カメラと星景写真の日々

まだ見ぬ星景写真を求めて

カメラと星景写真の日々

北アルプス 白馬大池にテント泊と星空撮影に訪れてきました。

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お題「夏休みの思い出」

 

目次

 

1. いざ天空にある白馬大池へ!

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今年は槍ヶ岳青ヶ島など以前から訪れたかった場所をメインに活動しています。

白馬大池でのテント泊と大池に映り込む星空を撮影したいって思いがあってもう3~4年前ほどからずっと行きたかった場所でした。

8月の中旬から下旬あたりは天候が不安定になる時期になるので本来は登山はなるべく控える時期なんですが、今回は秋雨前線が関東地方を通り過ぎたことにより秋の乾いた空気が入って来たことにより気候が安定していたので予定通り白馬大池へと向かいました。

 

2. 白馬大池(はくばおおいけ•しろうまおおいけ)について

白馬大池は、北アルプスの標高2379mにある大池で、北アルプス内では風吹大池について2番目の大きさを誇るそうです。

ちなみに白馬大池の読み方としてははくばおおいけとしろうまおおいけのどちらの読み方で正しいみたいです。

白馬大池に注ぐ川などは無くて雪渓からの雪解け水や雨水による流入水だけになるみたいです。大池には小さな昆虫やクロサンショウウオなどがいるみたいですが魚類はいないそうです。

 

コースとしましては

•栂池から白馬乗鞍岳を登頂後白馬大池に至ルート

蓮華温泉から白馬大池に至ルート

の二通りがあります。

 

今回のルートは栂池から白馬乗鞍岳を登頂後白馬大池に至るルートを使用しました。

本当は白馬大池から白馬岳行こうかなと思っていたんですが小蓮華山までで15時となりタイムアップ…。ちなみに初日のコースは下のような感じになっています。

この地図の埋め込み方法は下のブログを見て知ったんですがめちゃくちゃ便利ですね。

栂池から白馬岳の縦走は下記ブログが詳しく書かれているので参考にでも

moognyk.hateblo.jp

 

今回はあくまで白馬大池でのテント泊&天体撮影がメインなのであまり無理せずのんびりとした登山です。ただ、白馬岳の山頂は気になってるのでいずれかは大雪渓から登るコースで白馬岳山頂に挑戦してみたいかと思っています。

 

3. 白馬大池までの登山記

3.1 栂池中央駐車場から栂池へ

今回の登山では前日入りして車中泊というスタイルではなく早朝3時に出発して7時ぐらいに駐車場に到着する予定で栂池中央駐車場に向かいました。

お盆休み最終日の週末だったので栂池中央駐車場は満車になってるかなぁって思っていたんですが意外と混んでいなくて普通に停められました。

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栂池駐車場はゴンドラ乗り口のすぐ近くに車を停められます。

駐車場も広いため結構な台数が停められそう。

ちなみに駐車場の料金は一日500円で1泊2日だと1000円かかります。駐車券はフロントガラス前に置くように指示があります。

栂池中央中央駐車場の位置

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栂池のロープウェイのチケット売り場

チケットは往復で3600円で片道だと1920円

今回は白馬大池〜栂池間の往復なので往復券を購入しました。白馬岳までの縦走コースなら片道の1920円で十分なのでご注意を

リフトの営業時間は期間によって変わるみたいで早い時期だと6:30から遅い時期だと8:00からになります。

詳しくは栂池パノラマウェイのHPで確認を

www.nsd-hakuba.jp

今回はA期間という事で朝の8:00からのスタートでした。

駐車場に到着したのは朝の8時前でゴンドラリフトに乗ったのは朝の8:00から。

登山の出発時刻としては結構遅めの出発時間になってしまいました。

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栂池高原駅」から「栂池」までは20分かかります。

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ゴンドラリフトからは晴れていれば白馬岳なども見る事が出来ます。秋の空気が入って来て夏にしては少し肌寒い気温でしたがその分空気が澄んでいて写真で撮ると濃い青空を撮影出来る絶好の撮影日和&登山日和!

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「栂の森駅(標高1582m)」に温度計が設置してあったので見てみると気温は13度ぐらい

8月の中旬なのと時間が9時でこの気温だと結構寒い方だと思う。これは夜が恐い…

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「栂の森駅」からロープウェイまでは2,3分歩いて乗り継ぎを行う

ロープウェイで「自然園駅(標高1829m)」までは5分程度でロープウェイ自体は20分間隔で運行している。

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到着!ここから登山口までは徒歩で10分程度かかる。

 

3.2 栂池自然園から白馬乗鞍岳まで!

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登山口入り口

ここから前に見えている乗鞍岳まで登らないと行けないが標高差は600mもないのでそこまで大きな負担にはならない。

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登山口入り口

白馬大池までのコースタイムは4時間半だが実際は2時間半で行く事が出来た。

今回は槍ヶ岳の反省を生かしてカメラとレンズを絞って重量軽くなった分登るスピードも早かったんだと思う。

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登山開始してからはしばらくは樹林帯を進むが途中から展望が開けてくる。

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お盆最終日でロープウェイとかもそこまで混んでいなかったのに思ってたよりか登山道には人がいた…。栂池ヒュッテとかで前泊して出発している人だろうか?

