地向きだと思います。でも、それは天候が晴れた時の場合…。ブログ中でも書きましたが、意外と雲が発生しやすい場所なので高速降りてて晴れてたけど到着したら曇っていたや撮影途中から曇るってことも十分考えられる場所です。

 

6. 使用機材 

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 5D Mark III ボディ EOS5DMK3

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 5D Mark III ボディ EOS5DMK3

 
Canon 超広角ズームレンズ EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM フルサイズ対応

Canon 超広角ズームレンズ EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM フルサイズ対応

 

*1:大気光学現象の一つで、地球などの惑星の大気が起こす弱い発光で発生する機構としては窒素と酸素が結びついて一酸化窒素を生成する反応でこのプロセス中に光子が放たれて発生するものです