カメラと星景写真の日々

星景写真をメインに旅先や離島での写真なども紹介。時たま購入機材の紹介も

【レンズ機材】 星景写真用として最高のレンズかもしれないSIGMA Art 14mm F1.8 DG HSMを購入しました。

 

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焦点距離14mmの超広角レンズの中では無二唯一の開放F1.8を使用出来るSIGMA Art 14mm F1.8 DG HSM。

今年の2017年2月21日にシグマから発表され、半年後の2017年7月7日に発売されたレンズになります。発表されてから星景写真を撮影してる身としては喉から手が出ても欲しいレンズで、予約開始が始まり次第すぐに予約してしまいました。

それにしてもシグマさんまさかこのスペックを出してくるとは思いませんでした。もちろんこのスペックは望んではいたのですが、設計上かなり厳しい代物ではないかと思っていたので正直商品として発売してくるとは衝撃的

商品化できたのは超広角レンズに必要な非球面レンズの作成ノウハウが出来たとのお話だったのでシグマの技術力は純正メーカに負けず劣らずだと感じさせられます、

というか最近は純正メーカのレンズを使ってる人があまり見なくてシグマやタムロンとかのサードパーティー製使ってる人が多くなって来ていますね。これ純正メーカー大丈夫なのか…。

 

そんなわけで今回はこのSIGMA Art 14mm F1.8 DG HSMを購入しましたので、レビューしていきたいと思います。

SIGMA Art 14mm F1.8 DG HSMの特徴•外観

スペックは下記のとおり

レンズ構成:11 群16 枚
画角:114.2°
絞り羽枚数:9 枚(円形絞り)
最小絞り:F16
最短撮影距離:27cm
最大撮影倍率:1:9.8
最大径×長さ:φ95.4mm×126mm
質量:1,120g

質量が1120gもあります。同じ焦点距離の14mmのCanon (キヤノン) EF14mm F2.8L II USMの質量は645gなのでそれと比べるとその重さは2倍近くにおよびます。

もちろん開放F1.8なのでF値を明るくするほど光を取り込むため前玉のレンズは大きくなります。ただ、その他にも色収差を抑えるためや歪みを少なくするため様々なレンズを用いているのでこの重量になったと思われます。

持ってみた感じではずっしりと重くガラス玉が詰まっている印象を受けました。昔誰かから聞いたのですがレンズが詰まっているほど良い写りをするという話もあります。

同じ星景レンズとして有名なTAMRON (タムロン) SP 15-30mm F2.8 Di VC USD/Model A012Eの質量は1100gなのでSIGMA Art 14mm F1.8 DG HSMの方が20gも重いですね。

タムロンも持っていいるので持ち比べするとそこまでの重さの違いはわからなかったです。ただただ、このレンズは重たいという感想しか浮かび上がりません。

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あと、最大径と長さもかなり大きいレンズです。今回タムロンとシグマを比較してみたところSIGMA Art 14mm F1.8 DG HSMの出目金具合が凄いとしかいいようがありません。これ落としたりしたら一発で前玉が壊れそうなので取り扱いにはかなり注意しないといけないですね…。タムロンはまだ10万円切るので買い直そうと思えば買い直せるのですがシグマの方は17万円したので厳しい。

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長さを比べてみるとズームレンズであるTAMRON (タムロン) SP 15-30mm F2.8 Di VC USD/Modelの方が少し長めです。直径は前玉が大きいSIGMA Art 14mm F1.8 DG HSMに軍配が上がっていますね。手になじむ感じはSIGMA Art 14mm F1.8 DG HSMの方が持ちやすいイメージでした。

 

SIGMA Art 14mm F1.8 DG HSMの何がいいの?

SIGMA Art 14mm F1.8 DG HSMの何は良いかというと先で述べた通り焦点距離14mmで開放F1.8であること。開放F1.8だと開放F2.8に比べて※11段以上明るいので通常ISO6400で撮影しないと明るくならないものをISO3200に落としても同等の明るさで撮れるというところ。ISO感度は知ってのとおり高感度つまり高い値になっていくとノイズが増えていく。

星景写真の場合だとノイズが増えると後処理等が多くなるのでなるべく低い値にしたいそう言う時には主にどうすれば良いかというと撮影時間を長くして光の取り込む時間を増やすかF値の明るいレンズを使うかの二択がある。

今回のSIGMA Art 14mm F1.8 DG HSMでは後者にあたる。もちろん撮影時間を長くすれば暗いレンズでも星をたくさん撮れるが撮影時間が長くなるほど星が流れてします。(地球の自転の影響で)

それに長時間露光すると※1熱ノイズの影響も出てしまうのでやはり明るいレンズを使ってISO感度を落とすのがベストな選択だと思う。(ただ、開放で使うと画質が甘いやら周辺減光が酷い等のデメリットもあるが…)