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1時間ちょいで標高2180mの「天狗原」に到着。ここにはベンチがあるので休憩ポイントとしてはいいかも。

天狗原

天狗原の湿原

水面に写る雲と青空

うーん最高だ!

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「天狗原」までの登山道はそこまで急な登山道ではなく比較的簡単に登れる。

が。「天狗原」を過ぎた後は岩場が多く歩きにくい登山道となる。

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天狗原の分岐で右が風吹大池へと向かうルート、左が白馬大池へ向かうルート

間違う可能性は低いが一応注意

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天狗原から岩場の登山道が続くが足を捻らないように慎重に登る。

しばらくすると樹林帯を抜けて後ろを振り返ると天狗原が見えた。

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しかし、行く手を見ると結構な岩場…。岩自体が大きいので落石などはないと思うがうっかり足を踏み外したりすると大けがしそうな雰囲気

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岩場を登りきると小さな雪渓がある。軽アイゼンが無くても普通に登れるのとロープがあるので難関な場所ではなかった。

この岩場を登りきるともう白馬乗鞍岳頂上まで少しだ

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岩場を登りきったとの白馬乗鞍岳の頂上までは緩やかな登りが続く。

この日の空は本当に青が深く、また高層雲が青空に美しい絵を描いていた。

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振り返ると青空には飛行機雲が、夏の天気というよりかはむしろ秋の天気のようだと感じられた。

f:id:Starryheavens:20180825154148j:plainそして、白馬乗鞍岳に到着。(写真は人がいない翌朝に撮影したもの)

白馬乗鞍岳周辺では雷鳥が多く見られるという話を聞いていたが残念ながら行きも帰りも見られなかった。

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この山頂を超えるとすぐに白馬大池が見える。

本当に天空にあるような池で現れたときは感動しました。

3.3 白馬乗鞍岳から白馬大池山荘へ

白馬乗鞍岳から白馬大池山荘までは30分ほどで到着する。

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道中の白馬大池の眺めも素晴らしいのでここからはゆったりと山荘に向かうのがオススメだ。ただ、足場は岩場で悪いので転ばない様に注意

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いやぁ青空が水面に反射して本当に綺麗だ…

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11:30に到着してテントを設営

テント場の利用料は1000円となっている。テントの目印は札ではなく赤いビニールテープを渡されるが無くさない様に

今回も愛用しているプロモンテを持って来た。設営が楽なのと入り口が横にあるので出入りが楽なんですよ。 

プロモンテ(PuroMonte) 超軽量山岳テント 2人用 [日本国内生産品] VL26

プロモンテ(PuroMonte) 超軽量山岳テント 2人用 [日本国内生産品] VL26

 

テント場は一応お盆休み最後の週末なので結構混んでいた。11:30到着でぎりぎり場所を確保出来てこの後は白馬大池までテントが連なる状態となっていた。

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白馬大池までは池のすぐ側まで行けて池に入る事も可能です。若干砂浜チックになってるのでここでのんびりすると本当に気持ちいい

水温は思ってたよりかは冷たくなく、ぬるい感じでした。

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3.4 白馬大池山荘から小蓮華山まで

ちょいとお昼寝して午後1時半に小蓮華山に向かった。(ペースが早ければそのまま白馬岳に向かおうとも思っていた。)

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白馬大池から小蓮花山までのコースタイムは1時間半ほどあれば行ける。基本稜線歩きになるのでそれほどきつくはない

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稜線沿いを登り振り向くと白馬大池と青空の美しい組み合わせを見れた。

ガスがちょっと出ているが午後でこのガスの量だと天気はさほど崩れない

f:id:Starryheavens:20180825153244j:plain稜線歩きはやっぱり最高だね!

高層雲の薄い雲なのでハロが出ている。特に珍しい現象ではなく空を見ていればよく見る現象。

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白馬村の方角で右に見える尾根が多分八方尾根

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ちょいと登ると白馬大池から見えてた「船越ノ頭」に到着する。

ここまでたどり着けば小蓮華山まではすぐだ

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「船越ノ頭」から一旦下って再び登って小蓮花山(標高2766m)に到着だ。

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小蓮花山の右に見えるのが白馬岳でここからまた一時間半ほどかかる。

小蓮花山に着いたのが14:50なので白馬岳到着は16:00ぐらいでそっから白馬大池戻れたとしても確実に日が暮れる。

一応ヘッドライトと防寒着、ツェルト、食料は持ってきていたので行けなくはなかったが夜間撮影するのと万が一の事を考えて小蓮華山で終わりにしました。

白馬岳は大雪渓を登る登山道があるみたいなので今度はそっちからチャレンジしたいかと

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小蓮花山の鉄剣

奥には日本海能登半島が見える。結構遠い所まで来てしまったんだなぁと思う風景でした。

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そして、小蓮華山から遥か遠くに7月に訪れた槍ヶ岳が望めた。 

starryheavens.hatenadiary.jp

槍ヶ岳に登ってたおかげで体力というか気力が付いたのか小蓮華山までは疲れも感じずに登れました。

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白馬岳とハロ

若干目玉みたいで気持ち悪い?

