目次
1. 前置き
日本一高い山である富士山…いつかは最高峰に登ってみたいという夢をずっと持っていました。更にその日本一の山からの天体撮影を行うことも人生の夢の一つでした。
そして、やっと今回その夢を叶えることが出来ました。今回はその天体撮影記と登山記を綴りたいと思います。
2. 富士山登山記
登山の時期は8月の下旬頃でまだ下界は夏ですが、山の上はもう秋へと向かっている時期になります。
8:00に水ヶ塚駐車場に到着後ここから富士宮五合目に向かうバスで富士宮登山口へ向かいました。バスの料金は往復1800円で初便が6:00の富士宮五合目からの最終便が20:40でした。
水ヶ塚駐車場に到着した段階で真っ青な青空が広がっていて富士山頂にも雲がかかってなく本当に美しい風景でした。
バスに揺られて30分して富士宮口に到着。マイカー規制無い時には天体撮影スポットとしてオススメの場所です。
ルートは富士宮ルート
https://www.camp-outdoor.com/tozan/fujisan/route_fujinomiya.pdf
富士山表口五合目は標高2400mからスタートです。
六合目付近までは、そんなにきつい登りはなくスルスルと登れます。
青空の下で登るのと気温も高くないのでこの時点では快適な登山でした。
六合目は海抜2500mで五合目から100mほど登っています。富士山山頂が3776mほどなのでこれから1200mの標高差を登らなくてはなりません…辛い
時間としては五合目から六合目までは20分ほどと近いです。コースタイムは30分なのでコースタイムより早い到着です。
特にまだ余裕な感じはあったのでこのまま新7合目へ
新七合目までは1時間ほどかけて登りました。新七合目までは六合目から標高差300mあります。コースタイムは60分なのでコースタイム通りのペース
ようやく標高3000mを超えました。ここから元祖七合目までこちらも標高差は240mほどでコースタイムは50分なのですが、60分掛かってしまいだんだんとペースが落ちていました。
これは、天体撮影のための機材(フルサイズ+レンズ+三脚)を持って重量的に一般の人より荷物が重いので体力が減るスピードが早かったんじゃないかと考えています。
八合目標高は3250mで元祖7合目からはコースタイム50分だが1時間20分も掛かってしまってる!この辺から頭痛や倦怠感が出て来て足取りが重くなって来ていました。
でもでも登りはまだまだ続く…
やっとのこさ標高3400mの九合目まで…ここでもう頭痛がかなり酷くなって来たので気休め程度ですが酸素缶(2000円ぐらい)を購入し少し休憩しました。
この8合目から9合目までのコースタイムは50分ですが…1時間10分も掛かっています。
9合目からの道のりはさらにきつい傾斜がかかりわりと多くの人が道ばたで座り込んでもいます。ここから最後が本当に大変でした。
絶景でしたが写真を撮る元気もなく記録に残してないのは後悔しています。
九合五勺に到着九号目からはコースタイムで40分のところ1時間ほど掛かっています。
富士宮口頂上の鳥居が見えて来ました。
もうここら辺では数メートル進んでは休む進んでは休むの繰り返しで撤退を考えたぐらいです。多分ガスが出ていたりしていたら間違いなく撤退していたと思います。
ただ、この天候の良さのおかげで活力があり最後まで登りきれたんじゃないかと
着いた!!!
