目次
1. 前置き
これまで溜まっていた過去の写真整理をしていたところ4年前に訪れた白駒池の天体写真があったので記事化しました。といっても実はライブドアブログの時に既に記事化しているんですよね。
なので、今回は上の記事の書き直しと写真の追加を含めた記事になります。
2. 撮影地•観測地について
白駒池は北八ヶ岳の八千穂高原内の標高2115mにある池で白駒峰の噴火によってせき止められた堰止湖になるそうです。また、標高2000m以上の高さにある湖としては日本一で、11月の下旬には全面凍結してスケートが出来るそうです。ただ、11月中旬には白駒池に向かう道が冬期閉鎖になるので冬期は雪の中を歩いて向かわないと行けません。
白駒池までは麦草峠を少し超えた所に駐車場が用意されているのと佐久間方面からはバスが出ているそうです。
秋の紅葉の時期だとこの駐車場が大混雑で深夜には満車、その後ずーっと駐車待ちの渋滞が続くほどです。それでも白駒池の紅葉は時期と天気がマッチすればそれはそれは素晴らしい光景が待っているので行く価値は十分にある所です。
白駒池での撮影地なのですが二箇所あって青苔荘と白駒荘があります。天の川撮影となると青苔荘付近からが良いでしょう。ただ、秋口のオリオン座撮影となると青苔荘から白駒荘に向かう途中でちょっと明けた場所があるのでそこから撮影するのがオススメです。
また、駐車場から白駒池までは徒歩15分なので夜間駐車場から歩いて白駒池に向かうのも出来ないことはないです。(森の中真っ暗で恐いですが…)
青苔荘からは白駒池に続く道があり基本的には湖畔からの撮影になります。ただ前方は開けているのですが後方は森に囲まれているので撮影と観測は出来ません。
3. 白駒池付近の空の暗さ
長野県の北八ヶ岳の山中にあるということで空は基本的に暗いです。が、長野の茅野市や佐久間方面の光害はやや受けます。(撮影には大きな支障はありません)
光害マップ
光害Mapだと値は0.28でした。このレベルの値なら星が降ってくるような感覚に陥るレベルの星空を見る事が出来ます。
4. 白駒池からの星景写真
白駒池に到着した時には霧の中でこれは夜の撮影は厳しいかなと思っていたのですが
日が暮れていくにつれ見事な晴れとなりました。
稜線へと沈む月
青苔荘の前にある湖畔から白駒荘と天の川
この白駒荘は2017年12月31日の大晦日に電気系統からの出火で全焼するということがありましたが2018年の10月に新しく立て直してオープンされたそうです。
それと星空ボートという白駒池をボートで星空を見る湖上ボートツアーも開始されたようなので、夏から秋にかけて白駒荘に泊まってこのツアーを利用してみるのもいいかもしれません。それと驚いたのが白駒荘で自分の写真が使用されていたことですが多分当該写真をPIXTAで販売していたので購入された写真が使われたのではないかと
紅葉との組み合わせですが月明かりがあれば月明かりを生かして紅葉と星空を撮る事が出来ます。しかし、新月期だとこのように真っ暗となるので、まあライトとかを使わないと紅葉部分は写りません。基本的にライトの使用については周りの人に了承を取ることと長い間使用しなければ自由だと思ってはいます。(ただ、ライトを使うとしたら上手い写真を撮って欲しい。それライト使う意味ある?って思う写真が多い印象…)
この当時別の撮影している人がライトを使用して撮っていたのでそれに相乗りさせて貰いました。(前もってライトの使用について声をかけてくださる方でした。)
上記写真が白駒荘のHPで使用されている写真
この時の人はライトの灯りはLEDライトではなく昔の暖色系ライトを使用されていました。LEDライトを使用する方が多い気がしますが個人的にはLEDライトだと紅葉の綺麗さはでないと思っています。
この当時は月明かりを生かした写真にはまだ気づいておらず純粋に天の川だけを追っかけた時代です。今なら月齢を読んで月明かりを生かして紅葉と星空を狙いますが、ただ、9月の紅葉の時期と月齢と天気がばっちし合う日って全然ないのですよね…つらい。
9月下旬になると夏の天の川は夕暮れすぐに沈んでいってしまいます。なので、夏の天の川と紅葉を撮影できる期間ってもの凄い少ないですよね。
それに月明かりや天気なども合わないといけないので難易度は高いです。この時は本当に運がよかった。
夏の大三角形のみ
当時はコントラスト高めの写真が多く結構思い切った現像をしていました。
当時は天の川が沈んだ後にオリオン座を撮ろーなどとは一切思わずにそのまま睡眠に入ってしまいましたが寝袋が安いやつで結局夜間寝れなかったのを思い出しました…。
5. 白駒池の水面鏡
というわけで明け方までぶるぶる震えながら耐えてやっと日が昇ったころ白駒池まで行くとそこには素晴らしい水面鏡が…!
前回更新の白馬大池からの水面鏡も素晴らしかったですが、白駒池の紅葉と水面鏡はそれを凌ぐほどの美しさがあります。
白駒荘と白駒池の水面鏡
上下逆にしてもどっちが池かわからなくなるぐらいのレベル。ただ、気温が高くなってくるとだんだんと水面に波が立つのでこの水面鏡は明け方の僅かな時間にしか見られないものです。
6. 勝手に撮影地ランキング
撮影地の環境:☆☆☆
空の暗さ:☆☆☆☆
撮影地の環境は良いのですが、白駒池付近は意外と展望の良いところが少なく撮影としての構図は限られて来てしまいます。
ただ、紅葉の時期は星や紅葉と一日中楽しめる場所なのでまだ訪れたことがない人は是非訪れてみてください。
7. 使用機材
Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 5D Mark III ボディ EOS5DMK3
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Canon 超広角ズームレンズ EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM フルサイズ対応
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