カメラと星景写真の日々

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【天体撮影記 第64夜 流星群編】 三大流星群 ペルセウス座流星群が流れる夜に

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目次

 

1. 前置き

2018年もやってきました三大流星群のペルセウス座流星群

今年は極大期が13日の午前10時で明け方がピークとなりますが、12日夜から13日明け方は月明かりもなく観測条件としては最高の分類になりました。

 

自分はピーク時の天候と休みの都合上で11日の夜から12日の深夜1時ぐらいまで撮影していましたが、ピークの一日前でも明るい流星がバンバン流れていました。

 

今の時期、夜20時ぐらいには金星、木星土星、火星の惑星の並びも観測出来ますのでペルセウス座流星群と合わせてご覧ください。

 

2. ペルセウス座流星群について

ペルセウス座流星群は相当古くから観測されている流星群で「しぶんぎ座流星群」、「ふたご座流星群」に並ぶ三大流星群の一つとして数えられている。極大期には一時間に30個から60個の流星が出現して、明るい火球が多く楽しめる流星群となっています。

流星の元を出す母彗星は周期133年のスイフト•タットル彗星と指摘されています。

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昨晩ペルセウス座付近を撮影した写真になります。

ペルセウス座自体かなり見つけにくいので見つけやすいWのカシオペア座を見つけた方が放射点は見つかりやすいです。

 

満天の星空の中でどこを見ておけば良いかというと実は放射点からは確かに流星が出て来ますが放射点に近いほど経験的にですが流れる流星は短いです。

なので、個人的には放射点の反対側を寝転びながら見るのがオススメしています。

 

3. ペルセウス座流星群の写真

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久しぶりにCanon EOS 6Dセンサー改造Verで撮影した写真になります。

改造カメラは改造していないカメラに比べて独特の色合いが出ます。改造カメラの本来の使い方としては、星雲の赤い波長の写りを良くするためですが星景写真に用いてもその効果を発揮します。

上の写真の流星はさそり座と木星の間に流れています。この流星自体は肉眼で目視していましたが残念ながらそこまで明るい流星ではなく写真写りも少々悪い感じでした。

しかし、天の川の下に雷雲があり、自分的には雷雲と天の川を同時に撮影出来た初めての写真になります。

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こちらがTwitterに上げた大火球の写真になります。日にちは2018年8月11日 23時24分10秒(カメラ内の時計データより)

 

これまでも流星群の撮影は何度も行ってきましたがここまで見事な火球をきちんとした構図で捉えることが出来たのは初めてです。(だいたいいつもカメラと違う方向に流れてしまう)

 

地上部は雲海でさそり座は沈んでしまっていますが南斗六星や火星、土星そして立っている天の川に突き刺さる様な火球を撮れたこの構図はかなりお気に入りになっています。

欲をいえば流星の始まりから撮影したかったのですが画角が足りませんでした。

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上の大火球が流れていから1分以内にも流星が流れました。こちらは火星めがけ流れる流星

去年のふたご座流星群の時も思ったのですが明るい火球の後に続いて流星が流れる事が多く感じます。

なので、すぐにカメラを止めて流星を確認するのではなく少し落ち着いて来てから写ったかどうか確認した方がいいかもしれません。

 

他にもちらほらペルセウス座流星群が写った写真はありますが大きめの流星はこのぐらいになります。

 

余談ですがPCの写真保存容量が一杯になってしまいました…。5年分の写真整理していかないと…

 

4. ペルセウス座流星群についてのわかりやすいサイト

www.amro-net.jp

www.nao.ac.jp

藤井 旭の流星群観察ガイド

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流星と流星群―流星とは何がどうして光るのか

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