カメラと星景写真の日々

まだ見ぬ星景写真を求めて

カメラと星景写真の日々

星景写真用レンズとして最高峰なSIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM Art

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SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM Artが発表されてすぐに予約してしました。

実は半年前にこんな記事書いて最高とか言っていましたがごめんなさいまさか14-24mm F2.8が出るとは思っていませんでしたので…。

SIGMAの14mm F1.8 DG HSM Artは星景写真用、まあどちらかと言えば天の川や流星撮影向きのレンズでした。(後で記事修正しておきます)

starryheavens.hatenadiary.jp

開放F1.8だとISO感度を低くしてノイズレスな天の川写真を撮るのに適しているんですよ。ただ、天の川だけを撮るならいいんですが星景写真だとどうしてもズームしたい時が結構あります。なので、使用頻度としてはタムロン 15-30mm F2.8が8割でSIGMAの14mm F1.8 DG HSM Artが2割程度でした。

 

なので、SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM Artが発表された時すぐに購入決心はしていました。が、今回はカナダ旅行等でもうお金が無い様な状態だったのでSIGMAの14mm F1.8 DG HSM Artを手放しての購入です…。

ただ、これでSIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM ArtとTAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USDの二台ズームレンズ体制になったので片方が壊れたりしてもどちらか片方を使用出来るというバックアップ体制も整いました。

また、ズーム幅もタムロンは望遠よりで使いたい時に、SIGMAは広角14mmで使いたい時と使い分けるので使用レンズ構成としての組み合わせとしてはいい相性だと思います。まあ、本音を言えば12-24mmのF2.8などと言った尖ったレンズを出し欲しかったんですが多分重さとか価格の都合上の問題とかあって出さなかったんでしょうね。(でもいつかはシグマさんなら出して来そうな雰囲気です。)

 

早速使ってみた感想とかを諸々書いていきます。詳しいレビューは雑誌とかでされると思うのであくまで簡単な感想になります。

 

目次はざっとんな感じで

 

 

SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM Artの値段について

一番驚いたのが値段、SIGMAの14mm F1.8 DG HSM Artの初値が17万円だったのに対してSIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM Artが15万円程と2万円も安い。

個人的には20万近くいくんじゃないかと思ってましたが、これはサプライズでした。

ここ最近は星景写真等の人気が高まっているので、あまり高い値段設定だと売れないと考えた可能性がありそうですね。

 

SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM Artの外観について 

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MapカメラさんでシグマArt14-24mm F2.8を購入しました。

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外観は、シグマのいつも通りのかっこいいデザイン…。重厚感と金属感が凄くかつてのコシナのレンズみたいな所有欲を満たしてくれます。(上の写真はサイド撮影し直しました。文字が緑色になっていますが、こちらは蓄光塗料を塗っているためです。)

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早速開封して、TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USDとSIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM | ArtとSIGMA 14mm F1.8 DG HSM | Artを並べてみました。

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長さとしては、TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD>SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM | Art>SIGMA 14mm F1.8 DG HSM | Artの順です。SIGMA 14mm F1.8 DG HSM | Artが一番小さいのはただ単純に単焦点なだけだと思います。

重量は

TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USDが1100g

SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM | Artが1150g

SIGMA 14mm F1.8 DG HSM | Artが1120g

なので、SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM | Art>SIGMA 14mm F1.8 DG HSM | Art>TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD順になりますね。

一番大きくて手振れ補正を積んでいるTAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USDが一番軽いってのも意外ですが、レンズのボディがプラ製ってのせいだからってのもあると思います。ただ、50g差なのでそこまで重さの違いは感じられませんでした。(感覚的にはシグマのレンズの方が金属なので重たく感じますが…)

 

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SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM | Artは出目金レンズで、SIGMA 14mm F1.8 DG HSM | Artとそれほど変わらない出目金さを持ちます。なので取り扱いに注意しないと前玉割りますので…。

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タムロンとの比較してみましたが全長はタムロンの方が長く、シグマの方が短いです。

太さに関してはレンズ周りは圧倒的にシグマの方が太いです。

扱いやすさでは、個人的にはタムロンの方が持ちやすくピントリングも操作しやすい雰囲気でした。

SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM Artはどんな人にお勧め?

SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM | Artは、この後の作例写真でも紹介しますが、星景写真を撮影している方にはかなりオススメなレンズだと思います。特にCanonユーザーだと純正だとまともな広角レンズが少ない中で広角レンズを選ぶとしたらSIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM | Artにした方が間違いなく幸せな撮影ライフを送れることが出来ます。

(ペンタックスは…まあしょうがない…)

ただし、堅牢性においては、純正の方がしっかりしていますし過酷な環境かで使うなら純正の広角レンズ一択だと思います。サードパーティ製のレンズも堅牢性は充分高まっていますがやっぱりそこは純正の安心感というか壊れる心配も少ない気がします。

TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USDとかは一回壊れてまた買い直しとかあったので…。

また、風景撮影において三脚にしっかりと固定して撮影する方にとってもオススメです。特に手振れ補正が付いてないので、三脚固定中に手振れ補正を切るのを忘れたとかいう事故が起きないので(自分は切り忘れが多い…)

その逆で手振れ補正を多用する方はTAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USDの方を購入した方がいいかもしれません。

あと、嬬恋高原での記事でも紹介しましたが、望遠寄りの構図を作るときはTAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USDの方が30mmまで望遠側で撮れるので便利です。24mmまでだと広過ぎてもうちょい望遠欲しいなぁってことも良くありますからね。

広角でなるべく広く天の川を撮りたい!って方はSIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM | Art一択です。これも次で紹介しますがさそり座から夏の大三角形まで一枚撮りで撮れるのでとても便利!

SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM Artの星景写真実写について

ここから実写写真でLRとかで彩度とかコントラストとかのパラメータは弄ってないほぼ撮って出しの写真を紹介していきたいと思います。

まず、一枚目は広角側の広角側14mm F2.8  90秒(赤道儀使用)で撮影した写真です。シグマ公式サイトでもこのぐらいの星の写りがあれば星景写真に使えるかどうかわかりやすかったんですが…。

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嬬恋高原で撮影した写真ですがこの日は空のクリアさもありレンズの作例写真を撮るには最適な条件でした。

上の写真を見てもらえばわかりますが、周辺減光が多少あるものの極端に大きく落ち込んではいませんでした。

TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USDよりも少し周辺減光が良いって感じです。

解像度についても正確なテストとかはしてませんが中央部から周辺に掛けて流石Artレンズって感じの解像力があります。これもTAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USDより優れているように感じました。

 

続いては四隅の様子を

下の写真は上の写真の左上の部分をトリミングした写真になります。

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四隅の端の方だと収差と周辺流れが若干見て撮れますが大口径レンズとしてはかなり補正されている印象です。SIGMA 14mm F1.8 DG HSM | Artではもっと盛大に収差が出ていましたが、SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM | Artはほとんど影響を感じられないほどでした。また、サジタルコマフレアも開放時において僅かながらにしか出ていなくしっかりとしたレンズ設計が行われている感じがしました。

ただ、個人的な見解ですが周辺についてはTAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USDの方が収差等がSIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM | Artよりも少ない印象です。ここら辺は14mmと15mmでの設計上なんらかの影響があっての違いかもしれません。

 

続いては望遠側21mm F2.8  60秒(赤道儀使用)の写真になります。

24mmの写真撮り忘れいていたので21mmで…すみません…。

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望遠側についてなんですが正直パソコン上で見たときは驚きました。解像力に圧倒されました。ここまでのものとは…正直TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USDと比べてみると望遠側の解像度についてはSIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM | Artの方が優秀だと思います…。なんだろう…でてくる写真が綺麗というか描写能力が秀でているというかと使用してみてまたこれ使いたいなと思える写真が撮れます。

ていうかこれ開放F2.8で撮影しているので赤道儀使用しながら絞ったら凄い解像度を誇るのでは…?

ちょっと次の撮影でF5.6まで絞った時の写真を撮影して追記したいと思います。

 

続いて同じように四隅の様子を

下の写真は上の写真の左上の部分をトリミングした写真になります。

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広角14mmのときと比べて周辺の収差がかなり減りサジタルコマフレアもほとんど見られません。星もしっかり点像として描写されていますので星景写真としては完璧なレンズ…。

シグマの技術力の高さが見て取れます。20年前のシグマのレンズだと写らないとか安いだけとか言われていたそうですがその時代に比べてとてつもなく進歩していますよね。

 

最近だと設計のコンセプトの違いだとは思うんですが、写りに関しては純正よりもサードパーティ製の方が高い気がします。その分重さとかは犠牲にしていますけど。

 

14mmで夏の天の川と夏の大三角形

こちらは広角側の広角側14mm F2.8  22秒の赤道儀未使用の写真です。

ソフトフィルターを使用しているため解像度は落ちてしまっています。

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ここで紹介したいのは、14mmあれば夏の天の川と夏の大三角形の大部分を納めることが出来るということです。もちろん15mmでも出来なくはないですが広角になるにつれ1mmの差は大きくなって来ます。

 

まとめ

最期にまとめを

SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM | Artの星景写真用レンズとしてのメリット

•フルサイズ超広角レンズにしては値段が抑えられている。

•14mmの画角まで使用でき、望遠側24mmまで抑えられているので単焦点レンズよりも構図作りがしやすい。

•解像度がとても高く開放から使用しても全く問題ない

•周辺減光も少ない

•星が点像としてしっかりと描写される

•サジタルコマフレアが比較的少ない

 

ざっとメリット上げました

 

次はデメリット

SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM | Artの星景写真用レンズとしてのデメリット

•超広角レンズとしては1kgの重さと大きいので普段の持ち歩きとしては使用しにくい

•手振れ補正が付いていない(これはデメリットか悩みますが…)

•出目金レンズなので取り扱いに注意が必要

•フィルターを取り付けられない

 

デメリットはこんな感じですが結構無理して書いています。そこまで大きなデメリットは無いと思います。

 

使用してみた感想としては、SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM | Artは星景写真としては間違いなく完成されたレンズで購入して不満が出る事はそこまで無いと思います。SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM | Artが出るまでは、自分はTAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USDをずっと進めていましたがどちらを薦めればいいか悩むほどのレンズです。

前にも述べた通り望遠での構図作りや手ぶれ補正が欲しいならTAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USDで解像度や天の川を目一杯撮りたいという方にはSIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM | Artてな感じでオススメして行きたいと思います。

 

自分としてはこの二本で万が一どちらかが壊れた場合でも撮影が続行できる体制が整いましたので安心しています。これからどっちが主力になるかという悩みどころですが望遠の構図作りを結構使うのでTAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USDはまだまだ主力になってくると思います。ただ、天の川の撮影は積極的にSIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM | Artを使って行こうかなと考えていますね。

いやしかし天体写真始めた頃に比べここまで広角レンズが豊富になっているのは羨ましい…。今だと天の川なんてある程度の設定を覚えれば誰でも綺麗に撮れる時代になったと思います。

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