目次
- 1. 3日目 天候が回復して来たので青ヶ島の展望台を巡る。
- 2. 神子の浦展望公園
- 3. 尾山展望台公園
- 4. 大凸部 (おおとんぶ)
- 5. 3日目 青ヶ島での天体撮影
- 6. 4日目 楽しかった青ヶ島を出る。
- 6. 5日目 まさかの船が欠航…飛行機も空席待ちが200人…
1. 3日目 天候が回復して来たので青ヶ島の展望台を巡る。
3日目になりようやく青ヶ島上空に掛かっていたガスが少しづつ取れて青空が見えて来た。初日からこの天気だったら嬉しいのだがこればかりは運だから仕方ない
2泊3日はテント泊で過ごしたが夜間の暑さであまり睡眠が取れなかった。流石に夏場の離島でのテント泊は気温などで結構きついものがある。これが山の上なら涼しいんだが…。
というわけで、3日目はテント泊を取りやめて急遽青ヶ島の宿を取った。最初に青ヶ島の宿が取りにくいと言っていたけど台風の直撃前などはキャンセルで空いている事が多い。
宿泊先は「青ヶ島屋」にした。この前日にお会いした別の観光客の人にこの民宿はご飯もおいしくオススメだよと言われたのが理由だ。
テントを片付けて青ヶ島屋へと向かう道中やっと青空と二重カルデラの写真を撮影することが出来た。
また、青ヶ島本道と青空の組み合わせも撮影したがこれぞ島の風景の写真だ
青ヶ島屋の民宿
写真だと青ヶ島屋の民宿は一見狭い様に見えるが中は広く、冷房や洗面台、お風呂、トイレ等もきちんと完備してある民宿で女将さんもいい人なので個人的には青ヶ島での宿は青ヶ島屋をオススメしたい。
青ヶ島屋で少し仮眠を取ってから村内探索をまだ全然していないことに気がついたので出発
村で唯一の郵便局、だいたいどの島にも郵便局はあるのでゆうちょ銀行にお金を預けていれば営業時間内であればお金を降ろせお金の心配はないと思う。
青ヶ島小学校と中学校で生徒数は小中合わせて20名にも満たないが校舎は最新で非常に綺麗だ。多分自分が通っていた母校よりも綺麗な気する。
青ヶ島の電力は東京電力パワーグリッド株式会社という所が発電を行っている。
燃料はこの後わかったのだがあおがしま丸が輸送を行っている。
発電所を左に曲がると商店までの道がある。青ヶ島の道は2泊滞在していればだいたいわかるようになる。
商店の道を真っ直ぐ進むと
2. 神子の浦展望公園
神子の浦展望公園という展望所がある。ここからは晴れていて空気が澄んでいれば八丈島を見る事が出来るそうだ。ただ、滞在中毎日のように通っていたが一日も八丈島を見る事が出来なかった。まあ、夏場だと空気が霞んでいることが多いので見れたら本当に運がいいということかもしれない。
ちなみに八丈島から富士山は見えるみたいだが青ヶ島からは富士山を見る事は出来ないみたいだ。
この神子の浦展望公園では太平洋の青い海と青空を見れるのでお昼などを商店で購入してここで食べるのもありだ。
この後、天気が良かったのでもう一度ジョウマン牧場を展望出来る南無妙法蓮華経 八大龍王神へ向かった。
前日と打って変わってそこには島らしい光景が広がっていた。
3. 尾山展望台公園
続いて、前日行けなかった尾山展望公園に向かった。
尾山展望公園への道の途中で、山肌が緑色のコンクリート?みたいなのがあるが青ヶ島に上陸してからずっと気になっていたので寄ってみた所どうやら雨水の取り水場みたいだ。
青ヶ島には川や沢などが無いので水の確保が非常に難しい。なので、山肌を一部コンクリートを敷き詰めて雨が降った際に横の側溝に水が流れる様にして最終的にタンクに水が溜まるようになっている。ここで貯められた水(1万トンまで)が村内で使用される。
尾山展望台(4日目最終日に撮り直した写真)
取り水場を右に進む道がありそこの道を5分ほど進むと尾山展望台に出れる。
ここは星空の観測スポットとしても整備されているので歩きやすい。
尾山展望公園の全体像としてはこのような感じだ。大凸部と同様にほぼ周囲360度の展望が広がっている。村内から行くとしたら大凸部よりも尾山展望公園の方が向かいやすい。