もちろんF値が1.8より明るいレンズは山ほどあるが焦点距離14mmでF1.8は産業用のレンズではない限りこのSIGMA Art 14mm F1.8 DG HSMが初めてである。

 

※1 1段明るくする:カメラの設定を見るとF値という設定があるけどこれは何かというとF値によって光の取り込み量が変わるということ。F値は1の倍数と1.4の倍数で刻まれていて、F5.6を基準にすると1段開放した時がF4で2段開放がF2.8、3段がF2になる。逆に絞りだと、1段がF8、2段がF11、3段がF16になる。つまり、F値は√2倍(約1.4倍)になった時に1段明るいや1段暗いとなる。光の取り込む量としては1段開放が光の取り込みが倍に、逆に絞ると光の取り込む量が半分になる。レンズでは絞りバネという構造があってそこから光の調節を行っている。

まとめるとF値の場合は「F1.4, F2,F2.8,F4,F5.6,F8,F16,F22」でシャッタースピードの段数の刻みは、「1,0.5,1/4,1/8,1/15,1/30,1/60,1/125,1/250.1/500,1/1000,1/2000,1/4000,1/8000」となる。

また、ISO感度は「100,200,400,800,1600,3200,6400,12800」となる。

※2熱ノイズ:カメラ内の電子回路に熱が発生してそれがノイズとして出てくる現象 対策としてはカメラの回路を冷却する等ある。詳しくは冷却カメラで調べてみると良いかも

 

SIGMA Art 14mm F1.8 DG HSMはどんな人に向いている?

このレンズどんな人に向いているかというとやはり星景写真を撮りたいという方に向いています。特に濃い天の川を撮影したいと思ってる方には間違いなくオススメのレンズになります、

実際にシグマさんもばりばり星景写真用レンズとしてのアピールが凄いですよ。

ただ、個人的に思うのが超広角レンズで最初に買うレンズとしては、やめておいた方がいいかもしれない。もちろん超広角レンズは使用してみると楽しいのですが、使いどころが非常に難しい。 特に最初超広角レンズのダイナミックな描写は感動しますが、似たり寄ったりな写真になりやすく扱いにくいって所があります。(もちろん写真のスキルがすごい人が使えば話は別ですが)

なので初めて星景写真を始める人はTAMRON (タムロン) SP 15-30mm F2.8 Di VC USD/Model A012Eを薦めています。ズーム域は15mmから30mmありますので結構色々な星景構図を楽しめます。

 

そんなわけでSIGMA Art 14mm F1.8 DG HSMは追加購入しての運用の方がいいかもしれません。ただ、この二本のレンズを購入すると合計のお値段が軽く30万円近いので、どうしても濃く綺麗な天の川を撮りたい人はいきなりSIGMA Art 14mm F1.8 DG HSMでもありっちゃありです。もちろん風景写真でもダイナミックな風景を撮れるので風景写真を撮影してる方にも最適だと思います。

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登山用のレンズとしては重すぎるので運用するのは厳しそうな雰囲気です。多分体を鍛えて重さに耐えられるようにしないとダメ...

本当は14mmの焦点距離で開放F2.8の重さが500g下回るサムヤンみたいなレンズがサードパーティか純正で出てくればそれなりの需要はあると思うんだけど...現在ないですよね...。多分軽量レンズは需要あると思うし将来的に出してほしいなぁと思う次第です。

 

星景写真作例

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千葉県 大福山から撮影した天体写真(撮って出しの写真)

撮影情報:Tv(シャッター速度) 20,Av(絞り数値) 1.8,ISO感度 2500

周辺減光はやや目立ちますが大口径広角レンズとしては標準的な周辺減光だと思います。

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右上の四隅である部分を切り出して拡大してみました。拡大箇所はちょっと見にくいですが赤枠の部分になります。

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四隅は開放時ならではのサジタルコマフレアが出ています。しかし、今まで何本かの大口径レンズを使って来たのですがそれらに比べるとサジタルコマフレアは相当抑えられている方じゃないかと思います。14mmの広角なので拡大しない限りはサジタルコマフレアはそれほど目立たないイメージです。

また、周辺流れも昔のシグマのレンズを思い出すと酷かったのですがSIGMA Art 14mm F1.8 DG HSMはしっかりと補正されていて全然気にならないレベルです。流石ここ最近単焦点レンズで独走してるシグマの技術力を感じますね。ほんと凄い

 

縦構図

 

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撮影情報:Tv(シャッター速度) 25,Av(絞り数値) 1.8,ISO感度 4000

夏の大三角形も入ってしまうほどの超広角、だから超広角レンズはやめられない…。

 

ちょっと作例写真少なめですが一旦ここで記事を上げてまた追記で作例写真は増やして行こうかと思っています。だから晴れてくださいほんと