伊豆諸島での全島での天体撮影を目標に活動としてます。
伊豆諸島で現在訪れたのは、
新島
になります。元々八丈島で初めて天の川撮影をして以来伊豆諸島の空の暗さに惹かれて伊豆諸島全ての天の川を撮ってみたいという気持ちから毎年1〜2島を訪れて撮影しています。
伊豆諸島は青ヶ島などを含まれると全9島(伊豆大島、利島、新島、式根島、神津島、三宅島、御蔵島、八丈島、青ヶ島)になります。今年は折り返し地点となる第5島目の三宅島を訪れました。
目次
三宅島ってどんな所?
まず初めに三宅島の場所にどんな所かと言うと東京の竹芝桟橋から船で6時間、調布空港から飛行機で50分かかる位置にあります。位置的には、神津島と御蔵島の間にあるような感じです。
三宅島は2000年に火山噴火が起きており全島避難が行われた島で、記憶にもある方が多いと思います。現在でも火山活動度ランクAの活火山で20年に1度は噴火している島でもあります。
なので、多くの火山によって形成された様々な地質的風景を見られる面白い場所です。
それと全島避難で人がいなくなって豊かな海になったので魚釣りやダイビングが有名なします。島一周はおおよそ35kmで車だと一時間弱かかります。
三宅島の空の暗さは?
空の暗さは、街明かり等が少なくかなり暗い空です。神津島も暗い空だったのですが三宅島も劣らず綺麗な星々が見えました。特に今回は月明かりがあったのですがそれでも美しい天の川見えていたのでやはり伊豆諸島の島々は天体観測に適していると改めて思いました。
そんな三宅島の天体撮影記を今回は初めから振り返ってみようかと思います。
光害マップ
(2018年追記)
島村がある所は明るいですが、岬とかに行くとほぼ真っ暗な中での天体撮影が行えます。特に、伊豆岬という所は大変空が暗く、この後紹介しますが近くにトイレやベンチなどもあるので過ごしやすいです。
ちなみに島村からでも薄らと天の川が見えたので天の川の位置さえわかればどこからでも見えるんじゃないかと思います。
東京から三宅島へと出港
今回も船での旅程で、これまで新島、式根島、神津島と東海汽船のさるびあ丸という船に乗っていきましたが、三宅島は橘丸という2014年に就航したばっかりの新しい船での船旅でした。ちょうど台風五号が接近していて一時船が欠航になるとひやひやしていたのですが、なんとか条件付きで運行してくれて助かりました。
新造船でもあってかさるびあ丸より過ごしやすい環境が整っていましたね。
船の振動等もタンデムハイブリット方式の電気推進システムを採用されているのでさるびあ丸よりかはるかに乗り心地が良かったです。といってもさるびあ丸は平成4年に建造された船なので比べるのがそもそもおかしいですが…。
さらに2等和室でも全室に頭で区切られている寝床やロッカー、靴箱が装備されていました。これはさるびあ丸にはなかったので快適度が全然違いましたね。
出港時間は東京の竹芝桟橋を22:30に出航で到着が翌朝5:00のおおよそ6時間の船旅となります。特に夜間遅い時間に出発ということで、会社終わりに船に乗って島へと行くことも可能です。また、夜間には東京の夜景や羽田空港の夜景、そして、レインボーブリッジの真下を通っていくので多くの観望が楽しめます。
その後就寝。三宅島に近づくと船内アナウンスが流れそこで起床。
5:00に三宅島の錆が浜港に到着。天気はあいにくの曇り模様でしたが午後になるにつれ回復してきました。
到着後、予約していたレンタカーを借りて大久保浜キャンプ場へ
島での活動はレンタカーを借りるのがオススメです。島での移動などがぐっと楽になります。
レンタカー料金は3日間借りて15000円ほどでした。グループで利用するならもっとお安くなりますので借りておくのが本当に吉です。
三宅島大久保キャンプ場
大久保浜キャンプ場は三宅島の観光協会にテント泊申請を提出すれば 無料で使用できます。炊場も整備されていて、面白いことにトイレにはウォッシュレットが付いている!