尾山展望公園から東台所神社へと通じる道がある。
東台所神社の祭神は2種類があるそうだ。
〈国地(クニ)〉向けと〈島〉向けの2種類がある。前者は大己貴(オホナムチ)神であり、後者はハヤムサ(又はハヤムシ:正しくはテンニハヤムシサマ=天野早耳者様)・新神(しんがみ、浅之助)・おつな様である。
引用元:東台所神社の二通りの祭神
後者の神様は、恋人に振られた後斧で7人を殺傷させた後に入水して自害した浅之助を祟り神として祀っている。
しかし、現在は縁結びの神様として信仰を集めているという風な紹介がされているが霊感がない自分でも雰囲気的な恐怖を感じこの神社は訪れていない。
こうした雰囲気の場所は大凸部に行く途中の東台所神社へ向かう鳥居などでも薄気味悪さをやや感じた。伊豆諸島の神津島には返浜という心霊スポットもあるがそれと同じ雰囲気を感じていた。実際に鳥肌も何故か立つ部分がある。
実際に聞いた話だが巫女さんは東台所神社や大里神社、尾山展望公園はあまり良くない気があると聞き逆に下の写真の大凸部(おおとんぶ)は守られているとのことだ。
ただ、この話は尾山展望公園などに行く前に聞いていたので話を聞いて単なる思い込みの部分もあるかもしれないが、人も全くいなく鬱蒼とした感じの雰囲気があるので薄気味悪さを感じる部分として仕方ないと思う。
一方大凸部に関しては展望が開けており開放感から安らぎの場所として霊的に守られていると感じる部分もあるかもしれない。
4. 大凸部 (おおとんぶ)
大凸部は青ヶ島で一番標高が高い場所にある。道中は途中まで車で行く事ができる。
車を降りてから滑りやすい道を10分ほど上がって行くと360度のパノラマが見える展望台に到着する。
尾山展望公園とはまた違った角度からカルデラを見る事が出来る。カルデラ内を見る展望の良さとしてはこちらの大凸部の方がいい
大凸部から村内
大凸部から現在通行止めとなっている都道
大凸部での風景を堪能した後は宿に戻って再び仮眠を取った。
テント泊での疲れが思っていた以上に溜まっていたようだ。
その後日没の時間になったので夕焼けを撮りに
こちらも前日とは違い綺麗な夕焼けを見る事が出来た。それと幾分か空の状態は改善されたのでこの夜の星は期待出来そうだ。
青ヶ島屋での夕ご飯 魚介系中心だが島寿司なども出て話に聞いた通り非常に美味しかった。
5. 3日目 青ヶ島での天体撮影
3日目の青ヶ島の天体撮影記については別途記事にしているのでそちらをご覧ください。
6. 4日目 楽しかった青ヶ島を出る。
台風13号がだんだんと青ヶ島に接近してきた4日目に青ヶ島を脱出する。
その4日目だがこれまでの天候の不安定さが嘘のような快晴が広がっていた。
台風前は嵐の前の静けさなのかこうした晴天になることがしばしばある。
この日のヘリコプターはほぼ満席だがキャンセル待ちで一席空いていた。なのでヘリコプターでの脱出も視野に入れていたのが一応「あおがしま丸」が条件付きでの就航予定で「あおがしま丸」に乗船してみたかったのもありヘリコプターを見送った。
しかし、あくまで「あおがしま丸」は条件付きでの着岸なので最悪着岸しない可能性もある。そうなれば翌日は台風の影響を諸に受けるので島からの脱出が出来なくなる可能性がある。そうしたリスクも承知の上で「あおがしま丸」での脱出を選んだ。
「あおがしま丸」出港は12:50なのでそれまではこの晴天を生かしたいと思いこれまで曇っていて微妙だった大凸部や尾山展望台公園の撮り直しを行ったらあっという間に時間に近づいて来た。
お昼は民宿「あおがしま屋」におにぎりを作ってもらった。本当に「あおがしま屋」にはお世話になった。
その後、三宝港に着くと港には台風からのうねりが入っており桟橋を超えるかのようなうねりがあった。
これで船が本当に着岸出来るのかという不安しかおきない…。ただ、島の人が言うには条件付きでも翌日からは欠航が続くのでこのぐらいなら着岸するようだ。
