カメラと星景写真の日々

まだ見ぬ星景写真を求めて

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【天体撮影記 第8夜】 長野県 天体撮影の聖地(メッカ)と呼ばれるしらびそ高原を訪れて来ました!

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目次

 

1. 前置き

長野県飯田市上村にある標高1918mの高原。

しらびそ高原からは南アルプス雄大な景色が広がっています。

また、標高が高いことと南アルプスによって都市圏からの光が遮られるため比較的暗い空として天体観測地として有名な場所です。

 

自分も以前から訪れたいと思っていた場所でしたが、しらびそ高原周辺は交通の便が悪く首都圏からだと中央道で諏訪を経由して中央道名古屋方面へ南アルプスを迂回しなければなりません。そのため、今まで撮影候補としては上がっていたのですが訪れる機会はありませんでした。

しかし、11月の始まりの週末の天気があまりに良かったので今回初めて訪れました。

 

訪れた感想としては、非常に良かったです。手つかずの自然が多く残っており秘境感を味わえる場所でした。

また、今回+αで紹介する下栗の里や旧木沢小学校など多くの観光スポットにまとめて行けるという点でも楽しかった場所です。

そして、落葉樹が多いため、紅葉がとても綺麗でした。

 

2. しらびそ高原からの夕景と星空

自宅からしらびそ高原までの所要時間は途中渋滞に巻き込まれたりして6時間ほど掛かりました。行きは新東名の浜松浜北ICから国道152号線から中央構造線沿いを進んで行きました。

グーグルマップでは国道152号線青崩峠で途切れているように見えますが、実際は県道369号線の道が切り開かれておりそのまま国道152号線を直進できます。それを知らずに行きは佐久間湖からのルートを選んだことが大きな時間ロスでした。

帰りは県道369号線ルートで行ったのですが道が狭く車のすれ違いが非常に大変でしたのでここを通る際は気をつけなければなりません。

そうしてしらびそ高原に到着のは薄暮の17:00に到着。

道中に南アルプスが見える所があったのですが山々が赤く染まっていてとても綺麗でした。しかし、運転中のため写真は撮っておらず勿体ない事をしました…。

 

 

ハイランドしらびその駐車場に車を一旦止めて車を降りた時、声を失うほどの夕暮れが広がっていました。下の写真も綺麗ですが、実際に見た時はあまりにも美し過ぎて涙が出そうなぐらいの夕焼けでした。

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丁度、三日月と宵の明星が輝いていたので久しぶりにインターバル撮影をしましたがこれが後ほど大きな正解となりました。

 

3. 薄暮の空に流れる流星

一台のカメラをインターバル撮影でしばらく放置している間は別のカメラで星を撮っていました。その時ふと星空を青緑色の光が横切って行きました。

方向的におうしざ流星群の火球でした。あんなにも長い火球は本当に初めて見ました…。願い事を何回も唱えることが出来るほどの長い流れ星。

すぐにインターバル撮影中のカメラを確認しに行きました。

そしてたら…

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見事に長い流星が写っていました。本当に長い…ここまで長い流星を撮影できたのも初めてです。

構図的にも黄昏色の空、宵の明星、月、流れ星、天の川と贅沢な物になっています。

ただ、右側が物寂しいのが少し難点ですが…。

それでも、美しい夕焼けや美しい流星を見れたこの日は本当に運が良く、帰りに車で事故るんじゃないかと思ったぐらいです笑

 

この後もまた、火球が流れるのではないか?と期待しましたが残念ながらちらほら流星は見えましたが火球レベルは撮影できませんでした。

 

ハイランドしらびその駐車場には19時ちょい過ぎまでいましたが、19時半以降駐車場が閉じられると宿の人に説明され、もう一つのスポットの方に向かいました。

ちなみにハイランドしらびその駐車場は2千円払えば車中泊が出来るそうです。昔はお金を撮っていなかったそうですが何かあったんでしょうかね?

もう一つの撮影地はハイランドしらびその駐車場から車で10分ほどで到着する場所です。

日本で唯一の隕石クレーターがある場所です。この場所こそが天体観測ファンが集まる場所です。

車を降りるとそこには大砲の様な天体望遠鏡がいくつも並んで星雲撮影などにいそしんでしました。

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 この場所は星景より星野撮影や星雲撮影等に向いている場所のため、普通のカメラで撮影している人があまりいませんでした。

自分もいつか天体望遠鏡を購入して再びしらびそ高原で撮影したいなと思っています。

 

この場所で撮影した写真を

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 冬の星座達

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 木々の隙間からカシオペア座

冬の星座が早い時間から昇ってくる時期になりました。

写真の現像は冬ということで青を基調に現像しています。

冬の星は明るい星が多くて、ソフトフィルターを使用すると星々が強調される写真になります。

 

0時近くまで撮影した後、長時間の運転のせいか眠気が襲って来てこのまま車中泊しました。あと、11月初旬の撮影は寒さ対策をきちんとしていないと本当に死にます…。

そして、翌朝5時頃に起床。車の結露した水は寒さのせいか凍っていました。天体観測していた人もいつの間にかに帰宅している人が多く、あたりにはちらほら残っている程度でした。

 

ちょいと朝飯を食べたりして6時前に下栗の里へと移動を開始しました。しらびそ高原から下栗の里へは林道が続いていて30分程度で下栗の里に到着出来ます。

道中は朝焼けと南アルプスの紅葉した木々に囲まれた林道を通りましたがここも綺麗な場所でした。

 

4. 下栗の里へ

下栗の里も以前から風景の写真サイトとかで写真を見てから訪れたいと思っていた場所でした。

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山の斜面に切り開かれた村、昔は林業が盛んだったためこうした開拓が行われたみたいです。

朝の光に照らされた村はとても幻想的でした。

ちなみに撮影場所は村の人が整備したそうです。整備費用を寄付ボックス募っているので美しい風景の保全のため自分もお金を寄付しました。

撮影場所は駐車場から徒歩15分程度。坂もほとんどなく歩きやすい歩道が整備されていました。

 

下栗の里を撮影してから次は旧木沢小学校へ

 

5. 廃校の旧木沢小学校を探索

長野県木沢地区に佇む旧木沢小学校は平成11年に廃校となった後者が今でも残されています。 地元の方によって残される木造小学校は何故か木造小学校に通っていなかった自分でも懐かしさを感じる所でした。

 

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入場料は無料(ただ、こちらも保存の寄付を募っています)で校舎内を見学する事が出来ます。

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昔ながらの机や教材、当時の雑誌類も集められていてまるで時が止まったような間隔に陥ります。

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昭和の感じを思う存分に楽しめる場所で、時間の都合が無ければもう少しいたかったと思える場所でした。

 

6. 最後に

長野県飯田市付近は秘境感があります。観光客もなかなか訪れにくい場所なので人もそんなにおらずゆっくり出来る環境が整っていると思います。

秋は紅葉が美しく、温泉もちらほらとありますので訪れにくい場所ですが一度行ってみるとまた行きたくなるそんな所でした。

 

7. 撮影機材 

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 5D Mark III ボディ EOS5DMK3

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 5D Mark III ボディ EOS5DMK3

 
Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 6Dボディ EOS6D

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 6Dボディ EOS6D