九合五勺から富士宮口頂上まではコースタイムが50分ほどですが1時間以上かかっていました。
鳥居をくぐり振り返るとそこには綺麗な雲海が広がっていました。
標高が高いと空気が澄んでいるので濃い青空が広がっています。
到着時間は16時過ぎに到着。9時出発の16時着なので7時間もかかっています。コースタイムは5時間半なので1時間半の遅れです。かなりスローペースでしたが何とか登頂して本当にやりきった感があります。
その後重い身体を引きずり浅間大社奥宮で御朱印をいただきました。
値段は一つで1000円。左側の御朱印は12年に一度訪れる申年(小縁年)の時に限定として貰える特別な御朱印です。なので次に貰えるのは2016年後の2028年になります。また。その次の2040年は「御縁年」といいこの年に登ると一度の登山で60回分のご利益があるとも言われてるみたいです。
夕刻、日が徐々に沈み空が染まって行きます。
富士宮の10合目から富士山最高峰の剣が峰は10分足らずの所にあり、馬の背以外は比較的ゆるやかな登りで登頂することができます。ただ、疲れきった身としては馬ノ背は本当に最後の難関でした。
「剣が峰より、富士山火口を望む。」
剣が峰行ってから体力的に夕焼けを撮る気力もなく浅間大社奥宮の前で寝ていました。
ただ、そのおかげで高度順応したのか頭の痛さも引いてきて自由に身体が動くようになりました。
「黄昏の空、夜空が訪れるまで」
後は、空が暗くなるまで待機です。
3. 富士宮山頂からの星空
だんだんと空が暗くなってきて天の川が見えて来ます。
雲海が出ているのと下の街明かりでもの凄い幻想的な世界になっていました…。これが見たかったんですよ…思い描いた通りの光景でした。
ちなみに富士山頂で天の川と雲海を撮影するなら方角的には富士宮山頂からが一番です。
「広がる雲海と天の川」
Canon 5DMarkⅢとタムロン15-30mmF2.8と三脚担いできた苦労が報われた瞬間です。天候も心配していましたが晴れてくれて幻想的な風景を見る事ができました。
雲海×鳥居×天の川とこれ以上のない最高の組み合わせで撮影することができたのが非常に嬉しかったです。
ただ、意外と山頂は町灯りの光害の影響が大きいなと感じました。まだ、南伊豆の空の方が暗いイメージです。
「富士宮山頂の鳥居と夏の天の川」
夏の晴れた日のほんのひと時しか撮れない構図。画像検索掛けてもこの構図あまり見かけないというかほとんどないんですよね。(8合目の鳥居と天の川の写真は見かけますが)
山頂の気温も10度下回っていて冬の装備でもかなり寒かったです。多分長時間いると低体温症になります。ツェルト持って来ていたのでそれに包まっていました。
ツェルトは間違いなくどんな登山でも持っていた方が良い代物です。
天の川が見える時間帯になってから一時間後もう撮りたい構図は撮ったので、下山を開始しました。下山時はめちゃくちゃ早くコースタイム4時間のところなんと3時間程で下山できました。この時多分ハイなテンションになっていたと思います。(危ない…)
まあ、真夜中なので7合目付近までは登ってくる人とほとんどすれ違いませんでした。
一人ぼっちの下山は恐怖感がありましたが星空を見ながらの下山と不思議な雰囲気が広がっていて最高の思い出になりました。
4. 富士山山頂の空の暗さについて
富士山山頂は真っ暗な空が広がっていると思われがちですが実際は晴れているときは下界からの街明かりを思いっきり受けるので空は明るい方なんですよ。ただ、空気が澄んでる分見える星の数は違います。それと濃い雲海が出ると町灯りが遮られてとてつもなく暗い空になりますので雲海が出るか出ないかで写真の写り方は全く変わると思います。
ちなみに光害Mapだと…?
何と値は0!!
0の値は初めて見たというか値的にあったんですね笑これは結構衝撃的でした。
5.まとめ
今回高山病にかなり気をつけていったのですがそれでもなってしまいました。
まあ、原因は荷物の量が多くて負担になっていたことが一番だと思います。
通常の登山だけなら荷物は必要最低限にしていきたいものです。
富士登山最高峰を登る+12年に一度の御朱印+山頂での天体撮影と全ての目標を達成できたのは本当に運がよかったと思います。(先月行った大将軍八神社のご利益?)
ただ、富士登山はもういいです笑
個人的に一回いけば満足な感じでした…。
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