これ他の島のキャンプ場ではなかったのでとてつもなく驚きました笑
三宅島は、観光名所にはトイレがあるのですが、ほぼ全てのトイレにウォッシュレットが付いていました。
キャンプ場に到着しましたがまだ曇り模様。
この翌日は天候良かったのでその写真でキャンプ場の様子を紹介してきたいと思います。キャンプ場はテント20張り以上は張れそうな場所でしたが想像していたよりか狭かった印象を受けました。7月末の夏の時期でだいぶ混み合ってるかなぁと思っていたのですが全然人がおらず下の写真のように悠々とテントを張れました。
また、式根島、新島のテント場と違い虫が少なく快適な場所でしたね。式根島とかは虫というか蜘蛛やら蟻が多くてなかなか大変だった記憶しかない…。
また、下の写真のようにキャンプ場からは海を見る事が出来ます。
海岸ではライフセーバーさんも監視に来ているので安心して海に入れます。三宅島の海岸は溶岩質の岩や砂利が多く黒い海岸となっているのが特徴です。また、砂は荒いので普通の浜の砂に比べ足に砂が付いたりはしにくいので快適に過ごせます。
テント場近くには車で2分ほどでいけるスーパー等もありますので最悪そこで買い物ができます。ただ、どの島でもスーパーが閉まる時間は早いです。19時にはだいたい店は閉まっていますし買い物は早く済ませた方がいいでしょう。
三宅島観光スポット巡り
ではここから訪れた観光スポット紹介を
メガネ岩
まず初めに、メガネ岩になります。メガネ岩は火山の溶岩が波の浸食で削れて行き二つの穴が空いたのでメガネ岩と呼ばれています。しかし、台風により片方のメガネ岩が崩れいまではメガネ岩ではなくなっています。
そういえば三宅島にはジオスポットという看板がちらほらと見られます。全部でいくつあるかは忘れてしまいましたが島内散策をしていると絶対に目にするはずです。ジオマップというこうしたジオスポットの案内のパンフレットがあるので時間がある方はジオスポット巡りをするのも楽しいです。
火山体験歩道
また、メガネ岩から少し移動すると上の写真のようなに溶岩に覆われた廃校を見れます。自然の驚異がありのままに伝わってくるので凄かった。また、島内には多くの廃墟があるので廃墟好きの方も楽しめるんじゃないかと。というか廃墟好きの方は既に知られているかもしれない。
七島展望台
お次ぎは、最高の眺めが見られる七島展望台へと向かいました。七島展望台はその名の通り天気が快晴であれば伊豆諸島七つの島をことが出来る展望台です。
七島展望台までは展望台の入り口から林道を進み15分ぐらいで到着できます。
訪れた時は天気が微妙で、御蔵島しか見る事ができませんでしたが、観望が最高の場所でした。それとある程度標高があって風も吹いているためめちゃくちゃ涼しかったです。早朝到着でだいぶ疲労が溜まっていたのかここで少し仮眠を取りましたがほんと気持ちよくだいぶ長い時間昼寝をしていました。
展望台までは自転車で来れるっちゃ来れるみたいですが道中はかなり大変だと思います…。
展望台の近くにも廃墟が、この廃墟の向こうは火口で現在は立ち入り禁止となっています。まだまだ、火山性ガスが出ているのでかなり危険だそうです。
大路池
この展望台でゆったりとした時間を過ごした後は大路池へと向かいました。
大路池は元々火山の火口に水が溜まって池になったもので、周囲を散策することができます。また、三宅島はバードウォッチングでも有名な島で、野鳥の綺麗な鳴き声を聞きながら散策できます。ただ、真夏は暑いので汗だらだらでそんな余裕はありませんでしたが
椎取神社
椎取神社は有名な神社で、噴火の際に鳥居が埋まり鳥居の上部が下の写真のようにかろうじて出ている状態になっています。
新たな本殿がすぐ近くに建てられていますが、本当の本宮はこの更に徒歩5分ほど行った場所にあります。雰囲気としてはものすごい厳格なもので、不思議な空間でしたので訪れたらぜひ行ってみてください。
伊豆岬展望台
伊豆岬展望台は三宅島で夕焼けスポットとしても有名な場所です。さらに、ベンチ等も用意されているので恋人と一緒に沈む夕日を見る場所としてはオススメな場所だと思います。こちらは近くにトイレもありますし、屋根付きの展望スペースもあります。
三宅島 天体写真ご紹介
本題の天体撮影記には入ります。
今まででは梅雨明けの天候が良くなる8月前半あたりを狙って伊豆諸島を訪れていましたが、三宅島は7月末に訪れてます。何故、7月末を狙ったかというと三宅島では7月末に「ふれあいらんど三宅島マリンスコーレ21フェスティバル」で花火大会が行われるためです。
ただ、花火と天の川を撮影するには、下記の条件をクリアしないといけません。
一つ目はまず島にたどり着くこと
二つ目は天候(曇ってたらもちろん撮影できない!)