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さて、白馬大池まで帰りますか。ちなみに帰りは1時間程度で帰れました。

白馬大池
白馬大池

左が出発前、右が帰還後

行きは13時半出発、帰りは16時ぐらいでしたがその2時半でテントの数も更に増えていました笑

高山植物の保護で白馬大池のすぐ側はテントの設営が駄目と書いてあったんですが許可されたんですかね?

 

4. 白馬大池からの夕景!!

テントに戻って夕食作り

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今回はカップラーメンではなくスパゲティの麺を持ち込んで

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カルボナーラを作ってみました。

まあ、作ったというよりかは上のレトルトのカルボナーラをお湯で温めていれただけなので調理自体はめちゃくちゃ楽です笑

でも、カップラーメンだけだと飽き飽きしてたので美味しく頂けました。

本当はもうちょい料理に拘りたいけど撮影機材で重量増えて更に調理用具で重量増えるともうって感じに…。

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料理作って食べた後は丁度夕焼けの時間に

高層雲があるので綺麗に焼けそうな雰囲気

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白馬大池と青と赤の綺麗なコントラストが広がる夕焼け

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そして、チングルマの群生地(花は既に散っていて写真のは果穂だそう)と夕焼けの綺麗な写真を撮る事が出来た。

ここ最近は星ばっかり撮っているので昼間の写真や夕方の写真が下手っぴになった気がする。

5. 白馬大池に映り込む星空を!

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この後はいよいよ天体撮影!でもまだ雲が多い…

 

ということで天体撮影については別途記事に纏めてるのでそちらをご覧ください!

 

starryheavens.hatenadiary.jp

 

 

6. 白馬大池での清々しい朝を迎える

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清々しい朝…?

いや…?え…?0度というか-1度?どおりで寒くて寝れないわけだ…。いや死ぬかと思った。去年の燕岳だと10度ぐらいだったから今回も寝袋持たずに上下ダウンだけでいけるやとと思ったが駄目だった…。ダウン着てる所はいいけど問題はだ。予備の靴下二枚履きでも耐えられなかった。

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外出てテント見ると霜降りてるし…。

今年は猛暑というがそんなことはない…山は冷夏だったよ。まあ、たまたま秋の空気が入って来ててここまで気温が低かっただけだと思うが流石にマイナスまで行くとは…。

ちなみに下山して山梨県に入ったら30度だったので気温差は30度と恐ろしい世界を体験してしまった。

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朝日が出てくると少し暖かくなるけどまだこの時点で3度ぐらい。でも池は凍ってなかった。

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暖かくなったので一旦テントで仮眠を取る。そして起きたら空には面白い雲が広がっていた。

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山小屋の前ではこれから白馬岳に向かうのかツアーの人が体操をしていた。

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そう言えばテント場について全く紹介していなかったが、飲み水はここで調達出来る。

このタンクの中には白馬大池から汲んだ水を消毒したものが入っているそう。

水が無料ってのは山小屋ではなかなかないのでありがたい。

 

7. 白馬大池の水面鏡の本気を見る…!

テントを片付けて白馬大池を出発。

この日の朝は風がなくて本当に素晴らしい白馬大池の水面鏡を見る事が出来た…!

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ここまで綺麗な水面鏡を見れる日ってほとんどないのでは…?

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上下逆でもわからなくなりそうなくらいの反射率

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濃い澄んだ青空が池に映り込むのは本当に美しい

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ずっとシャッターを切っていたい

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こんな光景をずっと眺めていたい…そう感じられるほど良い場所でした白馬大池のテント泊は

 

8. 反省点

今回は夏山ということで若干防寒対策に抜けが合った。

寝袋は荷物になるのと今回30Lバックだったのでそもそも入らなかったので上下ダウンで行けるかと思ったがやっぱり合った方がいい。

ただ、寒かったのは足だけだったのでフットウォーマーを持って行けばよかったと後悔。(荷物にならないし)

あとはこのSOLってのもいいらしいので購入を考えている。

SOL(ソル) エスケープウ゛ィウ゛ィ O.Dグリーン 12516

SOL(ソル) エスケープウ゛ィウ゛ィ O.Dグリーン 12516

 

それと今回やっぱり山に入る時間が9時と非常に遅かったので行動時間が早めにということをきちんと守りたい。

 

9. 撮影機材

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 5D MarkIV ボディー EOS5DMK4

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 5D MarkIV ボディー EOS5DMK4

 
キヤノン PowerShot G1 X Mark III PSG1X MARKIII

キヤノン PowerShot G1 X Mark III PSG1X MARKIII