12時30分近くになると八丈島の底土港から来た「あおがしま丸」が見えて来た。
最初は桟橋の右側に着岸しようとしていたが時化が酷いのか右側を諦めて桟橋の左側に着岸しようとした。
しかし、左側の方がうねりに伴う時化が酷く結局右側での着岸となった。
この時船が八丈島に戻ろうとした雰囲気があったのでかなり冷や汗をかいていたが無事着岸できほっとした。
「あおがしまの丸」の乗船券。青ヶ島の航空写真がプリントされている。だいたいは青ヶ島へはヘリコプターで来てヘリコプターで帰る人が多いのでこの乗船券としてはかなりレアな物だと思う。
いよいよ青ヶ島とのお別れだ。
出港してしばらくすると青ヶ島の全景が見えてくる。
台風前にしては穏やかな空が広がっていてる。初日からこんな天気だったら本当に最高だったのに…。にしても本当に断崖絶壁の島だ
村内はこの断崖絶壁の上にある。ヘリコプターで来ると断崖絶壁さはそこまでわからないが船から見るとこの島の壮大さがわかる。
「あおがしま丸」自体はつい最近新造された船で全体的に新しい
船内には青ヶ島の写真が展示されている。
船の上にはベンチも用意されており夏場は直射日光があれば暑く感じてしまう。
2時間半ほど揺られ16時前に八丈島の底土港に到着した。
6. 5日目 まさかの船が欠航…飛行機も空席待ちが200人…
本来は青ヶ島から八丈島経由で御蔵島にはしごする予定だったがその予定は台風のせいでおじゃんとなり大人しく撤退することにした。
4日目に八丈島に到着したのは16時前なので残念ながら当日八丈島を離脱は出来なかった。なので、翌5日目の朝の「橘丸」で帰ろうとしたが朝の5時に東海汽船のHPを見ると八丈島出港がまさかの欠航…。いや条件付きでの出港となっていたのはわかっていて流石にギリギリ大丈夫かと思っていたが駄目だった…。
なので、急いで帰り支度をして飛行機の空席待ちを並んだが朝の7:30に並んだ段階で空席待ちは50人となっていた。もしこの5日目に帰れないと翌日は台風が直撃して飛行機は欠航して、船も2日間は欠航するので2日間は八丈島に閉じ込められる。
ただ、ここで一つの秘策的な脱出方法がある。
それはヘリコプターで八丈島から伊豆大島へ向かいそこから出港予定の「さるびあ丸」に乗船する手段だ。
もちろん様々なリスクやデメリットがある。それは
•ヘリコプターが欠航すること
•八丈島から伊豆大島までの料金は24000円でそこから荷物の超過料金がかかる。
などなど。特に金銭面では本当は使いたくなったが2日間閉じ込められると考えて宿泊費用やその他諸々を考えると結局の所そこまで費用面では大差ないと思い。ヘリでの脱出を目指す事に
最初空港に入った後にこの裏技を知ってる人がヘリコプターのカウンターに誰かしら並んでるかなと思っていたが他の観光客は全員空港カウンターへ向かっていたので無事一番乗りを果たせた。(実際は二番乗りだった)
その後青ヶ島の受付が終わった後にカウンターの人から伊豆大島までの航路は予約が入っていなく乗れるということで無事に八丈島を脱出出来た。
出発の時刻になり八丈島を離陸した。ヘリコプターは風には強いみたいで台風でもすぐに欠航にはならないみたいだ(変わりに霧等には弱い)
ヘリコプターで八丈島から伊豆大島までは1時間ほどの遊覧飛行となる。
この時、山下達郎の「Ride on Time」が頭に流れるほどの綺麗な青空と夏ノ雲が広がっていた。
写真の真っ正面に見えるのが台風の外縁の雲でもうだいぶ近づいていることがわかる。
本当の予定はこの御蔵島で滞在予定だったがまあ仕方ない…。
御蔵島の後は三宅島へ
去年三宅島を訪れた際に泊まったキャンプ場が見える。
三宅島を過ぎた後は遂に伊豆大島へ!
無事伊豆大島に到着して「さるびあ丸」に乗船することが出来た。ちなみに「橘丸」も既に到着しており伊豆大島で「さるびあ丸」と「橘丸」両方が同時に撮れる機会はそうそうないので記念に撮影しておいた。
帰りには「さるびあ丸」からヘリ空母「いずも」を見る事ができた。