三つ目は月明かり(月が明るいと天の川が写らない)
この条件を切り抜け撮影出来たことは非常に運が良かったと思います。ちなみに2018年は満月なので今年失敗すると再来年まで待たないといけないので本当に成功して良かったと思います。
花火と天の川の撮影場所としてはメガネ岩付近の駐車場を選びました。ここからだと丁度天の川と花火が狙えます。
花火大会が始まる1時間前は、雲が多くこれは厳しいかなと思い待っていましたがその後天候が回復し、天の川方面の雲はほとんど無くなりました。しかし、水蒸気量が多いのかクリアな写真にならなかったのは残念でした(これは仕方ないけど…)また、花火大会の間は晴れていたのですが、花火大会終了後にはまた雲が出て来たのを考えると本当に運が良かったと思います。
花火と天の川同時に撮影を狙いましたが、花火を撮ろうとすると天の川が写らなく、天の川を撮ろうとすると花火が露出オーバーになってしまうために、結局後で比較明合成で重ねました。三宅島の花火大会は、有名どころの花火大会と違い一発ずつ上がっていくので、写真としては非常に撮りやすかったです。あくまで同じ位置での比較明合成になります。撮影場所を変えて天の川を撮影してそれを合成しているわけではありません。このように天の川と花火を同時に見られるのは、三宅島ぐらいしかなかった記憶があります。(他の離島でも花火大会はやっていますが、方向的に天の川と一緒に撮影できるのは三宅島ぐらい?)
メガネ岩と天の川
花火大会終了後はメガネ岩と天の川を撮影していました。
ただ、この場所は港からの明かりが結構入ってくるので撮影スポットとしては少し微妙かなと…。
伊豆岬灯台と天の川
この後、場所を変えて先ほど夕焼けスポットで紹介した伊豆岬展望台からの天体写真になります。
↑上の写真は、天の川と展望台と月の写真になっています。使用しているレンズはシグマ14mm Artになります。
7月の後半から8月の前半にかけて天の川と灯台を一緒に撮影する時間帯としては個人的に22時ぐらいがベストだと感じました。
伊豆岬の地層と天の川。去年訪れた神津島に匹敵するぐらいの天の川の美しさでした。
離島は水蒸気量がもっと少なければとてもとても美しい天の川を見る事が出来るはずです。これだから離島での天の川撮影はやめられない…。
少し時間が立つとだんだんと灯台に天の川が傾いて灯台に近づいてきます。
地上の風景は灯台の灯りに照られて昼みたいな明るい風景写ります。
写真はかなり晴れ渡ってるようにみえるのですがこの後雲が急に湧いてきて全く撮影が出来なかったので一日目は伊豆岬灯台で天体撮影を終了しました。
離島は雲が急に発生したり消えたりするので、GPVなどの天気予報はあまりあてにならないです。
富賀浜からの天の川と御蔵島
二日目は、富賀浜から御蔵島と天の川を撮影しました。
↑御蔵島にかかる天の川
このあと、写真に写ってる雲が移動してきて撮影できず…。御蔵島での天の川の撮影は来年、再来年あたりを予定していますが、結構難易度高そうな場所です…。
撮影時刻は20時頃、この時間帯だとまだ空も明るいですし、月も半月を超えているので明るい空が広がっています。こうなってしまうと都内や光害がある場所では天の川を目視することが出来ませんですがそういったものがない離島では、例え月があっても天の川を観測する事が出来ます。
そう言えばシグマ ART14mmを使用していたら月明かりのせいか右上にフレアが入っていました。これはカメラの液晶だと全く気づかなく家で現像してる際に気がついたほどです。シグマ独特の緑のフレアが出てるので、強い光源(月明かり)などには夜間でもかなり気をつけた方が良さそうですね。
それでは今回の三宅島での天体撮影記を締めたいと思います。
三宅島ではまだまだ、撮影できるスポットがあるので残りのスポットも今度訪れて撮影したいです。それと次はダイビングとかの島遊びも楽しんでみたいですね。
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